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テント内で一夜を明かし、2日目の朝を迎えた。
朝食は、コーンポタージュとふわふわのパンだ。
どちらもMitsurinから取り寄せたモノで、皆満足そうに食べていた。
食事を済ませ、いよいよ今日も第93層の探索開始だ。
ちなみに、キャップ道具一式は、この場に置いていくことにした。
エイミーが保存の魔法を掛けてくれたので、簡単には劣化しないはずだし、何より要らぬ荷物が減る。
この場所は1晩過ごしても魔物の襲撃が無い安全地帯だったので、後続の冒険者の休憩ポイントとして役に立てばと考えてのことだ。
「さてと、今日も1日頑張るとしようか。……エイミーはあんまり無理しないようにな」
「ええ、ありがと」
一晩ゆっくり休んだお蔭でエイミーの顔色はすっかり良くなっていた。
だが、エイミーに負担が偏っている現状が解決した訳ではない。
魔力だけなら俺がいくらでも分けてやれるのだが、気力や体力はそうもいかない。
いい機会だし、俺も出来る事を増やせるよう努力するとしよう。
俺はエイミーの罠探知の魔法などを横目で見て盗みつつ、周囲の警戒にも当たる。
俺同様にリーゼも技術習得に意欲を見せているが、やはりお嬢様育ちなせいか、先は長そうだ。
サトルは後方の警戒を。
そしてツバキは、大剣を無駄に撫でまわしながらウットリとしている。
嘘発見器に色々求めるのも酷な話だと判断し、俺はエイミーへと視線を戻す。
そんな風に昨日同様に探索を続けるが、やはり中々そのペースは上がらない。
長めの昼休憩を挟み、夜は早めに切り上げる。
そんな日々を過ごして1週間程立ったある日の昼前、ナイトレイン達から連絡があった。
定時連絡の時間とは明らかにズレているので、何かあったに違いない。
「こちらナイトレインだ。94層への階段を発見した。合流の為の道順を魔法で示すので、そこから動かないでくれ」
どうやら階段は向こうにあったようだ。
こちらにあったならもっと発見が遅れていた可能性も高かったので、まあ良い結果だろう。
これから向こうと合流する事になる訳だが、それについては事前に話し合い対策済みだ。
これまでローズマリアが俺に着けた目印を、俺の魔力でずっと維持していた。
これがあれば、魔法によって両者間の最短ルートを繋ぐ事が出来るらしのだ。
進路上の罠などは未解除のままなので、あっさり合流とまではいかないが、それでも何も無いよりは遥かに楽が出来るだろう。
「りょーかい。道順を確認次第、そちらと合流する」
俺は行軍を止め、魔法によって道が示されるのを待つ。
すると、通路の奥から地面を這うように白い光がこちらへと延びてくる。
「よし、これに沿って向こうと合流するぞ!」
その後半日近くを消費して、俺達は無事ナイトレイン達と合流する事に成功した。
「……随分と時間が掛かったようだが?」
ナイトレインが若干不思議そうな表情でそう尋ねて来る。
「いや、罠の解除に手間取ってな……」
俺も大分、対処できるようになったが、まだまだ経験不足だ。
どうしてもエイミーに頼る場面は多い。
「成程。こちらから人員を貸し出した方がいいかもしれないな」
ナイトレインがそう呟いた瞬間、その両脇にローズマリアとアリスティアの2人が飛びつく。
どうやら、絶対離れないという意志表示らしい。
まったく、仲がよろしい事で……。
「はいはい。あたしが行けばいいんでしょ?」
そうなれば必然、残るのはフォレフィエリテしかいない。
「来てくれるなら、こちらは助かるが……。いいのか?」
「仕方がない。そちらの探索が捗らない方が困るからな。ただ代わりの人員を1人寄越して欲しいのだが……」
3人だと流石に人手不足らしい。
まあ、休憩時の警戒役のローテーションなど、ある程度の人数は必要だ。
「じゃあ、こっちからはツバキを出そう。防御系のギフトも持っているし、そっちでの方が役に立ちそうだ」
今の発言は建前に過ぎない。
本当の所は、ナイトレインとその彼にゾッコンな妻2人という、他者の割り込み辛い空間でやっていけそうなのが、ツバキだけだと判断したからだ。
リーゼは、以前2人に喧嘩を売ったこともあり、まずダメ。
サトルなら案外普通にやれそうだが、そうすると、今度はこちらの男性が俺一人になり、俺の肩身が狭くなる危険がある。
そこでツバキだ。
彼女なら、例え微妙な空気になっても、大剣を愛でてさえいればきっと大丈夫だろう。
何より現在のこのパーティにおいて、一番役立たずは間違いなく彼女だ。
よって、彼女を選択するのは非常に合理的と言える。
「……別に構わないけど。でもコウヤの料理が食べれなくなるのはちょっと残念ね」
「明日明後日は休養日だ。その間だったら、また料理作ってやるよ」
「ホント? 楽しみにしてるわね」
あっさりと納得してくれて何よりだ。
「話も纏まった事だし、帰るとしよう。94層の探索は3日後に再開だ。それまで各自、しっかり休息を取って、英気を養ってくれ」
その後、俺が生み出した〈転移門〉によって、迷宮都市へと全員を送り届けてから、俺は孤児院へと帰る事にした。
その際エイミーが、孤児院で休みたいと言い出したので、一緒に来る事を許可すると、ツバキとリーゼまでもが同じ事を言い出す。
そうなるとサトルだけ仲間はずれにする訳にも行かない。
まあ客室は余っている事だし、4人を連れて俺は孤児院へと帰宅したのだった。
朝食は、コーンポタージュとふわふわのパンだ。
どちらもMitsurinから取り寄せたモノで、皆満足そうに食べていた。
食事を済ませ、いよいよ今日も第93層の探索開始だ。
ちなみに、キャップ道具一式は、この場に置いていくことにした。
エイミーが保存の魔法を掛けてくれたので、簡単には劣化しないはずだし、何より要らぬ荷物が減る。
この場所は1晩過ごしても魔物の襲撃が無い安全地帯だったので、後続の冒険者の休憩ポイントとして役に立てばと考えてのことだ。
「さてと、今日も1日頑張るとしようか。……エイミーはあんまり無理しないようにな」
「ええ、ありがと」
一晩ゆっくり休んだお蔭でエイミーの顔色はすっかり良くなっていた。
だが、エイミーに負担が偏っている現状が解決した訳ではない。
魔力だけなら俺がいくらでも分けてやれるのだが、気力や体力はそうもいかない。
いい機会だし、俺も出来る事を増やせるよう努力するとしよう。
俺はエイミーの罠探知の魔法などを横目で見て盗みつつ、周囲の警戒にも当たる。
俺同様にリーゼも技術習得に意欲を見せているが、やはりお嬢様育ちなせいか、先は長そうだ。
サトルは後方の警戒を。
そしてツバキは、大剣を無駄に撫でまわしながらウットリとしている。
嘘発見器に色々求めるのも酷な話だと判断し、俺はエイミーへと視線を戻す。
そんな風に昨日同様に探索を続けるが、やはり中々そのペースは上がらない。
長めの昼休憩を挟み、夜は早めに切り上げる。
そんな日々を過ごして1週間程立ったある日の昼前、ナイトレイン達から連絡があった。
定時連絡の時間とは明らかにズレているので、何かあったに違いない。
「こちらナイトレインだ。94層への階段を発見した。合流の為の道順を魔法で示すので、そこから動かないでくれ」
どうやら階段は向こうにあったようだ。
こちらにあったならもっと発見が遅れていた可能性も高かったので、まあ良い結果だろう。
これから向こうと合流する事になる訳だが、それについては事前に話し合い対策済みだ。
これまでローズマリアが俺に着けた目印を、俺の魔力でずっと維持していた。
これがあれば、魔法によって両者間の最短ルートを繋ぐ事が出来るらしのだ。
進路上の罠などは未解除のままなので、あっさり合流とまではいかないが、それでも何も無いよりは遥かに楽が出来るだろう。
「りょーかい。道順を確認次第、そちらと合流する」
俺は行軍を止め、魔法によって道が示されるのを待つ。
すると、通路の奥から地面を這うように白い光がこちらへと延びてくる。
「よし、これに沿って向こうと合流するぞ!」
その後半日近くを消費して、俺達は無事ナイトレイン達と合流する事に成功した。
「……随分と時間が掛かったようだが?」
ナイトレインが若干不思議そうな表情でそう尋ねて来る。
「いや、罠の解除に手間取ってな……」
俺も大分、対処できるようになったが、まだまだ経験不足だ。
どうしてもエイミーに頼る場面は多い。
「成程。こちらから人員を貸し出した方がいいかもしれないな」
ナイトレインがそう呟いた瞬間、その両脇にローズマリアとアリスティアの2人が飛びつく。
どうやら、絶対離れないという意志表示らしい。
まったく、仲がよろしい事で……。
「はいはい。あたしが行けばいいんでしょ?」
そうなれば必然、残るのはフォレフィエリテしかいない。
「来てくれるなら、こちらは助かるが……。いいのか?」
「仕方がない。そちらの探索が捗らない方が困るからな。ただ代わりの人員を1人寄越して欲しいのだが……」
3人だと流石に人手不足らしい。
まあ、休憩時の警戒役のローテーションなど、ある程度の人数は必要だ。
「じゃあ、こっちからはツバキを出そう。防御系のギフトも持っているし、そっちでの方が役に立ちそうだ」
今の発言は建前に過ぎない。
本当の所は、ナイトレインとその彼にゾッコンな妻2人という、他者の割り込み辛い空間でやっていけそうなのが、ツバキだけだと判断したからだ。
リーゼは、以前2人に喧嘩を売ったこともあり、まずダメ。
サトルなら案外普通にやれそうだが、そうすると、今度はこちらの男性が俺一人になり、俺の肩身が狭くなる危険がある。
そこでツバキだ。
彼女なら、例え微妙な空気になっても、大剣を愛でてさえいればきっと大丈夫だろう。
何より現在のこのパーティにおいて、一番役立たずは間違いなく彼女だ。
よって、彼女を選択するのは非常に合理的と言える。
「……別に構わないけど。でもコウヤの料理が食べれなくなるのはちょっと残念ね」
「明日明後日は休養日だ。その間だったら、また料理作ってやるよ」
「ホント? 楽しみにしてるわね」
あっさりと納得してくれて何よりだ。
「話も纏まった事だし、帰るとしよう。94層の探索は3日後に再開だ。それまで各自、しっかり休息を取って、英気を養ってくれ」
その後、俺が生み出した〈転移門〉によって、迷宮都市へと全員を送り届けてから、俺は孤児院へと帰る事にした。
その際エイミーが、孤児院で休みたいと言い出したので、一緒に来る事を許可すると、ツバキとリーゼまでもが同じ事を言い出す。
そうなるとサトルだけ仲間はずれにする訳にも行かない。
まあ客室は余っている事だし、4人を連れて俺は孤児院へと帰宅したのだった。
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