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29 なんだか哀れになってきた(イアンside)
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◆なんだか哀れになってきた(イアンside)
「あ、ハチが後ろにっ」
我はクロウの背後を指差した。
危機を感じたとき、訓練された暗殺者なら、咄嗟の身のこなしが機敏になるだろうと思い。カマをかけたのだ。
しかしクロウは、いかにもドン臭い様子で、背後を振り返る。
そんなことでは、本当にハチがいたら、まず間違いなく刺されるだろうがっ。
「噴水の周りを走って、ハチを振り切ってこい。早くっ、刺されるぞ」
「は、はいぃ」
慌ててクロウは走り出した。
刺されると言って、危機感を、煽りに煽ったつもりだ。
だが、クロウは。とにかく足が遅いっ。
腿が上がっていないっ。
ストライドが狭いっ。
心の中で、我は思った。もう刺されているな、と。
「は、ハチは、いなくなりましたか?」
噴水を一周して戻ってきたクロウは、涙目でたずねてくるが。
「駄目だ、駄目だ、まだそこにいる。もっと早く走れ」
我はクロウの手を握り、噴水の周りを一緒に走ってみた。
彼を引っ張って、わかったが。足の回転力が、圧倒的に少ないのだ。
噴水を一周する間にも、彼はヘロヘロで、我に振り回されっぱなしであった。
「ハチは、まだいますか? もう…走れません」
はぁはぁと息を乱すクロウ。
体力なさすぎである。
そんな彼の首筋に、我は手を当てた。
「ここに止まっている」
ターゲットに、いきなり急所を触られたら。無意識に避けたり、手を払ったりするだろう。
だがクロウは、ひぇっと首をすくめたあと。目をギュッとつぶって、体をがっちり固めてしまった。
この反応を見て、クロウは暗殺者ではないなと思った。
我に敵対心もない。ハチは怖いのだろうが。
我の中の疑念は、このとき晴れた。
「手を、お放しください。イアン様がハチに刺されてしまいます」
刺される恐怖で、フルフルしながらも、我をハチから守ろうとしているのか?
クロウを健気だと思いつつ。
簡単に騙されてしまう、愚鈍なサマが、なんだか哀れになってきた。
でも、引き結ぶ桃色の唇がプルプルしていて。なんか…美味しそうな果物に見える。
触れたら、柔らかそうだな。
走ったからか、いつもは白い頬が、真っ赤に染まって可愛らしい。
まつ毛も黒いのだな。長いから、まつ毛の先にまで震えが伝わっている。
小さな動物が、凶暴な獣に襲われて、震えているようにも見える。
可哀想で、守ってやりたい気持ちが、湧き上がってきた。
「にゃおーん」
じっくりと、クロウの顔を見やっていたら。噴水の縁を小走りする、黒猫が鳴いた。
その途端、クロウがパッと目を開ける。
「え? ハチはいないのですか? イアン様は、僕をからかったのですか?」
ようやく気づいたらしく、クロウは目を真ん丸にして驚く。
「バリバリインドア派なのに、噴水を二周も走らせるなんて、ひどいですっ」
王家を敬愛するクロウも、さすがに理不尽な王の所業に、口をとがらせて拗ねた。
「嘘ではない。ハチは本当にいたのだ。しかし…情けない死神だな」
ハチに追いかけられていると思って、一生懸命、のたのた走る、クロウの姿を思い出し。
滑稽で。笑いが込み上げた。
我は口に拳を当てて、笑いをこらえるが。どうにも我慢がならず。声を立てて笑ってしまった。
我は、誰にも心を許してはならぬと、教育されてきた王だ。
けれど、クロウには、危機意識を呼び覚ます事象が全くなくて。
どうにも、無害過ぎて。
これを恐れて、ピリピリしているのが馬鹿らしくなってきてしまった。
王に悪戯をされて、怒るに怒れず、クロウは困り顔だ。
それでも、我が笑っているからか。クロウも柔らかい微笑みで、我をみつめた。
我とクロウの間に、雪解けのような、温かい空気が漂ったようだった。
「というわけで。あいつは暗殺者ではないと、我は判断した」
夕食の席で、仲間にそう言うと。
セドリックは盛大に吹き出して。笑った。
おい、不敬すぎるぞ。
「でしょうね」
ラヴェルもアルフレドも、そう言ってうなずき。
シヴァーディだけが、無言で、我の背後で警護に勤めていた。
「暗殺者かどうか、見極めるために、クロウと庭を駆け回ったのですか? ヤバい、腹がよじれる」
ディナールームの入り口を警備しながら、腹を抱えて笑うセドリックを、我は厳しく睨む。
「楽しげなおふたりのお姿は、大変微笑ましかったではありませんか? ラヴェルは大層感激いたしました」
なめらかな所作で、グラスにワインを注ぐラヴェルだが。
目が笑っている。
面白がっているのが見え見えだった。
「楽しんでなどいない。我は吟味していたのだ」
考えてみたら、手をつないでクロウと庭を走るなんて。子供だったら無邪気で可愛いが、そんな真似を良い歳の男ふたりがやってしまった。
端から見ると、さぞやイタイ情景だろう。
途端、気恥ずかしくなった。
「何日も吟味しなければならないとは…まだまだですね、陛下。クロウに暗殺者の素養がないことは、初日で判断できたはずですが?」
剣の師匠の眼差しで、セドリックに見据えられ。揶揄されて。
我は、セドリックに剣士としての資質を、試されていたようにも感じ。
不快であると態度で示すように、ワインを乱暴に飲み干した。
「素養がないことは承知していたが。無害な者でも、その気があるなら、隙をついて、牙を剥いてくるかもしれぬし。おまえたちが早々に懐柔されるから、魅了の魔法でも使ったのかと…いろいろ、思案しただけだ」
「魅了…ですって?」
我は。己の鈍間さについて、言い訳しただけなのだが。
思いもかけず、背後から、冷ややかな声がかけられた。シヴァーディだ。
シヴァーディは闇魔法を使える能力者である。
魅了は、人の心を操る闇魔法に属するので、黙っていられなかったのかもしれない。
「いや、可能性として考えただけだ。そもそもクロウは平民であるから、人を操るほどの魔力はないだろうし。シヴァーディも、先日、セドリックに魅了がかけられているか聞いたら、ないと答えただろう?」
「ええ、セドリックに、闇魔法がかけられた片鱗はありません。しかし、私よりも高度な魔力の持ち主なら、気取られることなく闇魔法をかけることができるかもしれませんよ」
なにやら、不穏な話の流れになってしまった。
我は、いぶかしげに、背後を振り返る。
普段のシヴァーディは、冷たい美貌の持ち主である。銀髪も、氷の精霊を連想させるのだが。
しかし、今は。瞳のアメジストを、濃い赤色に染めていた。
「いや、シヴァーディ。我はクロウに害意はないと…」
「確かに、陛下のおっしゃるように、陛下を守護する警戒心の強い、セドリックやラヴェルが、あの者に一日で懐柔されたのはおかしなことです。それに、ついさっきまで、やつを殺すと息巻いていた陛下が、そうして庇うところが、もう怪しい。魅了を王族にかけたのであれば、許せません。私がクロウを成敗しますっ!」
宣言したシヴァーディは、我の警護を放棄して、足音荒く、王の居室を出ていった。
いやいや、なんで、こんなことになった?
我は慌てて席を立ち。シヴァーディを追いかけるが。
先ほどまでクロウを死神だと言って、騒いでいた我が、彼を助けに行くのが。なんか変な感じで。
よくわからなくなった。
「陛下、シヴァーディを止めてください」
ラヴェルが願い出るが。
廊下に出たところで、我は足を止める。
「シヴァーディが、無害の者を斬るとは思えぬ。もしも、シヴァーディが、クロウを斬ったなら。それは、クロウが真実、闇魔法を使っていたということなのだろう」
「そのような。クロウ様は…平民なのに」
意味深な間を使い、ラヴェルがつぶやく。
我は、そんなラヴェルを横目で見やった。
クロウをサロンから許可なく出したことや。本来なら一番警戒心を持ってクロウと相対するはずだったラヴェルが、この態度なのを見て。
我は。魅了などという不確かなものではなく。他になにか、クロウに対して確固とした心情が、ラヴェルにあるような気がした。
彼がそれを口にする気は、なさそうなので、今は聞かないが。
「平民出の魔力保持者が、魔女となるケースもよくあると聞く。平民だからといって、魔力がないとは言い切れぬ。我は、クロウから魔力を感じなかったが。闇魔法のことは闇魔法を扱う者に任せればよい」
そうは言っても、気にはなるので。
我はゆったりした足取りで、サロンへ向かった。
「あ、ハチが後ろにっ」
我はクロウの背後を指差した。
危機を感じたとき、訓練された暗殺者なら、咄嗟の身のこなしが機敏になるだろうと思い。カマをかけたのだ。
しかしクロウは、いかにもドン臭い様子で、背後を振り返る。
そんなことでは、本当にハチがいたら、まず間違いなく刺されるだろうがっ。
「噴水の周りを走って、ハチを振り切ってこい。早くっ、刺されるぞ」
「は、はいぃ」
慌ててクロウは走り出した。
刺されると言って、危機感を、煽りに煽ったつもりだ。
だが、クロウは。とにかく足が遅いっ。
腿が上がっていないっ。
ストライドが狭いっ。
心の中で、我は思った。もう刺されているな、と。
「は、ハチは、いなくなりましたか?」
噴水を一周して戻ってきたクロウは、涙目でたずねてくるが。
「駄目だ、駄目だ、まだそこにいる。もっと早く走れ」
我はクロウの手を握り、噴水の周りを一緒に走ってみた。
彼を引っ張って、わかったが。足の回転力が、圧倒的に少ないのだ。
噴水を一周する間にも、彼はヘロヘロで、我に振り回されっぱなしであった。
「ハチは、まだいますか? もう…走れません」
はぁはぁと息を乱すクロウ。
体力なさすぎである。
そんな彼の首筋に、我は手を当てた。
「ここに止まっている」
ターゲットに、いきなり急所を触られたら。無意識に避けたり、手を払ったりするだろう。
だがクロウは、ひぇっと首をすくめたあと。目をギュッとつぶって、体をがっちり固めてしまった。
この反応を見て、クロウは暗殺者ではないなと思った。
我に敵対心もない。ハチは怖いのだろうが。
我の中の疑念は、このとき晴れた。
「手を、お放しください。イアン様がハチに刺されてしまいます」
刺される恐怖で、フルフルしながらも、我をハチから守ろうとしているのか?
クロウを健気だと思いつつ。
簡単に騙されてしまう、愚鈍なサマが、なんだか哀れになってきた。
でも、引き結ぶ桃色の唇がプルプルしていて。なんか…美味しそうな果物に見える。
触れたら、柔らかそうだな。
走ったからか、いつもは白い頬が、真っ赤に染まって可愛らしい。
まつ毛も黒いのだな。長いから、まつ毛の先にまで震えが伝わっている。
小さな動物が、凶暴な獣に襲われて、震えているようにも見える。
可哀想で、守ってやりたい気持ちが、湧き上がってきた。
「にゃおーん」
じっくりと、クロウの顔を見やっていたら。噴水の縁を小走りする、黒猫が鳴いた。
その途端、クロウがパッと目を開ける。
「え? ハチはいないのですか? イアン様は、僕をからかったのですか?」
ようやく気づいたらしく、クロウは目を真ん丸にして驚く。
「バリバリインドア派なのに、噴水を二周も走らせるなんて、ひどいですっ」
王家を敬愛するクロウも、さすがに理不尽な王の所業に、口をとがらせて拗ねた。
「嘘ではない。ハチは本当にいたのだ。しかし…情けない死神だな」
ハチに追いかけられていると思って、一生懸命、のたのた走る、クロウの姿を思い出し。
滑稽で。笑いが込み上げた。
我は口に拳を当てて、笑いをこらえるが。どうにも我慢がならず。声を立てて笑ってしまった。
我は、誰にも心を許してはならぬと、教育されてきた王だ。
けれど、クロウには、危機意識を呼び覚ます事象が全くなくて。
どうにも、無害過ぎて。
これを恐れて、ピリピリしているのが馬鹿らしくなってきてしまった。
王に悪戯をされて、怒るに怒れず、クロウは困り顔だ。
それでも、我が笑っているからか。クロウも柔らかい微笑みで、我をみつめた。
我とクロウの間に、雪解けのような、温かい空気が漂ったようだった。
「というわけで。あいつは暗殺者ではないと、我は判断した」
夕食の席で、仲間にそう言うと。
セドリックは盛大に吹き出して。笑った。
おい、不敬すぎるぞ。
「でしょうね」
ラヴェルもアルフレドも、そう言ってうなずき。
シヴァーディだけが、無言で、我の背後で警護に勤めていた。
「暗殺者かどうか、見極めるために、クロウと庭を駆け回ったのですか? ヤバい、腹がよじれる」
ディナールームの入り口を警備しながら、腹を抱えて笑うセドリックを、我は厳しく睨む。
「楽しげなおふたりのお姿は、大変微笑ましかったではありませんか? ラヴェルは大層感激いたしました」
なめらかな所作で、グラスにワインを注ぐラヴェルだが。
目が笑っている。
面白がっているのが見え見えだった。
「楽しんでなどいない。我は吟味していたのだ」
考えてみたら、手をつないでクロウと庭を走るなんて。子供だったら無邪気で可愛いが、そんな真似を良い歳の男ふたりがやってしまった。
端から見ると、さぞやイタイ情景だろう。
途端、気恥ずかしくなった。
「何日も吟味しなければならないとは…まだまだですね、陛下。クロウに暗殺者の素養がないことは、初日で判断できたはずですが?」
剣の師匠の眼差しで、セドリックに見据えられ。揶揄されて。
我は、セドリックに剣士としての資質を、試されていたようにも感じ。
不快であると態度で示すように、ワインを乱暴に飲み干した。
「素養がないことは承知していたが。無害な者でも、その気があるなら、隙をついて、牙を剥いてくるかもしれぬし。おまえたちが早々に懐柔されるから、魅了の魔法でも使ったのかと…いろいろ、思案しただけだ」
「魅了…ですって?」
我は。己の鈍間さについて、言い訳しただけなのだが。
思いもかけず、背後から、冷ややかな声がかけられた。シヴァーディだ。
シヴァーディは闇魔法を使える能力者である。
魅了は、人の心を操る闇魔法に属するので、黙っていられなかったのかもしれない。
「いや、可能性として考えただけだ。そもそもクロウは平民であるから、人を操るほどの魔力はないだろうし。シヴァーディも、先日、セドリックに魅了がかけられているか聞いたら、ないと答えただろう?」
「ええ、セドリックに、闇魔法がかけられた片鱗はありません。しかし、私よりも高度な魔力の持ち主なら、気取られることなく闇魔法をかけることができるかもしれませんよ」
なにやら、不穏な話の流れになってしまった。
我は、いぶかしげに、背後を振り返る。
普段のシヴァーディは、冷たい美貌の持ち主である。銀髪も、氷の精霊を連想させるのだが。
しかし、今は。瞳のアメジストを、濃い赤色に染めていた。
「いや、シヴァーディ。我はクロウに害意はないと…」
「確かに、陛下のおっしゃるように、陛下を守護する警戒心の強い、セドリックやラヴェルが、あの者に一日で懐柔されたのはおかしなことです。それに、ついさっきまで、やつを殺すと息巻いていた陛下が、そうして庇うところが、もう怪しい。魅了を王族にかけたのであれば、許せません。私がクロウを成敗しますっ!」
宣言したシヴァーディは、我の警護を放棄して、足音荒く、王の居室を出ていった。
いやいや、なんで、こんなことになった?
我は慌てて席を立ち。シヴァーディを追いかけるが。
先ほどまでクロウを死神だと言って、騒いでいた我が、彼を助けに行くのが。なんか変な感じで。
よくわからなくなった。
「陛下、シヴァーディを止めてください」
ラヴェルが願い出るが。
廊下に出たところで、我は足を止める。
「シヴァーディが、無害の者を斬るとは思えぬ。もしも、シヴァーディが、クロウを斬ったなら。それは、クロウが真実、闇魔法を使っていたということなのだろう」
「そのような。クロウ様は…平民なのに」
意味深な間を使い、ラヴェルがつぶやく。
我は、そんなラヴェルを横目で見やった。
クロウをサロンから許可なく出したことや。本来なら一番警戒心を持ってクロウと相対するはずだったラヴェルが、この態度なのを見て。
我は。魅了などという不確かなものではなく。他になにか、クロウに対して確固とした心情が、ラヴェルにあるような気がした。
彼がそれを口にする気は、なさそうなので、今は聞かないが。
「平民出の魔力保持者が、魔女となるケースもよくあると聞く。平民だからといって、魔力がないとは言い切れぬ。我は、クロウから魔力を感じなかったが。闇魔法のことは闇魔法を扱う者に任せればよい」
そうは言っても、気にはなるので。
我はゆったりした足取りで、サロンへ向かった。
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