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Vol.11.このままあたしを連れ去って
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「……そろそろ帰ろうか」
あたしへのキスを止めた彼は、周囲を見てそう言う。「……なんか、さっき、気配感じた気がすんだけど……気のせいかな」
「……あ。ううん。気のせいじゃない」
あたしから上体を話し、あたしの肩を抱くと、大樹は、「……どういう意味? まさかストーカーとか他に……」
「ううんそういう意味じゃなくって」とあたしは笑った。「あのねえ……。自分で言うのなんか恥ずかしいんだけど。親衛隊、みたいなのがいて。
正確には、
『中村美紗を守る美青年レンジャー』
……って、言うんだけどね」
ちょっと眉根を寄せた大樹は、「ファンクラブみたいなもん?」
「まあ、……そんな感じかな」とあたしは髪を後ろに流し、「最初は、いらしたお客様があたしの接客……を、気に入ってくださって。そっからなんか……仲間が出来たみたいで。最初は表でネットでやってたけど、三人集まったときから完全アングラ化したんだよね。
ほら。SNSだと誰に見られるかは分からないし、……セキュリティが脆弱なところもあるから」
「某社のとか特にそうだもんなあ」と納得した体の大樹。そんな彼に、
「それで。入隊には、身分証明書と、志望動機の提出とか必須で。結構ストリクトなんだよ。セキュリティも二重認証で、一定期間経過するとパスワードも変更しなきゃだし結構煩雑なんだけど。
あと、付きまとうとかはNG。仕事中の接客を受けるのはOK、待ち伏せはNG。最悪本人の許可を得て見守る、変な客がいたら帰りはガードする。けだし離れて見守る。……的な。……そこまでしてくれていると逆に……無下には出来ないというか。
まあ、あたしも、サイトで顔出しとかしてるし。あだ名はミサミサ69♪ ……だけど。
変なひとに付きまとわれることもまあ……ゼロではなくって。
あとからあっちゃーって思ったんだけど、HN、下ネタだと誤解されることもあるんだよね。Nirvanaが好きなだけなのに。……ま。折を見てナンバーは、カートの誕生日に変えようかな、って思ってるけど。ただ、定着しちゃってて……。
イエロー隊員さんが、特に、システムの管理をしていらっしゃって。実際とりまとめをしている方で。ブルー隊員と一緒に、たまに、パトロールしてくれているっぽいの。変なひとに声かけられたときに、追い払ってくれたこともあるし……。
視線を感じたとしたら、もしか、イエロー隊長かもしれない」
「……なんだ」と大樹は、目を丸くして、「おれ、……必要なかったとか……」
「ううん全然」とあたしは彼に抱き着いた。「大樹がいい……大樹以外、考えらえない」
「美紗。……ひとつ提案があるんだけど」
「なぁに?」とあたしは、思いのほか、太い、彼の首の後ろに回すと彼に微笑みかける。彼は、あたしから視線を譲らぬまま、
「このまま、……きみを抱いて、歩いて帰りたい。……自転車って、ここ、置きっぱなしでも可能か? 明日朝起きたらおれ、ここに取りに行って、美紗んとこに戻してやるよ」
あたしはちょっと考えた。「……自転車には、関係者であれば、ステッカーをつけているから、持ってかれることはないけれど……うん。多分、大丈夫。それより大樹。朝早く起きるってそっちのほうが……大丈夫?」
なんてあたしが聞いてみると、大樹は、あたしの眼差しを受け止めてゆったりと笑い、
「大丈夫。おれ、毎朝五時起きでランニングしてるから」
「……道理で」
「うん。なに?」
あたしは、大樹の固く引き締まったお腹に目を向け、「立ち姿とか歩き方が普通のそれと違うし。動作も俊敏で……なにかスポーツやってるひとなのかなー、って思って」
「学生の頃水泳やってて。高校からはサッカーやってたなぁ」と大樹は顎を摘まみ、「……柔道は、高校の頃、かじった程度だったけど。案外役立つもんだなぁ」
かじった程度であそこまで出来るんですか。一本背負い。素人目から見ても明らかに、熟練したプロのそれだった。
下手なひとに投げられると痛いんだって、高校時代、YAWARA!! に憧れて柔道やってた女の子が言っていた。一本背負いも見たことがある。
ふ、と大樹は目を細め、「それで……。きみを抱きしめて連れて帰って構わないかい? お姫様……」
「ええ。お願いします……王子様」
「よっしゃ」
てっきり、初対面の時の、お姫様抱っこをされるかと思いきや。彼は、あたしのお尻を支え、よっ、と言って持ち上げると、正面から抱き着いた体勢のまま、いきなりあたしを運び始めた。あたしの全体重を支えたまま、器用に片手で、自転車の鍵を外して。……ってえええ!? あのこれ。あの、この姿勢……。
えっろ。
なんてことを勿論口に出せるはずがないので。あたしは、両の足首を、彼の広い背中で固めるようにして、落ちた自分のバッグを拾い、歩き出す彼にしがみつき、……彼の匂いを。気配を。フェロモンを……堪能していた。
仕事帰りの大樹。ちょっと汗臭くてうん。……いい香り……。
風が、気持ちいい。頬を撫でるやさしい風の感触。あたしは、彼に、抱っこされる幸せを噛みしめながら、
「結構大胆だよね大樹」彼の、肩に顎を乗せ、顔を右に傾け、彼の後頭部の匂いを嗅ぎながら、「……誰かに見られでもしたらどうすんの」
ふ、と大樹は不敵に笑い(顔は見えないけど大体分かる)、「誰かに見られたら恥ずかしい、って恥じらいと、美紗への想いを天秤にかけたら……決まってるだろ?」
「うん」とあたしは彼にぴったりとからだを預け、「……大樹。大好きよ」
「……言いにくいんだけど美紗。言っておくけど。そういう目的とか……誤解しないでね」
あたしは彼の耳たぶを唇で挟む。「うん? なんでも言っていいよ?」
「や、その……」耳を真っ赤にした大樹は、「美紗って、大人しそうに見えて案外大胆なのな。そういうとこ、おれ、好き、なのと……。
気に障ったらほんとごめん。
美紗って、案外、……おっきいのな」
ふふ、とあたしは笑った。「自分で言うけど、着やせするタイプなの。うちの店、カジュアルな服、多いじゃない? 近年のトレンドでもあるから、だぼっとしたシャツ着ること多いの。……たまにVネックも着るけど」
「……ぶ、Vネック……」
ぶほっ、と息を吐いた大樹は、何故か咳ばらいをする。「……想像するだけで、埋もれそうだ。王様の耳はロバの耳」
くすっ、と笑ってあたしは彼の耳に口づけた。「なぁに? 本当は、なにを叫びたいの……?」
ゆらゆらと運ぶ、彼の足取りが心地よい。風が、初夏のそれへと近づいている。緑の匂いが混ざる。季節はもう――移り変わっている。
「……み。美紗を抱いてるおれは、……正直に。美紗を、……抱きたい」
「そっか」ふ、とあたしは笑い返してみた。「おうちまでの辛抱だね。……我慢出来る?」
冷静さを取り戻したかに見えた彼は、「……美紗のこと、もっと……聞かせて。どこで生まれて。なにを思って育ったのか……」
「うん。いいよ」あたしは意識して、胸を、彼の胸のぴったりとくっつけ、「そうだなぁ。なにから話そう。……好きなタイプは、特にないの。バラバラ。好きになったひとが……タイプかな」
「きみに選ばれておれは光栄だよ」
「……大樹は?」こちょこちょ、と、指先で、彼の背中をくすぐってみれば、おいおい、と彼は身をよじり、特にない、と答える。
「――いまは、美紗。
美紗のことしか、……もう、見えない。
美紗が。いつの間にか、おれのこころの真ん中に入り込んで、もう……おれの生活、実は、美紗一色なの。自分でもびっくりするくらいに……美紗に、溺れてる」
「そこまで言われてあたしが光栄だな」あたしは舌を出して微笑み、「……ね。大樹のことも、いっぱい、いっぱい……聞かせて?」
帰宅までの小一時間。あたしたちはいろんなことを、語った。
大樹はあたしの三つ年上で。お金がなくて、CDを買えず、レンタルで借りまくったってこと。生まれて初めて買ったCDは、バンプのJupiter。SMAPだったあたしとは大違いだ。ほぉお。
……そして、帰宅するとあたしは……念願かなって、ようやく、大樹と結ばれた。
意識も、指の先の末端までも、細胞のすみずみまでも、大樹のこころが染みわたっていく。蕩けそうな、夜だった。
*
あたしへのキスを止めた彼は、周囲を見てそう言う。「……なんか、さっき、気配感じた気がすんだけど……気のせいかな」
「……あ。ううん。気のせいじゃない」
あたしから上体を話し、あたしの肩を抱くと、大樹は、「……どういう意味? まさかストーカーとか他に……」
「ううんそういう意味じゃなくって」とあたしは笑った。「あのねえ……。自分で言うのなんか恥ずかしいんだけど。親衛隊、みたいなのがいて。
正確には、
『中村美紗を守る美青年レンジャー』
……って、言うんだけどね」
ちょっと眉根を寄せた大樹は、「ファンクラブみたいなもん?」
「まあ、……そんな感じかな」とあたしは髪を後ろに流し、「最初は、いらしたお客様があたしの接客……を、気に入ってくださって。そっからなんか……仲間が出来たみたいで。最初は表でネットでやってたけど、三人集まったときから完全アングラ化したんだよね。
ほら。SNSだと誰に見られるかは分からないし、……セキュリティが脆弱なところもあるから」
「某社のとか特にそうだもんなあ」と納得した体の大樹。そんな彼に、
「それで。入隊には、身分証明書と、志望動機の提出とか必須で。結構ストリクトなんだよ。セキュリティも二重認証で、一定期間経過するとパスワードも変更しなきゃだし結構煩雑なんだけど。
あと、付きまとうとかはNG。仕事中の接客を受けるのはOK、待ち伏せはNG。最悪本人の許可を得て見守る、変な客がいたら帰りはガードする。けだし離れて見守る。……的な。……そこまでしてくれていると逆に……無下には出来ないというか。
まあ、あたしも、サイトで顔出しとかしてるし。あだ名はミサミサ69♪ ……だけど。
変なひとに付きまとわれることもまあ……ゼロではなくって。
あとからあっちゃーって思ったんだけど、HN、下ネタだと誤解されることもあるんだよね。Nirvanaが好きなだけなのに。……ま。折を見てナンバーは、カートの誕生日に変えようかな、って思ってるけど。ただ、定着しちゃってて……。
イエロー隊員さんが、特に、システムの管理をしていらっしゃって。実際とりまとめをしている方で。ブルー隊員と一緒に、たまに、パトロールしてくれているっぽいの。変なひとに声かけられたときに、追い払ってくれたこともあるし……。
視線を感じたとしたら、もしか、イエロー隊長かもしれない」
「……なんだ」と大樹は、目を丸くして、「おれ、……必要なかったとか……」
「ううん全然」とあたしは彼に抱き着いた。「大樹がいい……大樹以外、考えらえない」
「美紗。……ひとつ提案があるんだけど」
「なぁに?」とあたしは、思いのほか、太い、彼の首の後ろに回すと彼に微笑みかける。彼は、あたしから視線を譲らぬまま、
「このまま、……きみを抱いて、歩いて帰りたい。……自転車って、ここ、置きっぱなしでも可能か? 明日朝起きたらおれ、ここに取りに行って、美紗んとこに戻してやるよ」
あたしはちょっと考えた。「……自転車には、関係者であれば、ステッカーをつけているから、持ってかれることはないけれど……うん。多分、大丈夫。それより大樹。朝早く起きるってそっちのほうが……大丈夫?」
なんてあたしが聞いてみると、大樹は、あたしの眼差しを受け止めてゆったりと笑い、
「大丈夫。おれ、毎朝五時起きでランニングしてるから」
「……道理で」
「うん。なに?」
あたしは、大樹の固く引き締まったお腹に目を向け、「立ち姿とか歩き方が普通のそれと違うし。動作も俊敏で……なにかスポーツやってるひとなのかなー、って思って」
「学生の頃水泳やってて。高校からはサッカーやってたなぁ」と大樹は顎を摘まみ、「……柔道は、高校の頃、かじった程度だったけど。案外役立つもんだなぁ」
かじった程度であそこまで出来るんですか。一本背負い。素人目から見ても明らかに、熟練したプロのそれだった。
下手なひとに投げられると痛いんだって、高校時代、YAWARA!! に憧れて柔道やってた女の子が言っていた。一本背負いも見たことがある。
ふ、と大樹は目を細め、「それで……。きみを抱きしめて連れて帰って構わないかい? お姫様……」
「ええ。お願いします……王子様」
「よっしゃ」
てっきり、初対面の時の、お姫様抱っこをされるかと思いきや。彼は、あたしのお尻を支え、よっ、と言って持ち上げると、正面から抱き着いた体勢のまま、いきなりあたしを運び始めた。あたしの全体重を支えたまま、器用に片手で、自転車の鍵を外して。……ってえええ!? あのこれ。あの、この姿勢……。
えっろ。
なんてことを勿論口に出せるはずがないので。あたしは、両の足首を、彼の広い背中で固めるようにして、落ちた自分のバッグを拾い、歩き出す彼にしがみつき、……彼の匂いを。気配を。フェロモンを……堪能していた。
仕事帰りの大樹。ちょっと汗臭くてうん。……いい香り……。
風が、気持ちいい。頬を撫でるやさしい風の感触。あたしは、彼に、抱っこされる幸せを噛みしめながら、
「結構大胆だよね大樹」彼の、肩に顎を乗せ、顔を右に傾け、彼の後頭部の匂いを嗅ぎながら、「……誰かに見られでもしたらどうすんの」
ふ、と大樹は不敵に笑い(顔は見えないけど大体分かる)、「誰かに見られたら恥ずかしい、って恥じらいと、美紗への想いを天秤にかけたら……決まってるだろ?」
「うん」とあたしは彼にぴったりとからだを預け、「……大樹。大好きよ」
「……言いにくいんだけど美紗。言っておくけど。そういう目的とか……誤解しないでね」
あたしは彼の耳たぶを唇で挟む。「うん? なんでも言っていいよ?」
「や、その……」耳を真っ赤にした大樹は、「美紗って、大人しそうに見えて案外大胆なのな。そういうとこ、おれ、好き、なのと……。
気に障ったらほんとごめん。
美紗って、案外、……おっきいのな」
ふふ、とあたしは笑った。「自分で言うけど、着やせするタイプなの。うちの店、カジュアルな服、多いじゃない? 近年のトレンドでもあるから、だぼっとしたシャツ着ること多いの。……たまにVネックも着るけど」
「……ぶ、Vネック……」
ぶほっ、と息を吐いた大樹は、何故か咳ばらいをする。「……想像するだけで、埋もれそうだ。王様の耳はロバの耳」
くすっ、と笑ってあたしは彼の耳に口づけた。「なぁに? 本当は、なにを叫びたいの……?」
ゆらゆらと運ぶ、彼の足取りが心地よい。風が、初夏のそれへと近づいている。緑の匂いが混ざる。季節はもう――移り変わっている。
「……み。美紗を抱いてるおれは、……正直に。美紗を、……抱きたい」
「そっか」ふ、とあたしは笑い返してみた。「おうちまでの辛抱だね。……我慢出来る?」
冷静さを取り戻したかに見えた彼は、「……美紗のこと、もっと……聞かせて。どこで生まれて。なにを思って育ったのか……」
「うん。いいよ」あたしは意識して、胸を、彼の胸のぴったりとくっつけ、「そうだなぁ。なにから話そう。……好きなタイプは、特にないの。バラバラ。好きになったひとが……タイプかな」
「きみに選ばれておれは光栄だよ」
「……大樹は?」こちょこちょ、と、指先で、彼の背中をくすぐってみれば、おいおい、と彼は身をよじり、特にない、と答える。
「――いまは、美紗。
美紗のことしか、……もう、見えない。
美紗が。いつの間にか、おれのこころの真ん中に入り込んで、もう……おれの生活、実は、美紗一色なの。自分でもびっくりするくらいに……美紗に、溺れてる」
「そこまで言われてあたしが光栄だな」あたしは舌を出して微笑み、「……ね。大樹のことも、いっぱい、いっぱい……聞かせて?」
帰宅までの小一時間。あたしたちはいろんなことを、語った。
大樹はあたしの三つ年上で。お金がなくて、CDを買えず、レンタルで借りまくったってこと。生まれて初めて買ったCDは、バンプのJupiter。SMAPだったあたしとは大違いだ。ほぉお。
……そして、帰宅するとあたしは……念願かなって、ようやく、大樹と結ばれた。
意識も、指の先の末端までも、細胞のすみずみまでも、大樹のこころが染みわたっていく。蕩けそうな、夜だった。
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