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5 ガーベラ
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昼休みが終わる頃、バラバラに教室へ戻った。次の休み時間、ロゼリンダたちがやってきた。
「クレメンティ様、お昼休みはどちらにおいででしたの。わたくしたち、ずっとお待ちしておりましたのよ」
ロゼリンダは、クレメンティに詰め寄る。クレメンティは、どこ吹く風と、飄々といなした。
「ロゼリンダ嬢、大変申し訳なかったね。留学の内容について、3人で先生に呼ばれていたんだ。これからも先生との話し合いが昼休みになりそうだから、僕たちのことは、気にしなくていいよ。君たちのお陰で学食を使うことにも慣れたし。どうもありがとう」
クレメンティにそう言われると、ロゼリンダたちは下がるしかない。ロゼリンダは、すぐに振り返って席へと戻って行ったが、フィオレラとジョミーナは、ベルティナを睨むことは忘れなかった。
『先生とのランチだって言ってるのに、どうして私を睨むのよ?』
ベルティナは、少しだけ口を尖らせた。それにしても、女の勘は、恐ろしい。
こうして、晴れの日には、5人でランチをした。雨の日は、3人は本当に先生の部屋で食べているようだ。イルミネがベルティナとセリナージェを見つけたのは偶然で、本当に先生の部屋で食べるつもりだったのだろう。
〰️ 〰️ 〰️
6月になった。いつものような昼休み。
「3人とももうすっかり学園に慣れたみたいね」
「うん。毎日楽しいよ」
セリナージェもエリオも、ランチボックスのおかずを口に運びながら、楽しそうだ。
「あ、そうだ。久しぶりに5人で市井に行こうよっ!」
「おお、それはいいな」
イルミネの提案に、クレメンティも乗り気だ。エリオもモグモグと食べながら、ウンウンと賛成の意思を出している。
「いいわね、どこに行く?ベルティナ、行きたいところある?」
「ストックの丘へ行ってみたいわ」
「僕たちは、聞いたことがないな」
エリオの視線での確認に二人も頷いた。
「私も知らないわ」
セリナージェも、目をクリクリさせていた。
「大きなストックが一本だけ立っていてね、王都が一望できるんですって」
「へぇ!見てみたいな」
「ああ、そうだな」
「じゃあ、明日は朝に屋敷に行って、馬車と護衛を頼みましょう。寮の前に集合すると目立つから、あとで地図を書くわね。ここから15分ほどよ」
セリナージェが決まりというように、話を進めた。
「セリナの家にいくのかっ?」
クレメンティが裏返った声で確認してきた。
「ええそうよ。護衛がいないと出かけられないもの」
セリナージェは、不思議そうにクレメンティを見た。
「プッ!レム、気合い入れすぎるなよ」
セリナージェとベルティナには、全く意味がわからなかった。エリオは、からかっていると思われるイルミネを呆れた顔で見たが、特に進言もせず、セリナージェに答えた。
「とにかく、明日の朝、寮で食事を済ませて、10時頃伺うよ」
エリオの一言で、決定した。
〰️ 〰️ 〰️
ベルティナとセリナージェは、ベルティナのお願いで、前日からティエポロ侯爵邸へ戻っていた。ベルティナは、朝早くから起き出して忙しそうだ。セリナージェも朝食の後には手伝った。大きな籠4つが用意ができたころ、3人がやってきた。
玄関では、ベルティナとセリナージェだけでなく、ティエポロ侯爵夫人も迎えた。
執事がドアを開け、3人が入ってくる。
「まあ、いらっしゃい!ステキな男の子たちねぇ。ふふふ」
ティエポロ侯爵夫人が満面の笑顔で出迎えた。
「ティエポロ侯爵夫人様、ピッツォーネ王国、ガットゥーゾ公爵家が長男クレメンティと申します。以後お見知りおきください」
クレメンティがガチガチの表情で裏返った声でティエポロ侯爵夫人に挨拶をして、深く頭をさげた。
イルミネとエリオは、極々普通に挨拶する。
「フフフ、みんな可愛らしいのね。セリナもベルティナも目が肥えてますこと。ふふ」
扇で、隠された夫人の笑顔の独り言は、周りには聞こえない。
「3人とも、こちらに来て!」
セリナージェが中庭に3人を誘った。そこには、見事なガーベラが咲いていた。
「あの時の花かい?」
エリオは、すぐに春休みのボランティアを思い出した。クレメンティとイルミネも納得していた。
「ほとんど、庭師の方の力なのだけれど、キレイに咲いたから、見てもらいたかったの」
「もう、ベルティナったら。私たちも頑張ったのよう、でいいじゃない。真面目なんだからぁ」
セリナージェは、ベルティナをからかった。
「その真面目さが、ベルティナのいいところの1つだろう」
エリオがこれまたあまりに真面目に答えるので、一瞬、5人に間が空き、ベルティナが真っ赤になった。そんなベルティナを見て、3人は笑っていたが、エリオもまた赤くなって頭をかいていた。
「セリナはどの色が好きなんだ?」
クレメンティがなんの脈絡もなく質問する。
「ガーベラは、どんな色でも好きよ。こうしてお庭にあっても、切り花でお部屋にあってもステキよね」
「そうか。セリナにとてもよく似合いそうだ」
クレメンティは、無自覚に褒めて、セリナージェが頬をほんのり染めていたことに気がついていないようだった。
そして5人は、中庭を後にして、馬車へ乗り込む。
「では、お母様、いってきまーす!」
「いってまいります」
ティエポロ侯爵夫人に、セリナージェはヒラヒラと手を振るが、ベルティナは丁寧にお辞儀した。
5人は、狭さの理由から、クレメンティとイルミネが並んで座り、セリナージェ、ベルティナ、エリオが反対側に座った。
「ベルティナ、僕の隣で嫌じゃないか?」
「ランチではいつも隣じゃないの。気にしないで。ふふ」
「そ、そうだな」
『違う意味で気にしてほしいのだが』とエリオは心の中でがっくりしている。それを察したイルミネは、『クックックッ』と笑っていた。ベルティナとセリナージェにはイルミネが笑っている理由がわからない。クレメンティがイルミネにキツめの肘打ちをした。
「っと。今日は二人ともかわいいね。夏が近いなって思えるよ」
「イルはいつも上手ね」
そう返したセリナージェだが、褒められれば嬉しいものだ。可愛らしく笑顔になった。
「言わなきゃ伝わらないって思っているだけさ。なあ」
そう言って隣のクレメンティに肘で『コツン』とする。
「あ、ああ、すごく似合っている。うん」
「そうだね。二人ともステキだね」
エリオもすぐに追従した。
「ふふ、ありがとう」
ベルティナも笑顔でお礼を言った。セリナージェが窓を少し開けた。
「今日はいいお天気でよかったわね」
「そうだな。どのくらいで着くのかな?」
「執事さんの話だと、お昼前には着くそうよ」
クレメンティの質問に、ベルティナが答えた。
「え、それなら、どこかで食べてから行くか?」
「エリオは勘が悪いねぇ。メイドさんが用意してくれていたじゃないか」
「イルは、目敏いのねぇ」
「まあね。セリナのお母様がとても美しいのもちゃんと見たよ。な、レム」
クレメンティがなぜか赤くなって、小さく頷いた。
「セリナにそっくりだったね。な、レム」
クレメンティはさらに赤くなって頷いていた。これには、さすがのセリナージェも赤くなった。
ベルティナは、隣のエリオを見た。エリオは、ベルティナの視線を感じて、ベルティナに頷いた。
「イル、その辺にしとけよ」
「はーい。プックック」
そこからは、いつものように話をしていき、クレメンティもセリナージェも復活した。
丘の下に着くと、馬車を降りる。見上げただけで、木の大きさがわかる。
「わあ!ステキ!」
「こんなに遠くからでもわかるなんて凄いわね」
ベルティナとセリナージェは、先に降りたエリオのエスコートで馬車を降りると、すぐに歓喜の声をあげた。
馬で同行してくれた護衛たちが籠を持ってくれて、5人は丘を登り始める。
まず、セリナージェがツラそうにした。クレメンティが手を差し出す。先程のことがあり、セリナージェは、少し恥ずかしそうだったが、その手をとった。クレメンティがセリナージェに合わせてペースを落とした。
それを見た3人は少しだけペースをあげて、二人から離れる。
それが災いしたのか、ベルティナも息が上がってしまった。エリオが手を差し出した。
「ありがとう」
ベルティナは躊躇しないで手をとった。
「こんなことは予想していなかったわ」
「僕はとてもラッキーだ」
エリオは、前を向いたまま呟いた。
「え?何?聞こえなかったわ」
「いつでも頼ってね。ベルティナ」
今度は振り向いて言った。ベルティナに向けられたエリオの笑顔は、とても優しいものだった。エリオの美形笑顔にベルティナは、少しだけ『ドキリ』とした。
「エリオ…。うん、ありがとう」
ベルティナは、『ドキリ』としたことを無視して、笑顔で答えた。
「クレメンティ様、お昼休みはどちらにおいででしたの。わたくしたち、ずっとお待ちしておりましたのよ」
ロゼリンダは、クレメンティに詰め寄る。クレメンティは、どこ吹く風と、飄々といなした。
「ロゼリンダ嬢、大変申し訳なかったね。留学の内容について、3人で先生に呼ばれていたんだ。これからも先生との話し合いが昼休みになりそうだから、僕たちのことは、気にしなくていいよ。君たちのお陰で学食を使うことにも慣れたし。どうもありがとう」
クレメンティにそう言われると、ロゼリンダたちは下がるしかない。ロゼリンダは、すぐに振り返って席へと戻って行ったが、フィオレラとジョミーナは、ベルティナを睨むことは忘れなかった。
『先生とのランチだって言ってるのに、どうして私を睨むのよ?』
ベルティナは、少しだけ口を尖らせた。それにしても、女の勘は、恐ろしい。
こうして、晴れの日には、5人でランチをした。雨の日は、3人は本当に先生の部屋で食べているようだ。イルミネがベルティナとセリナージェを見つけたのは偶然で、本当に先生の部屋で食べるつもりだったのだろう。
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6月になった。いつものような昼休み。
「3人とももうすっかり学園に慣れたみたいね」
「うん。毎日楽しいよ」
セリナージェもエリオも、ランチボックスのおかずを口に運びながら、楽しそうだ。
「あ、そうだ。久しぶりに5人で市井に行こうよっ!」
「おお、それはいいな」
イルミネの提案に、クレメンティも乗り気だ。エリオもモグモグと食べながら、ウンウンと賛成の意思を出している。
「いいわね、どこに行く?ベルティナ、行きたいところある?」
「ストックの丘へ行ってみたいわ」
「僕たちは、聞いたことがないな」
エリオの視線での確認に二人も頷いた。
「私も知らないわ」
セリナージェも、目をクリクリさせていた。
「大きなストックが一本だけ立っていてね、王都が一望できるんですって」
「へぇ!見てみたいな」
「ああ、そうだな」
「じゃあ、明日は朝に屋敷に行って、馬車と護衛を頼みましょう。寮の前に集合すると目立つから、あとで地図を書くわね。ここから15分ほどよ」
セリナージェが決まりというように、話を進めた。
「セリナの家にいくのかっ?」
クレメンティが裏返った声で確認してきた。
「ええそうよ。護衛がいないと出かけられないもの」
セリナージェは、不思議そうにクレメンティを見た。
「プッ!レム、気合い入れすぎるなよ」
セリナージェとベルティナには、全く意味がわからなかった。エリオは、からかっていると思われるイルミネを呆れた顔で見たが、特に進言もせず、セリナージェに答えた。
「とにかく、明日の朝、寮で食事を済ませて、10時頃伺うよ」
エリオの一言で、決定した。
〰️ 〰️ 〰️
ベルティナとセリナージェは、ベルティナのお願いで、前日からティエポロ侯爵邸へ戻っていた。ベルティナは、朝早くから起き出して忙しそうだ。セリナージェも朝食の後には手伝った。大きな籠4つが用意ができたころ、3人がやってきた。
玄関では、ベルティナとセリナージェだけでなく、ティエポロ侯爵夫人も迎えた。
執事がドアを開け、3人が入ってくる。
「まあ、いらっしゃい!ステキな男の子たちねぇ。ふふふ」
ティエポロ侯爵夫人が満面の笑顔で出迎えた。
「ティエポロ侯爵夫人様、ピッツォーネ王国、ガットゥーゾ公爵家が長男クレメンティと申します。以後お見知りおきください」
クレメンティがガチガチの表情で裏返った声でティエポロ侯爵夫人に挨拶をして、深く頭をさげた。
イルミネとエリオは、極々普通に挨拶する。
「フフフ、みんな可愛らしいのね。セリナもベルティナも目が肥えてますこと。ふふ」
扇で、隠された夫人の笑顔の独り言は、周りには聞こえない。
「3人とも、こちらに来て!」
セリナージェが中庭に3人を誘った。そこには、見事なガーベラが咲いていた。
「あの時の花かい?」
エリオは、すぐに春休みのボランティアを思い出した。クレメンティとイルミネも納得していた。
「ほとんど、庭師の方の力なのだけれど、キレイに咲いたから、見てもらいたかったの」
「もう、ベルティナったら。私たちも頑張ったのよう、でいいじゃない。真面目なんだからぁ」
セリナージェは、ベルティナをからかった。
「その真面目さが、ベルティナのいいところの1つだろう」
エリオがこれまたあまりに真面目に答えるので、一瞬、5人に間が空き、ベルティナが真っ赤になった。そんなベルティナを見て、3人は笑っていたが、エリオもまた赤くなって頭をかいていた。
「セリナはどの色が好きなんだ?」
クレメンティがなんの脈絡もなく質問する。
「ガーベラは、どんな色でも好きよ。こうしてお庭にあっても、切り花でお部屋にあってもステキよね」
「そうか。セリナにとてもよく似合いそうだ」
クレメンティは、無自覚に褒めて、セリナージェが頬をほんのり染めていたことに気がついていないようだった。
そして5人は、中庭を後にして、馬車へ乗り込む。
「では、お母様、いってきまーす!」
「いってまいります」
ティエポロ侯爵夫人に、セリナージェはヒラヒラと手を振るが、ベルティナは丁寧にお辞儀した。
5人は、狭さの理由から、クレメンティとイルミネが並んで座り、セリナージェ、ベルティナ、エリオが反対側に座った。
「ベルティナ、僕の隣で嫌じゃないか?」
「ランチではいつも隣じゃないの。気にしないで。ふふ」
「そ、そうだな」
『違う意味で気にしてほしいのだが』とエリオは心の中でがっくりしている。それを察したイルミネは、『クックックッ』と笑っていた。ベルティナとセリナージェにはイルミネが笑っている理由がわからない。クレメンティがイルミネにキツめの肘打ちをした。
「っと。今日は二人ともかわいいね。夏が近いなって思えるよ」
「イルはいつも上手ね」
そう返したセリナージェだが、褒められれば嬉しいものだ。可愛らしく笑顔になった。
「言わなきゃ伝わらないって思っているだけさ。なあ」
そう言って隣のクレメンティに肘で『コツン』とする。
「あ、ああ、すごく似合っている。うん」
「そうだね。二人ともステキだね」
エリオもすぐに追従した。
「ふふ、ありがとう」
ベルティナも笑顔でお礼を言った。セリナージェが窓を少し開けた。
「今日はいいお天気でよかったわね」
「そうだな。どのくらいで着くのかな?」
「執事さんの話だと、お昼前には着くそうよ」
クレメンティの質問に、ベルティナが答えた。
「え、それなら、どこかで食べてから行くか?」
「エリオは勘が悪いねぇ。メイドさんが用意してくれていたじゃないか」
「イルは、目敏いのねぇ」
「まあね。セリナのお母様がとても美しいのもちゃんと見たよ。な、レム」
クレメンティがなぜか赤くなって、小さく頷いた。
「セリナにそっくりだったね。な、レム」
クレメンティはさらに赤くなって頷いていた。これには、さすがのセリナージェも赤くなった。
ベルティナは、隣のエリオを見た。エリオは、ベルティナの視線を感じて、ベルティナに頷いた。
「イル、その辺にしとけよ」
「はーい。プックック」
そこからは、いつものように話をしていき、クレメンティもセリナージェも復活した。
丘の下に着くと、馬車を降りる。見上げただけで、木の大きさがわかる。
「わあ!ステキ!」
「こんなに遠くからでもわかるなんて凄いわね」
ベルティナとセリナージェは、先に降りたエリオのエスコートで馬車を降りると、すぐに歓喜の声をあげた。
馬で同行してくれた護衛たちが籠を持ってくれて、5人は丘を登り始める。
まず、セリナージェがツラそうにした。クレメンティが手を差し出す。先程のことがあり、セリナージェは、少し恥ずかしそうだったが、その手をとった。クレメンティがセリナージェに合わせてペースを落とした。
それを見た3人は少しだけペースをあげて、二人から離れる。
それが災いしたのか、ベルティナも息が上がってしまった。エリオが手を差し出した。
「ありがとう」
ベルティナは躊躇しないで手をとった。
「こんなことは予想していなかったわ」
「僕はとてもラッキーだ」
エリオは、前を向いたまま呟いた。
「え?何?聞こえなかったわ」
「いつでも頼ってね。ベルティナ」
今度は振り向いて言った。ベルティナに向けられたエリオの笑顔は、とても優しいものだった。エリオの美形笑顔にベルティナは、少しだけ『ドキリ』とした。
「エリオ…。うん、ありがとう」
ベルティナは、『ドキリ』としたことを無視して、笑顔で答えた。
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