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第4部 舞踏会の招待
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「あなたのお父様は、大変誠実で、礼節を弁えたお方でした。私は、そのお人柄にふさわしい地位を得ていただくため、ほんの少し手助けをしただけなのよ。」
その口調には謙遜と、どこか懐かしむような温かさが込められていた。
彼女の優美な立ち振る舞いに、まわりの貴族たちも静まり返り、自然と敬意を払っていた。
「セドリック。あなたの代になって、この地域の治安がさらによくなったと聞いています。大したものだわ。」
その言葉に、セドリックは目を伏せて、こみ上げる感情を抑えきれずにいた。
「恐縮です。父の遺志を継いだだけです……でも、そう言っていただけるのは、何よりの励みになります。」
涙を浮かべながらも、まっすぐに頭を下げるその姿に、デュラン夫人は深く頷いた。
そして、ゆっくりと私の方へと視線を移す。
「クラリス。」
「……デュラン夫人。」
私が丁寧に礼をすると、彼女は一瞬微笑み、そして次の瞬間、私をそっと抱きしめてくれた。
その行動に、周囲の視線が一気に集まった。
だが、彼女はまったく気にする様子もない。
「あなたが、グレイバーン伯爵家に嫁いだのは知っていました。身分の違いに苦労すると思っていたけれど、あなたならやっていけると、私は確信していましたよ。」
その言葉に、胸がいっぱいになった。
私は何も言えず、ただ首を横に振るだけで精いっぱいだった。
今まで自信が持てなかった。
でも、彼女の口からそう言ってもらえることが、どれほど支えになるか。
「それにね……」
デュラン夫人は、ゆっくりと視線を私とセドリックに交互に向けながら言った。
「あなたたちは、身分をひけらかさず、私への礼を尽くす為に、話しかけるのを控えたのでしょう?それだけでもう、礼節を重んじている証拠です。そしてそれ以上に、あなたがた二人には、思いやりの心がある。」
彼女のその言葉に、セドリックが小さく頷いた。
誇らしげというよりも、感謝を噛み締めているようだった。
デュラン夫人の前で褒められることは、この上ない名誉だった。
彼女がにこやかに去った後、セドリックは私の隣でふっと息を吐き、そして誇らしげに語った。
「君を妻にしてよかった。心からそう思う。」
その声は、小さくてもまっすぐで、深い確信に満ちていた。
「礼を尽くし、場をわきまえて、それでいて誰よりも気高い。君は、僕の誇りだよ。」
その口調には謙遜と、どこか懐かしむような温かさが込められていた。
彼女の優美な立ち振る舞いに、まわりの貴族たちも静まり返り、自然と敬意を払っていた。
「セドリック。あなたの代になって、この地域の治安がさらによくなったと聞いています。大したものだわ。」
その言葉に、セドリックは目を伏せて、こみ上げる感情を抑えきれずにいた。
「恐縮です。父の遺志を継いだだけです……でも、そう言っていただけるのは、何よりの励みになります。」
涙を浮かべながらも、まっすぐに頭を下げるその姿に、デュラン夫人は深く頷いた。
そして、ゆっくりと私の方へと視線を移す。
「クラリス。」
「……デュラン夫人。」
私が丁寧に礼をすると、彼女は一瞬微笑み、そして次の瞬間、私をそっと抱きしめてくれた。
その行動に、周囲の視線が一気に集まった。
だが、彼女はまったく気にする様子もない。
「あなたが、グレイバーン伯爵家に嫁いだのは知っていました。身分の違いに苦労すると思っていたけれど、あなたならやっていけると、私は確信していましたよ。」
その言葉に、胸がいっぱいになった。
私は何も言えず、ただ首を横に振るだけで精いっぱいだった。
今まで自信が持てなかった。
でも、彼女の口からそう言ってもらえることが、どれほど支えになるか。
「それにね……」
デュラン夫人は、ゆっくりと視線を私とセドリックに交互に向けながら言った。
「あなたたちは、身分をひけらかさず、私への礼を尽くす為に、話しかけるのを控えたのでしょう?それだけでもう、礼節を重んじている証拠です。そしてそれ以上に、あなたがた二人には、思いやりの心がある。」
彼女のその言葉に、セドリックが小さく頷いた。
誇らしげというよりも、感謝を噛み締めているようだった。
デュラン夫人の前で褒められることは、この上ない名誉だった。
彼女がにこやかに去った後、セドリックは私の隣でふっと息を吐き、そして誇らしげに語った。
「君を妻にしてよかった。心からそう思う。」
その声は、小さくてもまっすぐで、深い確信に満ちていた。
「礼を尽くし、場をわきまえて、それでいて誰よりも気高い。君は、僕の誇りだよ。」
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