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二週目
26話 たまごかけごはんとお昼寝
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さて、こうして一週間ぶり土曜日がやってきたわけだけど。もちろんこれと言った予定なんて入れてない。私は昼過ぎまでだらだらと動画を観たりソシャゲをしていた。一週間前に買った食材は底を尽きている。残ってるのはお米と卵くらいだった。昼ごはんは…私の得意料理に決まりだな。
「昼食ですね」
「はい!」
「…それで、これは?」
「卵かけご飯です!」
薄雪の前に出したのは、炊き立てのご飯と生卵ひとつ。調味料として塩、しょうゆ、ブラックペッパー、生おろしニンニクをテーブルに乗せた。
卵を白米の上で割り、調味料(特に生おろしニンニク)をふんだんにぶっかける。それをかき混ぜている様子を興味深げに見ていた薄雪は、私の真似をして自分のたまごかけご飯を作った。
「簡単でおいしい!最高の料理ですよ、たまごかけごはんは!」
「ふむ。確かに簡単ですね。それに、いい香りがします」
「でしょー!?本当は平日にもニンニク食べたいんですけど…営業がニンニクくさかったらだめでしょ?だから食べられない」
「エイギョウとは制約が多いのですね」
「働いてる人たちはみんな大変なんです」
「ふむ」
ふわっふわに仕上がったたまごかけご飯を勢いよくかきこんだ。ん~!!ごはんと卵だけだというのに、ブラックペッパーとニンニクのおかげで焼き肉を食べたあとのような満足感!!しかも洗い物はお茶碗だけ!!神の食べ物とはまさにこのこと!!
薄雪とミルちゃんも遠慮がちに一口食べた。
「!!」
「みぇぁ!!」
それからは無言でガブガブ食べるあやかし二人。あっと言う間になくなりしょんぼりしていたので二杯目を作ってあげると、それも秒で食べきった。よっぽど気に入ったようだ。
「花雫はすごいです。こんなにおいしいものを作ることができるなんて」
「えへへ。ニンニクとブラックペッパーのおかげですけどね…」
たまごかけごはんでここまで褒められるとは。たぶん普通の人の家に転がり込んでたら、このあやかしたちごはんがおいしすぎて死んじゃってたんじゃないかな。
昼食だけで2合焚いた白米が空っぽになり、残っていた卵もすっからかんになった。買い物に行かないと晩食の分がない。でも休日に外出するのが億劫すぎて、だらだら引き伸ばしにしていた。
ミルちゃんが耳元でにゃんにゃん鳴いている。たぶん早く出かける準備をしろっていってるんだ。でも今の私には聞こえないからね。
「みぇあっ!」
「あーねむたーい」
「みぇぁぉぉぅっ」
「お昼寝しようかなー」
「花雫は先ほど起きたばかりでしょう」
「むぁぇぉんっ」
「ごはん食べたら眠くなるんです」
「そうですか。では一緒に昼寝をしますか」
「薄雪も眠いんですか?」
「いいえ」
「じゃあ一人で寝ます。ミルちゃん、一緒に寝よ」
「むぇぁっ、おぁぁんぇ。ぇえっぁっ」
「ああ、私も急に眠くなってきました。目を開けていられない」
「あはは、なんですかそれ。分かりました。じゃあ3人でお昼寝しましょう」
「はい」
「みぇっ!?みぉぉっぁ。みぇぇぇぁん」
「綾目。静かになさい」
「みぇっ…」
薄雪にそう言われてからは、ミルちゃんは大人しく私に抱かれて布団の中へ入った。こうして3人で寝るのももう慣れた。狭苦しいけど、その分あたたかい。一緒にお昼寝をしてくれる人がいるっていいなあ。
「昼食ですね」
「はい!」
「…それで、これは?」
「卵かけご飯です!」
薄雪の前に出したのは、炊き立てのご飯と生卵ひとつ。調味料として塩、しょうゆ、ブラックペッパー、生おろしニンニクをテーブルに乗せた。
卵を白米の上で割り、調味料(特に生おろしニンニク)をふんだんにぶっかける。それをかき混ぜている様子を興味深げに見ていた薄雪は、私の真似をして自分のたまごかけご飯を作った。
「簡単でおいしい!最高の料理ですよ、たまごかけごはんは!」
「ふむ。確かに簡単ですね。それに、いい香りがします」
「でしょー!?本当は平日にもニンニク食べたいんですけど…営業がニンニクくさかったらだめでしょ?だから食べられない」
「エイギョウとは制約が多いのですね」
「働いてる人たちはみんな大変なんです」
「ふむ」
ふわっふわに仕上がったたまごかけご飯を勢いよくかきこんだ。ん~!!ごはんと卵だけだというのに、ブラックペッパーとニンニクのおかげで焼き肉を食べたあとのような満足感!!しかも洗い物はお茶碗だけ!!神の食べ物とはまさにこのこと!!
薄雪とミルちゃんも遠慮がちに一口食べた。
「!!」
「みぇぁ!!」
それからは無言でガブガブ食べるあやかし二人。あっと言う間になくなりしょんぼりしていたので二杯目を作ってあげると、それも秒で食べきった。よっぽど気に入ったようだ。
「花雫はすごいです。こんなにおいしいものを作ることができるなんて」
「えへへ。ニンニクとブラックペッパーのおかげですけどね…」
たまごかけごはんでここまで褒められるとは。たぶん普通の人の家に転がり込んでたら、このあやかしたちごはんがおいしすぎて死んじゃってたんじゃないかな。
昼食だけで2合焚いた白米が空っぽになり、残っていた卵もすっからかんになった。買い物に行かないと晩食の分がない。でも休日に外出するのが億劫すぎて、だらだら引き伸ばしにしていた。
ミルちゃんが耳元でにゃんにゃん鳴いている。たぶん早く出かける準備をしろっていってるんだ。でも今の私には聞こえないからね。
「みぇあっ!」
「あーねむたーい」
「みぇぁぉぉぅっ」
「お昼寝しようかなー」
「花雫は先ほど起きたばかりでしょう」
「むぁぇぉんっ」
「ごはん食べたら眠くなるんです」
「そうですか。では一緒に昼寝をしますか」
「薄雪も眠いんですか?」
「いいえ」
「じゃあ一人で寝ます。ミルちゃん、一緒に寝よ」
「むぇぁっ、おぁぁんぇ。ぇえっぁっ」
「ああ、私も急に眠くなってきました。目を開けていられない」
「あはは、なんですかそれ。分かりました。じゃあ3人でお昼寝しましょう」
「はい」
「みぇっ!?みぉぉっぁ。みぇぇぇぁん」
「綾目。静かになさい」
「みぇっ…」
薄雪にそう言われてからは、ミルちゃんは大人しく私に抱かれて布団の中へ入った。こうして3人で寝るのももう慣れた。狭苦しいけど、その分あたたかい。一緒にお昼寝をしてくれる人がいるっていいなあ。
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