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answer
やっぱり
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side 早川
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「は、っ、嘘つきっ、」
目の前が真っ白で、どうにかなってしまいそうだった。
夏樹と必死で降りれる場所を探した。
足場は悪いけれど、なんとか下に行けそうな道を見つけて、何度も滑り落ちそうになりながらスナの名前を叫んで。
そして、スナ達を見つけた。
スナの返答に無事だったと一瞬喜んだのも束の間、角を曲がった先で見えたのはふたりがキスをしている姿だった。
絶望が胸を支配する。
俺はその場から逃げるように立ち去った。
息が切れて、それでも走り続けた。
気がつけば、思い出とは別の場所だけれど、
海が見える崖まで走ってきていることに気づく。
「懐かしいな‥」
その似た景色は、俺の宝物を鮮明に思いださせてくれた。
でも、思い出すたびに、苦しくてしかたなくて。溢れ出るのは涙ばかりだ。
「ふ‥ゔ‥なんで」
なんでっ、キスなんかしてんだよ‥。
傷つけないって、約束したのに‥。
どうして‥信じちゃったんだろ‥
なんで‥自分が選ばれるって思っちゃったんだろ‥
俺は馬鹿だ。
恥ずかしくてしょうがない。
俺は顔を覆う。
「みんなの言うとおり俺は邪魔者だったんだ‥はは、やだな‥俺だってっ、俺だってぇ‥ぐすっ」
スナの1番になりたかった。
こんなことなら、引き剥がしてやればよかった。どうしてって殴ってやればよかった。
逃げずにこの人は俺のだって‥。
俺はいつも後悔ばかりだ。
せっかく、勇気を出したのに‥全部最後は持っていかれるじゃん‥無意味だったよ。
結局俺は、漫画でいう当て馬のモブ役だろう?
好きな人とは結ばれない。
2人の幸せを遠くから祈るか、それとも憎み続けるのか。
圧倒的に後者だな、なんて考えながら、俺は崖の近くまで歩み寄る。
海が岩場に大きく飛沫をあげてぶつかる音が聞こえた。
ここから落ちたら‥楽になれるだろうか。
ふとそんなことを考えて、俺は涙を流しながらぼーっと崖下の海を眺めていた。
ふわりと、風が頬を撫でる。
「早川っ、」
「ッ、」
刹那、背後から声がして、俺は吐きそうになる気分を抑えつけた。
なんで‥来たんだよ‥
俺は怒りとか悲しみとかで、声を荒げて背後のスナに叫んだ。
もう、顔も見たくなかった。
「来るなよっ!!八谷のとこに戻れよ!!」
「っ、違う‥早川、誤解だ。話を聞け」
「嘘つき‥俺のこと遊んで楽しかったかよ‥」
思わせぶりな態度しやがって‥最後の思い出ってか?
最悪だよ‥こんなの残しやがって‥一生忘れられないじゃんか‥。もう、俺、お前がいない人生、どうしたらいいのかわかんねえよ
「早川っ!」
「八谷と結ばれたんだな!おめでとう!っ、今後お前らと一生関わらないことを願うよ!」
「聞けって、早川‥頼むから‥」
スナのことが好きだ。
「っ‥お前らのことなんか大嫌いだ‥もう俺にこれ以上関わらないで‥」
でも、こんな重すぎる想いを抱えたままじゃ、きっと、ふたりの邪魔をしてしまう。嫌われるかもしれない。だから、もう本当に最後にしなきゃ。笑え。笑えよ。
「ッ、いい加減に俺の話を聞け!!勝手に完結してんじゃねえよ!!この早とちり!!ーー」
「は?!俺はっーー!?」
今日は風が強い日だった。
スナに言い返そうとした俺を、
ぶわりと地面から下へ押し出すように強風が襲う。
状況を理解するまでそう時間はかからなかった。
足が浮いて、一瞬でその先へと突き落とされる。
「っ、早川ッ!?!?」
あれ、俺もしかして死ぬのか?こんなタイミングで?あぁ、本当に今日は最悪な日だ。いや、今日もか‥恋愛なんて、何もいい事なかったな‥。
きっと失恋して、傷心自殺って噂されそうだ‥ダサすぎて笑える‥。
慌てたように駆け寄るスナが、スローモーションに見えた。
恋に溺れた残念な俺は、こんな時でも思ってしまう。
最後に見る顔が、声が
スナでよかったってーー。
俺は静かに微笑んで、そのまま目を閉じた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「は、っ、嘘つきっ、」
目の前が真っ白で、どうにかなってしまいそうだった。
夏樹と必死で降りれる場所を探した。
足場は悪いけれど、なんとか下に行けそうな道を見つけて、何度も滑り落ちそうになりながらスナの名前を叫んで。
そして、スナ達を見つけた。
スナの返答に無事だったと一瞬喜んだのも束の間、角を曲がった先で見えたのはふたりがキスをしている姿だった。
絶望が胸を支配する。
俺はその場から逃げるように立ち去った。
息が切れて、それでも走り続けた。
気がつけば、思い出とは別の場所だけれど、
海が見える崖まで走ってきていることに気づく。
「懐かしいな‥」
その似た景色は、俺の宝物を鮮明に思いださせてくれた。
でも、思い出すたびに、苦しくてしかたなくて。溢れ出るのは涙ばかりだ。
「ふ‥ゔ‥なんで」
なんでっ、キスなんかしてんだよ‥。
傷つけないって、約束したのに‥。
どうして‥信じちゃったんだろ‥
なんで‥自分が選ばれるって思っちゃったんだろ‥
俺は馬鹿だ。
恥ずかしくてしょうがない。
俺は顔を覆う。
「みんなの言うとおり俺は邪魔者だったんだ‥はは、やだな‥俺だってっ、俺だってぇ‥ぐすっ」
スナの1番になりたかった。
こんなことなら、引き剥がしてやればよかった。どうしてって殴ってやればよかった。
逃げずにこの人は俺のだって‥。
俺はいつも後悔ばかりだ。
せっかく、勇気を出したのに‥全部最後は持っていかれるじゃん‥無意味だったよ。
結局俺は、漫画でいう当て馬のモブ役だろう?
好きな人とは結ばれない。
2人の幸せを遠くから祈るか、それとも憎み続けるのか。
圧倒的に後者だな、なんて考えながら、俺は崖の近くまで歩み寄る。
海が岩場に大きく飛沫をあげてぶつかる音が聞こえた。
ここから落ちたら‥楽になれるだろうか。
ふとそんなことを考えて、俺は涙を流しながらぼーっと崖下の海を眺めていた。
ふわりと、風が頬を撫でる。
「早川っ、」
「ッ、」
刹那、背後から声がして、俺は吐きそうになる気分を抑えつけた。
なんで‥来たんだよ‥
俺は怒りとか悲しみとかで、声を荒げて背後のスナに叫んだ。
もう、顔も見たくなかった。
「来るなよっ!!八谷のとこに戻れよ!!」
「っ、違う‥早川、誤解だ。話を聞け」
「嘘つき‥俺のこと遊んで楽しかったかよ‥」
思わせぶりな態度しやがって‥最後の思い出ってか?
最悪だよ‥こんなの残しやがって‥一生忘れられないじゃんか‥。もう、俺、お前がいない人生、どうしたらいいのかわかんねえよ
「早川っ!」
「八谷と結ばれたんだな!おめでとう!っ、今後お前らと一生関わらないことを願うよ!」
「聞けって、早川‥頼むから‥」
スナのことが好きだ。
「っ‥お前らのことなんか大嫌いだ‥もう俺にこれ以上関わらないで‥」
でも、こんな重すぎる想いを抱えたままじゃ、きっと、ふたりの邪魔をしてしまう。嫌われるかもしれない。だから、もう本当に最後にしなきゃ。笑え。笑えよ。
「ッ、いい加減に俺の話を聞け!!勝手に完結してんじゃねえよ!!この早とちり!!ーー」
「は?!俺はっーー!?」
今日は風が強い日だった。
スナに言い返そうとした俺を、
ぶわりと地面から下へ押し出すように強風が襲う。
状況を理解するまでそう時間はかからなかった。
足が浮いて、一瞬でその先へと突き落とされる。
「っ、早川ッ!?!?」
あれ、俺もしかして死ぬのか?こんなタイミングで?あぁ、本当に今日は最悪な日だ。いや、今日もか‥恋愛なんて、何もいい事なかったな‥。
きっと失恋して、傷心自殺って噂されそうだ‥ダサすぎて笑える‥。
慌てたように駆け寄るスナが、スローモーションに見えた。
恋に溺れた残念な俺は、こんな時でも思ってしまう。
最後に見る顔が、声が
スナでよかったってーー。
俺は静かに微笑んで、そのまま目を閉じた。
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