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学園 高等部1年 対抗戦編
60※
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「あ、いた」
図書館で目的の人物を探していると、クーがそう言って指さした。その指の先には……確かに探していた人物がいた。クーの声で気付いたのか、その人物が顔をこちらへと向けた。金髪赤眼。間違いない。
「あ、来たんだ……って、サラ?」
「……なんでありえないものを見たような目で見てくるんですか」
「あいや、すまない。ちょっと意外だったから…」
どちらにしろ変わらないよね、それ。
「はい。お兄様、これ」
わたしは無属性の魔法書と手紙を差し出した。するとお兄様は心底驚いたような顔をする。
「え?どうして…」
「どうしてもこうしてもありません。クーはわたしの親友です。どうしてこんなことをしたのですか」
わたしは少し怒りの感情を込めて問い掛けた。下手すれば……この学園にクーの居場所が無くなっていたかもしれないのだから。
「いや、ちょっと前に会ったんだけど、ここの本を全部読んだって言ってたから……ちょっとしたお節介のつもりだったんだよ」
「はぁ……クーはもうすでにこの魔法書を読んでいます。それと、クーが読んだことない本なんて、わたしは持っていません」
そう。クーが読んだことの無い魔法書など、わたしはもう持っていない。それだけの知識がクーの頭にはある。だから、今後クーに渡すために貸してと言われても、それは全て無駄になる。だから最後にそう付け足した。
「そ、そこまでか……」
「はい。クーに…親友にこれ以上関わらないでください。お兄様なら、この意味、分かりますわよね?」
「……あぁ。分かった。ここでは関わらないことにするよ。僕が迂闊だった。本当に済まなかった」
最後の言葉はわたしとクーに向けられたものだろう。腰を90度に曲げて、謝罪した。
「えっ!?そ、そんなことないです!だ、だから頭を上げてくださいっ!」
クーがアタフタするところ、初めて見たかも。まぁ、クーはこの人がどんな存在かを知っているから、当然の反応だろうね。まぁ、最近になって知ったみたいだけど。
「……サラは、信じれる友を見つけたんだね」
頭を上げて、わたしにそう言いながら微笑んできた。
「……はい。わたしの親友です」
だからわたしも微笑んで返事をした。
「?」
クーが頭の上にハテナを浮かべているのがよく分かる。こういう時、この子頭回らないのよね……。まぁ、それがいいんだけど。
「じゃあ僕はもう行くね……お父様に怒られないかな……」
「クーはお父様にも気に入られてますからね。ちょっとだけ小言を言われるかも」
「はぁ……まぁ、甘んじて受けよう。じゃあね」
「はい」
手を振ってお兄様が図書館を後にした。ふぅ…これでとりあえずは一件落着かな。
「ところで、クー」
「なぁに?」
「ここの魔法書、全部読んだんだよね?」
「うん、読んだよ」
「じゃあなんでいつも遅れるの?読まないよね?」
クーは基本1度読んだ魔法書ならば記憶する。だから読んだ本をもう一度読み直す必要はないはずだよね?なんでだろうと思って尋ねたんだけど……露骨に顔を逸らした。え?
「………」
「なんで、かなぁ?」
「………図書館で寝てました」
「寝てっ……はぁ」
思わず呆れたため息がこぼれる。
……だけど、それだけなのはさすがにおかしい。
「でも、本当にそれだけ?」
「それは……うん」
……嘘だ。クーの嘘はすぐ分かる。目が一瞬だけ右を向くのだ。
「嘘」
「………」
「ねぇ、他の理由は?」
「…………」
クーはもう答えるつもりは無いようで、スタスタと別の本棚へと向かってしまった。
(………後で調べとこう)
そう思ってわたしはクーの後をついて行った。
…………そして、2人揃って終礼に遅れたのだった。
図書館で目的の人物を探していると、クーがそう言って指さした。その指の先には……確かに探していた人物がいた。クーの声で気付いたのか、その人物が顔をこちらへと向けた。金髪赤眼。間違いない。
「あ、来たんだ……って、サラ?」
「……なんでありえないものを見たような目で見てくるんですか」
「あいや、すまない。ちょっと意外だったから…」
どちらにしろ変わらないよね、それ。
「はい。お兄様、これ」
わたしは無属性の魔法書と手紙を差し出した。するとお兄様は心底驚いたような顔をする。
「え?どうして…」
「どうしてもこうしてもありません。クーはわたしの親友です。どうしてこんなことをしたのですか」
わたしは少し怒りの感情を込めて問い掛けた。下手すれば……この学園にクーの居場所が無くなっていたかもしれないのだから。
「いや、ちょっと前に会ったんだけど、ここの本を全部読んだって言ってたから……ちょっとしたお節介のつもりだったんだよ」
「はぁ……クーはもうすでにこの魔法書を読んでいます。それと、クーが読んだことない本なんて、わたしは持っていません」
そう。クーが読んだことの無い魔法書など、わたしはもう持っていない。それだけの知識がクーの頭にはある。だから、今後クーに渡すために貸してと言われても、それは全て無駄になる。だから最後にそう付け足した。
「そ、そこまでか……」
「はい。クーに…親友にこれ以上関わらないでください。お兄様なら、この意味、分かりますわよね?」
「……あぁ。分かった。ここでは関わらないことにするよ。僕が迂闊だった。本当に済まなかった」
最後の言葉はわたしとクーに向けられたものだろう。腰を90度に曲げて、謝罪した。
「えっ!?そ、そんなことないです!だ、だから頭を上げてくださいっ!」
クーがアタフタするところ、初めて見たかも。まぁ、クーはこの人がどんな存在かを知っているから、当然の反応だろうね。まぁ、最近になって知ったみたいだけど。
「……サラは、信じれる友を見つけたんだね」
頭を上げて、わたしにそう言いながら微笑んできた。
「……はい。わたしの親友です」
だからわたしも微笑んで返事をした。
「?」
クーが頭の上にハテナを浮かべているのがよく分かる。こういう時、この子頭回らないのよね……。まぁ、それがいいんだけど。
「じゃあ僕はもう行くね……お父様に怒られないかな……」
「クーはお父様にも気に入られてますからね。ちょっとだけ小言を言われるかも」
「はぁ……まぁ、甘んじて受けよう。じゃあね」
「はい」
手を振ってお兄様が図書館を後にした。ふぅ…これでとりあえずは一件落着かな。
「ところで、クー」
「なぁに?」
「ここの魔法書、全部読んだんだよね?」
「うん、読んだよ」
「じゃあなんでいつも遅れるの?読まないよね?」
クーは基本1度読んだ魔法書ならば記憶する。だから読んだ本をもう一度読み直す必要はないはずだよね?なんでだろうと思って尋ねたんだけど……露骨に顔を逸らした。え?
「………」
「なんで、かなぁ?」
「………図書館で寝てました」
「寝てっ……はぁ」
思わず呆れたため息がこぼれる。
……だけど、それだけなのはさすがにおかしい。
「でも、本当にそれだけ?」
「それは……うん」
……嘘だ。クーの嘘はすぐ分かる。目が一瞬だけ右を向くのだ。
「嘘」
「………」
「ねぇ、他の理由は?」
「…………」
クーはもう答えるつもりは無いようで、スタスタと別の本棚へと向かってしまった。
(………後で調べとこう)
そう思ってわたしはクーの後をついて行った。
…………そして、2人揃って終礼に遅れたのだった。
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