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第1章 始まりの街『グリィト』
第16話 冒険者らしくドレスアップ!
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グリィトの街にある、とあるお洋服店。
わたしはシャラララ~、と試着室のカーテンを開ける。
と、黄色い歓声があがる。
「きゃあ~~っ! 可愛いっ! とっても可愛いわぁ、アイリちゃ~~んっ!!」
「あ、あはは……そ、そうですかね?」
わたしはもじもじと照れながらジェシーさんの絶賛を浴びた。
試着室の全身鏡に映るのは、冒険者っぽい装いにチェンジした幼女の姿。
全体的にはひらりとしたワンピースっぼい形の可愛らしい服だけど、作りはしっかりとしていて、雰囲気的にも可愛さと冒険者らしさを併せ持ったデザインだった。
拍手して大絶賛してくれるジェシーさんの後ろで同じく見守ってくれていた、ベルドさんとマーレスさんも頷く。
「いいじゃないか! 似合ってるぞ、アイリ!」
「可愛らしくもあり、冒険者らしくもある、ちょうど良いバランスの服だな」
「あ、ありがとうございます!」
『可愛い』だなんてこんなに連呼されたのは初めてだ。
単純に反応に困るけど、とっても嬉しい。
ただ、前から思っていたことではあるけど――――
「……グラサンしてると、どんな可愛い服でもやっぱ怪しさが勝っちゃうな」
とはいえ、言っても仕方ないこと。
わたしの人生はしばらくこのグラサンを手放せない縛りがあるのだから。
モッフィが退屈そうにあくびをする。
「ほれ、アイリよ。いつまでこの店にいるつもりじゃ? 我はまだくろわっさんを食しておらんぞ!」
「モッフィはわたしより食い気が優先か……」
わたしがせっかく冒険者っぽくドレスアップしたっていうのに、モッフィの反応は冷めたものだ。
ふん、いいもん!
わたしはわたしで満足できればいいんだから!
昨日までのわたしはセリエーヌちゃんが山小屋で着ていたどこにでもあるような服だったけど、こうして装いを変えたら気分も上がってくるってもんだ!
それに今のわたしはとってもキューティー!
グラサンの怪しさを差し引いても、ちっちゃ可愛いセリエーヌちゃんの幼女ボディならば、どんなお洋服でも抜群に着こなしてしまうだろう。
前世のもっさりした芋女だった頃のわたしとは大違いだ。
試着室の全身鏡の前でふりふりと体を回してテンションを上げていると、ベルドさんが明るい声で言った。
「アイリも気に入ってるみたいだし、その洋服は俺たちがプレゼントしよう!」
「え!? いや、そんな悪いですよ!」
わたしは反射的にお洋服のタグを見た。
記載されている額は、金貨二十五枚――日本円にして、二十五万円!?
うぎゃあ! なんだこの高級品は!?
値段見てなかったけど、こんな高いお洋服だったの!?
余裕でわたしの全財産吹っ飛ぶ額なんだけど!!
「いいんだよ。昨日、俺たちをブラックアントの群れから助けてくれたお礼だ。それに、その洋服なら物理・魔法の両方に耐性があって防護性に優れてるから、これから仕事をするにも安心だぞ」
「そうそう! まだちゃんとしたお礼できていなかったし、そのお洋服受け取ってアイリちゃん!」
「アイリはまだ子供だ。そう気を遣う必要はない」
ベルドさんの提案に、ジェシーさんもマーレスさんも賛成した。
金貨二十五枚という大金に申し訳なさは感じる。
で、でも、そんなに言ってくれるなら、お言葉に甘えてもいいのかな……?
わたしは笑顔でペコリと頭を下げた。
「あ、ありがとうございます! このお洋服で、冒険者活動がんばります!」
こうして、わたしは異世界らしく可愛いお洋服をゲットしたのだった。
ベルドさん、ジェシーさん、マーレスさん、ありがとうございます!!
わたしはシャラララ~、と試着室のカーテンを開ける。
と、黄色い歓声があがる。
「きゃあ~~っ! 可愛いっ! とっても可愛いわぁ、アイリちゃ~~んっ!!」
「あ、あはは……そ、そうですかね?」
わたしはもじもじと照れながらジェシーさんの絶賛を浴びた。
試着室の全身鏡に映るのは、冒険者っぽい装いにチェンジした幼女の姿。
全体的にはひらりとしたワンピースっぼい形の可愛らしい服だけど、作りはしっかりとしていて、雰囲気的にも可愛さと冒険者らしさを併せ持ったデザインだった。
拍手して大絶賛してくれるジェシーさんの後ろで同じく見守ってくれていた、ベルドさんとマーレスさんも頷く。
「いいじゃないか! 似合ってるぞ、アイリ!」
「可愛らしくもあり、冒険者らしくもある、ちょうど良いバランスの服だな」
「あ、ありがとうございます!」
『可愛い』だなんてこんなに連呼されたのは初めてだ。
単純に反応に困るけど、とっても嬉しい。
ただ、前から思っていたことではあるけど――――
「……グラサンしてると、どんな可愛い服でもやっぱ怪しさが勝っちゃうな」
とはいえ、言っても仕方ないこと。
わたしの人生はしばらくこのグラサンを手放せない縛りがあるのだから。
モッフィが退屈そうにあくびをする。
「ほれ、アイリよ。いつまでこの店にいるつもりじゃ? 我はまだくろわっさんを食しておらんぞ!」
「モッフィはわたしより食い気が優先か……」
わたしがせっかく冒険者っぽくドレスアップしたっていうのに、モッフィの反応は冷めたものだ。
ふん、いいもん!
わたしはわたしで満足できればいいんだから!
昨日までのわたしはセリエーヌちゃんが山小屋で着ていたどこにでもあるような服だったけど、こうして装いを変えたら気分も上がってくるってもんだ!
それに今のわたしはとってもキューティー!
グラサンの怪しさを差し引いても、ちっちゃ可愛いセリエーヌちゃんの幼女ボディならば、どんなお洋服でも抜群に着こなしてしまうだろう。
前世のもっさりした芋女だった頃のわたしとは大違いだ。
試着室の全身鏡の前でふりふりと体を回してテンションを上げていると、ベルドさんが明るい声で言った。
「アイリも気に入ってるみたいだし、その洋服は俺たちがプレゼントしよう!」
「え!? いや、そんな悪いですよ!」
わたしは反射的にお洋服のタグを見た。
記載されている額は、金貨二十五枚――日本円にして、二十五万円!?
うぎゃあ! なんだこの高級品は!?
値段見てなかったけど、こんな高いお洋服だったの!?
余裕でわたしの全財産吹っ飛ぶ額なんだけど!!
「いいんだよ。昨日、俺たちをブラックアントの群れから助けてくれたお礼だ。それに、その洋服なら物理・魔法の両方に耐性があって防護性に優れてるから、これから仕事をするにも安心だぞ」
「そうそう! まだちゃんとしたお礼できていなかったし、そのお洋服受け取ってアイリちゃん!」
「アイリはまだ子供だ。そう気を遣う必要はない」
ベルドさんの提案に、ジェシーさんもマーレスさんも賛成した。
金貨二十五枚という大金に申し訳なさは感じる。
で、でも、そんなに言ってくれるなら、お言葉に甘えてもいいのかな……?
わたしは笑顔でペコリと頭を下げた。
「あ、ありがとうございます! このお洋服で、冒険者活動がんばります!」
こうして、わたしは異世界らしく可愛いお洋服をゲットしたのだった。
ベルドさん、ジェシーさん、マーレスさん、ありがとうございます!!
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