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2-6 秒でやめた ①(イアンside)
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◆秒でやめた(イアンside)
我は、妹のシャーロットをうらやましいと思っていた。
ラヴェルから、勉学や帝王学や政治学など、国を運営するための学問は習い。王城にある書物は、あらかた読み終え。独学で、森の植物や気象や天文学などを研究し。学ぶべきものは、吸収し尽くしたとは思う。
だが、ただひとつ。
セドリックとシヴァーディの仲の良さは、学園の先輩後輩だからだ、と聞いたとき。胸の奥がモゾリとした。
王城で働く者たちは、いわゆる家臣であり。親身に我の世話をしてくれるが。
セドリックやシヴァーディや、ラヴェルや、アルフレドは。心の距離も近い、のだが。
友達、というものではない。
友達、と言ってもいいのかもしれないが。
やはり家臣、もしくは家族、なのだろう。
そう、我はただひとつ。友達というものを持ったことがないのだ。
クロウは…伴侶なので。
友達のようでもあるが、根本で、ちょっと違うし。
クロウには、彼以外からもたらされることのない、唯一無二の恋人体験をさせてもらっているので。それは最重要な位置にあり。特別である。
今、友達に一番近い位置にいるのは。シオンだと思っているが。
彼は、兄を奪った我を敵視しているので。友達よりは、ライバル寄りだな?
友達を作るのに、一番簡単なのは。やはり、学校生活だろう。
学校に通えていたとしても、すでに八歳の頃に国王という立場だった、我には。友達を作るのは、難しかっただろうとは思うが。
それ以前に。我はバミネによって、学園に通う時間は奪われてしまった。
友達を得る機会は、もう我にはないのだろう。
しかしシャーロットは、ギリギリ一年次の入学に間に合った。
実にうらやましい。
学園で、いっぱい友達を作って。いっぱい会話して、いっぱい学んで。楽しい学園生活にしてほしい。と、兄目線では思うが。
政務で、自分より年嵩な者に囲まれて、書類を読み込み。それに返事を出すという、単調な作業を繰り返していると。
学校には、いろいろな、心躍る、あれやこれやがあるのだろうなぁ、なんて。想像して。うらやましさに拍車がかかるのだった。
せめて、クロウと一緒に政務ができるようになったら。この単純作業や、年嵩な者たちに囲まれる、息詰まる感覚というものが、薄まるだろうなぁ。と、考えてしまう。
あぁ、早く、クロウと一緒に仕事ができるよう、取り計らおう。
しかし、それには。クロウが王宮を闊歩できる地位。王妃という肩書が必要で。
だからこそ、結婚式を早く挙げたいと急いているのだった。
我とクロウは、身も心もつながったパートナーだ。
そう、夜会の夜に。我とクロウは、い、い、いたした、わけなのだが。
ゆえに、周りがどう言おうと、クロウはすでに、我の伴侶なのである。
だから、王妃だと言い貫いて、仕事をともにしてもいいのだっ。
とは、思うが。
クロウは清純で繊細な人なのに。王宮にいるジジイに、万が一にも心無い言葉で傷つけられたりしたら…。
うーん、嫌だ、駄目だ。
クロウには、予備知識を入れておきたいところだ。
下劣なことを言われても気にするな、聞かなくていい、気色悪かったら我に訴えろ。的な。三大『き』の対処法を。
対処法を伝授するまでは、シャーロットの礼儀作法の指南をしてもらおうと思い。クロウに頼んでいた。
こちらも、ちょっと急務だったしな。
シャーロットと、その従者になるアイリスの刺繍の腕前が。ちょっと。壊滅的に…いや、個性的すぎて、笑えない域だったから。
すると、思いがけなく。我が学園で学ぶ機会を、バジリスク公爵に提示された。
しかも、クロウと一緒、だとぉ?
なにそれ。やるやる、やるに決まっている。はい、はい、学園に行きまーす。
心の中では、テンションの上がった我が、挙手しつつ、お祭り騒ぎをしているが。
いかにも楽しそうにしたら、王として威厳がないから。
表面的には、冷静に。重々しく了承のうなずきを返した。むぅ、王様、つらい。
クロウには、バレてしまったかもしれないな? 楽しんじゃいましょうか? と言われたので。
うん。バレているな。クロウに、隠し事はできないのだ。
我が、学校生活に憧れているところまでお見通しだとは。クロウ、恐るべし。さすが我の妃である。
だが、そうして我の気持ちを察して、ともに楽しもうとしてくれるところが。クロウの優しく、鷹揚な、懐深いところ、なのだろうな?
クロウは。ラヴェルの話によると、とても聡明で、齢十歳で、学園で習うべき教育過程を達成してしまったという神童だったらしい。
だとするなら、クロウが学園で学ぶことはなく。たぶん、退屈な時間になってしまうのだろう。
でもきっと、クロウは我に付き合うつもりで、了承してくれたのだ。
我が、学校生活を楽しみにしていると思って。
優しいやつだ。
優しく、我を一番に想ってくれる彼に。またまた惚れ直してしまう。
どれだけ、我を魅了するつもりなのだっ、クロウ。
しかしながら、学園に入学するにあたって、クロウが実家に戻ってしまうというのが。悲しい。
クロウを王宮から学園に通わせるよう、ごねてみたが。
父としての時間をください、と公爵に懇願されてしまうと、無下には出来なくて。
公爵には、こころよく、クロウを王家に嫁がせてもらいたのだ。
バジリスク家は、カザレニア国の中で、最も有力な貴族である。
アナベラが、我を孤島に閉じ込めるにあたって、一番に目をつけたのが、バジリスク家であり。
ある意味、そこをおさえられれば国を牛耳れる、くらいの。財力も、権力も、魔力も。他家より、一歩抜きん出た優秀な家柄である。
アナベラとバミネに、十年間財力を吸われたにもかかわらず。倒れなかった。それだけの潤沢な資金があったということ、でもある。
我が動けなかった原因のひとつに、国を洪水に沈める、というバミネの虚言があったが。
我の火炎魔法を鎮火させることは元より、洪水で沈めることも容易くできる、それほどの魔力量が、バジリスク家の者にはあるから。脅しの効力は充分だったのだ。
魔力の戻ったクロウが、簡単に王幾道を開いたのを見て。
改めて、バジリスク家の魔力の高さに、我は人知れず震撼した。
クロウが敵でなくて、良かった。本当に。
まぁ、つまり。バジリスク家というのは。王家の者ですら、大きな顔で命令などできない、発言権の強い大家であるということだ。
バジリスク家の中でも、クロウは王家への忠誠があり余っていて、常にテンション高く好意を示してくれるし。
当主も、王家に信服し、王家を支えることこそが誉れ、という高潔な心持ちで付き従ってくれているので。
今現在は、王家と円満な仲である。
しかし、クロウを(嫁として)我に奪われたシオンや、当主が、王家に牙をむいたら。
冗談ではなく、国が二分するかもしれない。
厄介極まりない。機嫌を損ねたくない、家ナンバーワンなのである。
宰相のウィレムにも、くれぐれも言動には注意をするように、と釘を刺されているくらいだ。
そんな、バジリスク家。当主のクロード。クロウの父は。どうやら完全に、息子ラブなようだ。
目覚めた瞬間、クロウにチュウしようとしたくらいだからな。
当時は、寝惚けていただけかもしれないが。
もちろん、チュウは許さなかったがっ。
まぁ、クロウは普通に、息をしているだけで、愛らしいからな。
頭脳の優秀さや、魔力量の多さを抜きにしても。愛でたい対象だろう。
我が親でも、そうなる。確実だ。
学園に通う間は、クロウを実家に、とお願いされ。
我は、すっごく、すっごく、断腸の思いで。それを了承したのだ。
すべては、つつがなく、夏にクロウと結婚式を挙げるため。
それに、学園生活のおまけがついてくるのなら。まぁ、良いではないか?
我は、妹のシャーロットをうらやましいと思っていた。
ラヴェルから、勉学や帝王学や政治学など、国を運営するための学問は習い。王城にある書物は、あらかた読み終え。独学で、森の植物や気象や天文学などを研究し。学ぶべきものは、吸収し尽くしたとは思う。
だが、ただひとつ。
セドリックとシヴァーディの仲の良さは、学園の先輩後輩だからだ、と聞いたとき。胸の奥がモゾリとした。
王城で働く者たちは、いわゆる家臣であり。親身に我の世話をしてくれるが。
セドリックやシヴァーディや、ラヴェルや、アルフレドは。心の距離も近い、のだが。
友達、というものではない。
友達、と言ってもいいのかもしれないが。
やはり家臣、もしくは家族、なのだろう。
そう、我はただひとつ。友達というものを持ったことがないのだ。
クロウは…伴侶なので。
友達のようでもあるが、根本で、ちょっと違うし。
クロウには、彼以外からもたらされることのない、唯一無二の恋人体験をさせてもらっているので。それは最重要な位置にあり。特別である。
今、友達に一番近い位置にいるのは。シオンだと思っているが。
彼は、兄を奪った我を敵視しているので。友達よりは、ライバル寄りだな?
友達を作るのに、一番簡単なのは。やはり、学校生活だろう。
学校に通えていたとしても、すでに八歳の頃に国王という立場だった、我には。友達を作るのは、難しかっただろうとは思うが。
それ以前に。我はバミネによって、学園に通う時間は奪われてしまった。
友達を得る機会は、もう我にはないのだろう。
しかしシャーロットは、ギリギリ一年次の入学に間に合った。
実にうらやましい。
学園で、いっぱい友達を作って。いっぱい会話して、いっぱい学んで。楽しい学園生活にしてほしい。と、兄目線では思うが。
政務で、自分より年嵩な者に囲まれて、書類を読み込み。それに返事を出すという、単調な作業を繰り返していると。
学校には、いろいろな、心躍る、あれやこれやがあるのだろうなぁ、なんて。想像して。うらやましさに拍車がかかるのだった。
せめて、クロウと一緒に政務ができるようになったら。この単純作業や、年嵩な者たちに囲まれる、息詰まる感覚というものが、薄まるだろうなぁ。と、考えてしまう。
あぁ、早く、クロウと一緒に仕事ができるよう、取り計らおう。
しかし、それには。クロウが王宮を闊歩できる地位。王妃という肩書が必要で。
だからこそ、結婚式を早く挙げたいと急いているのだった。
我とクロウは、身も心もつながったパートナーだ。
そう、夜会の夜に。我とクロウは、い、い、いたした、わけなのだが。
ゆえに、周りがどう言おうと、クロウはすでに、我の伴侶なのである。
だから、王妃だと言い貫いて、仕事をともにしてもいいのだっ。
とは、思うが。
クロウは清純で繊細な人なのに。王宮にいるジジイに、万が一にも心無い言葉で傷つけられたりしたら…。
うーん、嫌だ、駄目だ。
クロウには、予備知識を入れておきたいところだ。
下劣なことを言われても気にするな、聞かなくていい、気色悪かったら我に訴えろ。的な。三大『き』の対処法を。
対処法を伝授するまでは、シャーロットの礼儀作法の指南をしてもらおうと思い。クロウに頼んでいた。
こちらも、ちょっと急務だったしな。
シャーロットと、その従者になるアイリスの刺繍の腕前が。ちょっと。壊滅的に…いや、個性的すぎて、笑えない域だったから。
すると、思いがけなく。我が学園で学ぶ機会を、バジリスク公爵に提示された。
しかも、クロウと一緒、だとぉ?
なにそれ。やるやる、やるに決まっている。はい、はい、学園に行きまーす。
心の中では、テンションの上がった我が、挙手しつつ、お祭り騒ぎをしているが。
いかにも楽しそうにしたら、王として威厳がないから。
表面的には、冷静に。重々しく了承のうなずきを返した。むぅ、王様、つらい。
クロウには、バレてしまったかもしれないな? 楽しんじゃいましょうか? と言われたので。
うん。バレているな。クロウに、隠し事はできないのだ。
我が、学校生活に憧れているところまでお見通しだとは。クロウ、恐るべし。さすが我の妃である。
だが、そうして我の気持ちを察して、ともに楽しもうとしてくれるところが。クロウの優しく、鷹揚な、懐深いところ、なのだろうな?
クロウは。ラヴェルの話によると、とても聡明で、齢十歳で、学園で習うべき教育過程を達成してしまったという神童だったらしい。
だとするなら、クロウが学園で学ぶことはなく。たぶん、退屈な時間になってしまうのだろう。
でもきっと、クロウは我に付き合うつもりで、了承してくれたのだ。
我が、学校生活を楽しみにしていると思って。
優しいやつだ。
優しく、我を一番に想ってくれる彼に。またまた惚れ直してしまう。
どれだけ、我を魅了するつもりなのだっ、クロウ。
しかしながら、学園に入学するにあたって、クロウが実家に戻ってしまうというのが。悲しい。
クロウを王宮から学園に通わせるよう、ごねてみたが。
父としての時間をください、と公爵に懇願されてしまうと、無下には出来なくて。
公爵には、こころよく、クロウを王家に嫁がせてもらいたのだ。
バジリスク家は、カザレニア国の中で、最も有力な貴族である。
アナベラが、我を孤島に閉じ込めるにあたって、一番に目をつけたのが、バジリスク家であり。
ある意味、そこをおさえられれば国を牛耳れる、くらいの。財力も、権力も、魔力も。他家より、一歩抜きん出た優秀な家柄である。
アナベラとバミネに、十年間財力を吸われたにもかかわらず。倒れなかった。それだけの潤沢な資金があったということ、でもある。
我が動けなかった原因のひとつに、国を洪水に沈める、というバミネの虚言があったが。
我の火炎魔法を鎮火させることは元より、洪水で沈めることも容易くできる、それほどの魔力量が、バジリスク家の者にはあるから。脅しの効力は充分だったのだ。
魔力の戻ったクロウが、簡単に王幾道を開いたのを見て。
改めて、バジリスク家の魔力の高さに、我は人知れず震撼した。
クロウが敵でなくて、良かった。本当に。
まぁ、つまり。バジリスク家というのは。王家の者ですら、大きな顔で命令などできない、発言権の強い大家であるということだ。
バジリスク家の中でも、クロウは王家への忠誠があり余っていて、常にテンション高く好意を示してくれるし。
当主も、王家に信服し、王家を支えることこそが誉れ、という高潔な心持ちで付き従ってくれているので。
今現在は、王家と円満な仲である。
しかし、クロウを(嫁として)我に奪われたシオンや、当主が、王家に牙をむいたら。
冗談ではなく、国が二分するかもしれない。
厄介極まりない。機嫌を損ねたくない、家ナンバーワンなのである。
宰相のウィレムにも、くれぐれも言動には注意をするように、と釘を刺されているくらいだ。
そんな、バジリスク家。当主のクロード。クロウの父は。どうやら完全に、息子ラブなようだ。
目覚めた瞬間、クロウにチュウしようとしたくらいだからな。
当時は、寝惚けていただけかもしれないが。
もちろん、チュウは許さなかったがっ。
まぁ、クロウは普通に、息をしているだけで、愛らしいからな。
頭脳の優秀さや、魔力量の多さを抜きにしても。愛でたい対象だろう。
我が親でも、そうなる。確実だ。
学園に通う間は、クロウを実家に、とお願いされ。
我は、すっごく、すっごく、断腸の思いで。それを了承したのだ。
すべては、つつがなく、夏にクロウと結婚式を挙げるため。
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