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悪役令嬢、第二王子の胃袋を掴む
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セセリアの誕生会の準備は着々とすすみ、
あっという間に当日になった。
私を祝うために、屋敷中のあちこちに花が
飾られ、広間には様々な誕生日プレゼントが
置かれている。
さすがは公爵令嬢の誕生会だ。
けれど、私はそんなものには目もくれず、
厨房でせっせとシフォンケーキを焼いていた。
自分の誕生日より、カイン殿下の胃袋を
掴む方が重要なのだ。
「よし!上手く焼きあがった!」
ふっくらと焼き上がったシフォンケーキに、
生クリームでデコレーションしてから、ベルと
二人で苺をふんだんに飾り付けた。
「お店で売ってもいいくらい、立派なケーキ
ですわ!」
「私もそう思う!」
満足げに完成したケーキを二人で眺めて
いると、公爵夫人が駆け込んで来た。
「セセリア!なにをしているの!?早く
ドレスに着替えなさい!もたもたしていたら、
殿下がお見えになってしまうわよ!」
「え、もうそんな時間?」
私は部屋へ連れ戻されると、数日前に出来
上がったばかりの、豪華なドレスに着替えさせ
られた。
「さぁ、殿下をお出迎えしますよ!」
玄関にはすでに公爵と、セセリアの兄の
フレッドが並んで待っていた。
フレッドは王立魔法学院の寮に入っている
のだが、妹の誕生日を祝うために、帰って
きたらしい。
フレッドは、ゲームには出てこなかったけど、
わざわざ帰ってくるなんて、妹想いのお兄さん
なのかな?
そんなことを考えていると、馬車の走る音が
聞こえてきた。
「カイン殿下がお着きになったぞ。」
公爵に背中を押され、私は一歩前へ出た。
ああ!目の前に、カイン殿下がいる!
ツヤツヤの黒髪に、深い緑の瞳。
まだ幼さの残るその顔立ちは、まさに
美少年だ。
人気アイドルの子供時代を覗き見ているかの
ように、私は興奮していた。
「こんにちは、セセリア。今日はお招き
ありがとう。」
あああああ!12歳の殿下が!私に話し
かけてる!!
感激で気絶しそうになった私の耳元で、
公爵夫人が囁いた。
「セセリア、ご挨拶なさい!」
一瞬で我に返った私は、ドレスを指先で摘み
ながら恭しくお辞儀をした。
「カイン殿下、ようこそお越しください
ました。」
緊張のあまり、声が少し震えていた気がする。
今ので大丈夫だった?なにか間違えたりして
ない?
私は不安のあまり、殿下の顔をチラリと
見たが、彼はすでに公爵の方を向いていた。
「ローゼンバーグ公爵、くれぐれもよろしく
伝えるようにと、父上から言付かって来ま
した。」
「おお!陛下が!勿体なきお言葉、痛み入り
ます。さぁさぁ殿下、どうぞ中へ。」
互いの挨拶が済むと、殿下と公爵は並んで
屋敷の中へ入って行った。
その後を、トボトボと歩きながら、私は考えて
いた。
なんかちょっと、殿下私に冷たい…。
もしかすると、カイン殿下はセセリアとの
婚約をあまり嬉しく思っていないのかも
しれない。
親の決めた婚約だろうし、しょうがないか。
今日のミッションは、殿下の胃袋を掴む
ことだ。
しょげてるヒマなんてない。
誕生会の会場になっている広間には、豪華な
料理やお菓子が並べられている。
私の作ったケーキは、一番目立つところに
置かれていた。
「セセリア、お誕生日おめでとう。はい、
これ、プレゼント。」
カイン殿下は、侍従が大事そうに両手で
持ち運んでいた箱を手に取ると、私に差し
出した。
「あ、ありがとうございます!開けてみても
いいですか?」
「もちろん。気に入ってもらえるといいな。」
殿下から箱を受け取り、高級そうな包み紙を
剥し、蓋を開けた。
「わぁ…!綺麗な髪飾り!殿下、ありがとう
ございます!嬉しいです!」
中に入っていたのは、銀細工の髪飾りだ。その
中心にはエメラルドがはめ込まれている。
嬉しそうに髪飾りを眺める私を、殿下は
意外そうな眼差しで見ていた。
「そうだ!殿下、私も殿下に差し上げたい
ものがあるんです!」
「え?僕に?」
私は殿下の手を引くと、自信作のケーキの前へ
連れて行った。
「このケーキ、殿下のために私が作ったん
です!食べていただけますか?」
12歳の少女が作ったとは思えない立派な
ケーキを、殿下は目を丸くして見ている。
「これを…君が…?」
「はい!全部一人で作りました!今切り分け
ますね!」
綺麗にデコレーションされているケーキを
大きくカットすると、銀の皿に乗せ殿下に
手渡した。
「どうぞ、召し上がれ!」
殿下は、皿の上のケーキを恐る恐る口へ
運んだ。
「!?…美味しい!!」
さほど期待していなかったケーキの味が、
驚くほど美味しくて、あっという間に、皿の
上のケーキは殿下の胃の中へと消えていった。
「こんなにふわふわで美味しいケーキは、
今まで食べたことがないよ!宮廷料理人だって、
これほどのケーキは作れやしない!」
殿下は瞳をキラキラ輝かせて、私にその感動を
伝えた。
「よかった!早起きして作った甲斐がありま
すわ!まだまだありますからお代わりをどうぞ!」
空の皿を受け取ろうと伸ばした私の手首に、
包帯が巻かれていることに殿下が気が付いた。
「その手首、どうしたの?」
「ああ…これは、ケーキを作る時にちょっと
手首を痛めまして…。」
メレンゲの泡立てが原因で、私は手首を痛めていた。
電動泡だて器があれば、こんなことにはならな
いんだけどね。
「こんなの大したことないですよ…。」
そう言いかけた私の言葉を、殿下が遮った。
「セセリア!」
殿下は私の手を両手で握ると、真剣な眼差して
私を見つめた。
「君が好きなのは兄上だと、僕は勘違いして
いたよ!」
ゲームの中のセセリアは、アンセル殿下が好き
だったのだから、あながち勘違いではないの
だけど…。
「そ、そうなんですか?そんなことありません
よぉ!」
私は、引きつった笑顔で誤魔化した。
「だって王宮に来た時、いつも君は兄上としか
しゃべらないから…。」
殿下の表情が、みるみる曇っていった。
ああ、なるほど。さっき出迎えた時、
なんとなく私に冷たかったのはそういう理由
だったのね。
「私がお慕いしているのはカイン殿下です!
お話ししなかったのは…その…恥ずかしかった
から…ですよ…。」
私は照れくさそうにそう言って、殿下の顔を
チラリと見た。
え!?
頬をバラ色に染めた美少年が、優しく微笑み
ながら、私を見つめている。
しかも私の手を情熱的に握ったままで…。
音が聞こえそうなほど、心臓が高鳴る。
ヤバイ!私、12歳のカイン殿下にドキドキ
してる!!
「殿下!私、これからも美味しいお菓子を
いっぱい作りますから、食べていただけ
ますか?」
私は、心臓の音を隠すように、慌てて言った。
「もちろんだよ。ずっとずっと、僕のために
お菓子を作ってね。」
そう言うと、殿下は私の手の甲に口づけをした。
どうやら、私の《殿下の胃袋掴め大作戦・
第一弾》は成功したようだ。
あっという間に当日になった。
私を祝うために、屋敷中のあちこちに花が
飾られ、広間には様々な誕生日プレゼントが
置かれている。
さすがは公爵令嬢の誕生会だ。
けれど、私はそんなものには目もくれず、
厨房でせっせとシフォンケーキを焼いていた。
自分の誕生日より、カイン殿下の胃袋を
掴む方が重要なのだ。
「よし!上手く焼きあがった!」
ふっくらと焼き上がったシフォンケーキに、
生クリームでデコレーションしてから、ベルと
二人で苺をふんだんに飾り付けた。
「お店で売ってもいいくらい、立派なケーキ
ですわ!」
「私もそう思う!」
満足げに完成したケーキを二人で眺めて
いると、公爵夫人が駆け込んで来た。
「セセリア!なにをしているの!?早く
ドレスに着替えなさい!もたもたしていたら、
殿下がお見えになってしまうわよ!」
「え、もうそんな時間?」
私は部屋へ連れ戻されると、数日前に出来
上がったばかりの、豪華なドレスに着替えさせ
られた。
「さぁ、殿下をお出迎えしますよ!」
玄関にはすでに公爵と、セセリアの兄の
フレッドが並んで待っていた。
フレッドは王立魔法学院の寮に入っている
のだが、妹の誕生日を祝うために、帰って
きたらしい。
フレッドは、ゲームには出てこなかったけど、
わざわざ帰ってくるなんて、妹想いのお兄さん
なのかな?
そんなことを考えていると、馬車の走る音が
聞こえてきた。
「カイン殿下がお着きになったぞ。」
公爵に背中を押され、私は一歩前へ出た。
ああ!目の前に、カイン殿下がいる!
ツヤツヤの黒髪に、深い緑の瞳。
まだ幼さの残るその顔立ちは、まさに
美少年だ。
人気アイドルの子供時代を覗き見ているかの
ように、私は興奮していた。
「こんにちは、セセリア。今日はお招き
ありがとう。」
あああああ!12歳の殿下が!私に話し
かけてる!!
感激で気絶しそうになった私の耳元で、
公爵夫人が囁いた。
「セセリア、ご挨拶なさい!」
一瞬で我に返った私は、ドレスを指先で摘み
ながら恭しくお辞儀をした。
「カイン殿下、ようこそお越しください
ました。」
緊張のあまり、声が少し震えていた気がする。
今ので大丈夫だった?なにか間違えたりして
ない?
私は不安のあまり、殿下の顔をチラリと
見たが、彼はすでに公爵の方を向いていた。
「ローゼンバーグ公爵、くれぐれもよろしく
伝えるようにと、父上から言付かって来ま
した。」
「おお!陛下が!勿体なきお言葉、痛み入り
ます。さぁさぁ殿下、どうぞ中へ。」
互いの挨拶が済むと、殿下と公爵は並んで
屋敷の中へ入って行った。
その後を、トボトボと歩きながら、私は考えて
いた。
なんかちょっと、殿下私に冷たい…。
もしかすると、カイン殿下はセセリアとの
婚約をあまり嬉しく思っていないのかも
しれない。
親の決めた婚約だろうし、しょうがないか。
今日のミッションは、殿下の胃袋を掴む
ことだ。
しょげてるヒマなんてない。
誕生会の会場になっている広間には、豪華な
料理やお菓子が並べられている。
私の作ったケーキは、一番目立つところに
置かれていた。
「セセリア、お誕生日おめでとう。はい、
これ、プレゼント。」
カイン殿下は、侍従が大事そうに両手で
持ち運んでいた箱を手に取ると、私に差し
出した。
「あ、ありがとうございます!開けてみても
いいですか?」
「もちろん。気に入ってもらえるといいな。」
殿下から箱を受け取り、高級そうな包み紙を
剥し、蓋を開けた。
「わぁ…!綺麗な髪飾り!殿下、ありがとう
ございます!嬉しいです!」
中に入っていたのは、銀細工の髪飾りだ。その
中心にはエメラルドがはめ込まれている。
嬉しそうに髪飾りを眺める私を、殿下は
意外そうな眼差しで見ていた。
「そうだ!殿下、私も殿下に差し上げたい
ものがあるんです!」
「え?僕に?」
私は殿下の手を引くと、自信作のケーキの前へ
連れて行った。
「このケーキ、殿下のために私が作ったん
です!食べていただけますか?」
12歳の少女が作ったとは思えない立派な
ケーキを、殿下は目を丸くして見ている。
「これを…君が…?」
「はい!全部一人で作りました!今切り分け
ますね!」
綺麗にデコレーションされているケーキを
大きくカットすると、銀の皿に乗せ殿下に
手渡した。
「どうぞ、召し上がれ!」
殿下は、皿の上のケーキを恐る恐る口へ
運んだ。
「!?…美味しい!!」
さほど期待していなかったケーキの味が、
驚くほど美味しくて、あっという間に、皿の
上のケーキは殿下の胃の中へと消えていった。
「こんなにふわふわで美味しいケーキは、
今まで食べたことがないよ!宮廷料理人だって、
これほどのケーキは作れやしない!」
殿下は瞳をキラキラ輝かせて、私にその感動を
伝えた。
「よかった!早起きして作った甲斐がありま
すわ!まだまだありますからお代わりをどうぞ!」
空の皿を受け取ろうと伸ばした私の手首に、
包帯が巻かれていることに殿下が気が付いた。
「その手首、どうしたの?」
「ああ…これは、ケーキを作る時にちょっと
手首を痛めまして…。」
メレンゲの泡立てが原因で、私は手首を痛めていた。
電動泡だて器があれば、こんなことにはならな
いんだけどね。
「こんなの大したことないですよ…。」
そう言いかけた私の言葉を、殿下が遮った。
「セセリア!」
殿下は私の手を両手で握ると、真剣な眼差して
私を見つめた。
「君が好きなのは兄上だと、僕は勘違いして
いたよ!」
ゲームの中のセセリアは、アンセル殿下が好き
だったのだから、あながち勘違いではないの
だけど…。
「そ、そうなんですか?そんなことありません
よぉ!」
私は、引きつった笑顔で誤魔化した。
「だって王宮に来た時、いつも君は兄上としか
しゃべらないから…。」
殿下の表情が、みるみる曇っていった。
ああ、なるほど。さっき出迎えた時、
なんとなく私に冷たかったのはそういう理由
だったのね。
「私がお慕いしているのはカイン殿下です!
お話ししなかったのは…その…恥ずかしかった
から…ですよ…。」
私は照れくさそうにそう言って、殿下の顔を
チラリと見た。
え!?
頬をバラ色に染めた美少年が、優しく微笑み
ながら、私を見つめている。
しかも私の手を情熱的に握ったままで…。
音が聞こえそうなほど、心臓が高鳴る。
ヤバイ!私、12歳のカイン殿下にドキドキ
してる!!
「殿下!私、これからも美味しいお菓子を
いっぱい作りますから、食べていただけ
ますか?」
私は、心臓の音を隠すように、慌てて言った。
「もちろんだよ。ずっとずっと、僕のために
お菓子を作ってね。」
そう言うと、殿下は私の手の甲に口づけをした。
どうやら、私の《殿下の胃袋掴め大作戦・
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