異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央

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第3章・冒険者デビュー

また大金を手に入れた!①

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「すみませーん、サーチートを引き取りに来ましたー」

 冒険者ギルドに戻ると、受付のカウンターのところで、サーチートがぴょんぴょんと跳びはねていた。

「オリエちゃーん、ユリウスくーん、お帰りなさーいっ!」

「ごめんね、サーチート! すみません、預かってもらっちゃって」

 受付の女の子にそう言うと、彼女は笑いながら首を横に振り、お利口さんにしていましたよ、と言う。

「そうだよ、ぼくは、この冒険者ギルドでユリウスくんのお手伝いをしていたんだよ!」

「お手伝い? 本当かなぁ?」

「本当だよ! ほら、ユリウスくん、これ!」

 サーチートが小さな手で何枚かの依頼書を掴み、ユリウスに差し出す。
 依頼書を受け取ったユリウスは、内容を確認して頷いた。

「なるほどね、全部、あるな。ありがとう、サーチート」

 カウンターのサーチートを抱き上げ、ユリウスは自分の肩に乗せた。

「ほらね、オリエちゃん。ぼくは二人が居ない間、冒険者ギルドでユリウスくんが受けられる依頼を探してあげていたんだよ!」

 胸を張り、ドヤ顔で私を見るサーチート。
 えらいね、と褒めてあげると、さらに胸を張ってひっくり返り、ユリウスの肩から転がり落ちた。
 私は慌てて腕を伸ばし、サーチートをキャッチする。

「では、サーチーくんの言う通り、ユリウスさんは先程の依頼書の対象を、全部お持ちという事でよろしいですか?」

「あぁ、大丈夫だ。ここで出していいか?」

「いえ、出すのは倉庫の方でお願いします。それと……ユリウスさんはこの依頼を全て達成されますと、Cランクに昇格されますね」

「わぁ、ユリウス、すごいね!」

 別行動だった間、ユリウスはゴブリンだけでなく、他の魔物をたくさん狩ったみたい。
 見せてもらっていないけれど、きっとすごいのが居るんだろうなぁ。

「それでね、オリエちゃん! ユリウスくんがCランクになったところで、最後はこれだよ!」

 ドヤ顔のまま、サーチートが私に依頼書を差し出した。
 それはBランクの依頼書で、サーベルタイガーの狩猟依頼だった。

「ユリウス、このサーベルタイガーっていうのも持ってるの?」

「あぁ、持ってる……というか、サーチート、本当に良く覚えてるな。もしかして、俺がCランクに上がる事まで、計算していたのか?」

「もちろんだよ! ぼくは頭脳派なんだ!」

 感心するユリウスに、サーチートはまた胸を張る。
 そうかぁ、サーチートは頭脳派か。アルバトスさんにいろいろと教えてもらっているもんね。
 私はまだまだわからない事だらけだから、サーチートにいろいろと教えてもらおう。
 そんな事を考えていると、抱っこしているサーチートが私を見て、またドヤ顔をした。
 うーん、可愛いんだけど、ちょっとイラッとする。
 私のサーチートは、やっぱりお調子者だなぁ。

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