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思い出を辿って(3)
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「久しぶりやねえ。あんさんのことはよう覚えておるわ」
頭の禿げあがった中年男性が微笑みかける。いかにもひとがよさそうだ。
「二泊三日の合宿つうがは、当時のあんさんみたいな、小さい子にはなかなかしんどかったはずやけど。あんさんは読経も掃除も文句ひとつ言わずにやり遂げた。毎年わたしらはこの集まりをするげけど、子どもが来てもそこの海で遊んでおるのが普通やってん。携帯もいじらんし変わった子やなと。十五年前のことなんに昨日のことのように覚えておるわ」
場所を移し、近くのカフェで、当時合宿を主催したメンバーのかたのひとりにお会いしている。
「……私と、理生や禅雨はどんな様子でしたか?」
「覚えておらんがか? ……篠塚さんから、すこし話は聞いておるげけど……」
突然訪問して昔の話を聞かせて欲しいだなんて。先方からすれば違和感のある話だから、記憶が欠落している旨は正直に伝えて欲しいとアユちゃんに話した。アユちゃんも、驚いた様子だった。
「その後震災のショックで、それ以前の記憶が一部消えてしまいまして。理生と私は仲のよい様子でしたか?」
「……わたしから話すよりも、理生ちゃんから直接聞いたほうがええんやないか? こんなおいぼれのおっさんなんかに……話されてもお嬢さんが困ってしまうがやないか」
「事情があって、理生は、本名を伏せています。ですので、先に、当時のことを知るかたから話を聞いたほうがいいと……思いまして」
「そうか。そうなんやな」なにかを考えるふうな加納さんは、テーブルのうえに置いた皺だらけの手に一瞬目をやり、「するとあんさんは、自分が、理生ちゃんを助けたことも……忘れてしもうてんな」
私が、理生を助けた?
「海で理生ちゃんが溺れてしもうたのに真っ先に気づいて助けたのがあんさんや。
あんさんは、理生ちゃんの、命の恩人やんね」
*
大人たちは海岸でバーベキューをしており、思い思いに楽しんで、肉を焼いて食べて、とても、宗教の合宿とは思えない。
僕らも好き放題にさせていただいている。海に入って、他の子どもたちとたわむれたり。スイカのかたちのビーチボールで遊んで。
それを追いかけて泳いでいたらいつの間にか沖に出ていた。
ひやりとした。
足がつかない場所が僕は苦手で、足が浮いたままでどう泳いだらいいか分からなかったからだ。
大人たちに必死に手を振って助けを求めていたつもりだった。
子どもたちはいつの間に始めた鬼ごっこに夢中で僕には気づかない。――死。
向こうからどんどん波がやってきて僕の口に入り、僕は息が出来なくなる。必死にあがいた。波をかき分けて、すこしでも陸に近付こうとした。だが駄目だった。
あがいてあがいて。いくらかき分けても無情にも波がこちらに迫り続けていて。死。死を身近に感じたのはこれが初めてだった。この後恋乃が事故に遭ったと聞いたときよりもショックを受けた。
いくら泳いでも届かない。いままで起きたすべてが突然走馬灯のように流れた。五歳の記憶。おもちゃを買って貰った。すぐに壊して、神宮寺家の者がそんなことをするものではありません、と母に窘められたこと。
物置に隠されたアルバムで自分の半身である恋乃を見つけたこと。
初めて女の子に手紙を書いたときのこと。返事の手紙が返ってきたときには飛び上がって喜んだ。
僕たちを引き裂いた無常なる運命を憎んで。この合宿で初めて恋乃と会って、……いっそここからずっと入れ替わってしまえたらなんて考えたこと。
全部、あぶくとなって消えていく。そのとき、突然、僕のなかに、激しい欲望が訪れる。
――死にたくない。
いやだ。こんなところで死ぬのはいやだ。やり残したことがたくさんある。もっともっとモテて、女の子を侍らせて、それからいちゃいちゃして……。
こんなところで神宮寺恋生が死んでどうする。誰が喜ぶ。母の、父の、兄妹の顔が思い出される。僕がここで溺れて死んだら悲しむひとがいる。そんなことは許されない。許せない。
戦え。
しぼみかけた生への欲望が急に目覚め、僕は、夢中で手を動かした。足をばたつかせ、必死に泳いだ。
手ごたえを感じたのは、僕の指の先に感触があったからであった。
「――理生!」決死の形相。こんなにもきみは僕を求めてくれている。「理生! お願い! こっちまで来て!」
見れば大人たちが集まっている。陸があんなにも遠く見えたのに。きみは浮き輪を投げてよこしてくれた。僕はそれに捕まり、必死に泳いでどうにか無事に生還した。
*
「……恥ずかしながら、大人どもはこの行事に慣れ切っておってな。油断しておってん。まさか、海で溺れる子がおるなんて、ひとりも考えておらんかった。酒の回っておるメンバーもおったさけ。
そこに、あんさんが大人たちに、なにをしておるが! と呼びかけて、慌てて、大人は浮き輪を持って、溺れている理生ちゃんのところに行ってん。ほんでもまだ、酒が回っておってのんびりしておるメンバーもおったところに、あんさんが怒鳴りつけて。浮き輪を投げて、理生ちゃんが捕まったところを、あんさんが、……小さいからだなんにどこからそんな力が出るがかね。理生ちゃんを引っ張り上げて、そこに大人が入って、大きなかぶの絵本みたいになぁ。理生ちゃんを引いて、どうにか……理生ちゃんは九死に一生を得てん」
指先を見つめる。かつて、恋生の危機に気づき、真っ先に駆けつけて、助けようとした、この指を。手を。
――死にたくない!
突然電気が落ちる。激しい揺れ。正気を保っていられないほどの地震に、眩暈がして、それでも、死にたくない、という感情が真っ先に訪れた。柱にしがみついて揺れを堪えた。
ああ。この衝動を、あなたは、感じたんだね……恋生……。
必死に手を伸ばして指先が触れて。あなたがあがいて、どうにか生きようともがき続けて、なんとかあなたを助けようと必死で。海岸に転がっていた浮き輪を持ってきてあなたへと投げた。
掴んでからはあっという間で大人たちが引っ張ってくれてそれで……。
「盆を過ぎるとくらげが出て泳がれんようになるさけ、子どもたちは、海で遊ぶことはあっても泳ぐ子はおらんかってん。合宿の持参品リストに水着は入れておらんかったさけ。せやけど都会から来た子は分からんかってんろうなぁ。理生ちゃんが溺れたんも、水着やのうて普通の服着ておったさけ、重たかってんろうなぁ。そんでも、わたしらの不注意には変わらんけど」
夏休みのほぼ終盤で海岸をパトロールするひともいなかったときの出来事だったらしい。
濡れた頬を取り出したハンカチで押さえ、こみあげるものを抑えようとする。が、止まらない。
恋生……。
「一部の大人は海におる理生ちゃんに気づいとってんけど、てっきり、泳いでおるもんかと思ったらしい。異変に気づいて動いたのはあんさんやさけ、あんさんは、理生ちゃんの命の恩人なげな。
すまんかった。この通りや」
アユちゃんによると、加納さんは、あのとき海におらず、合宿所で食事の準備をしていたらしい。
「いえ。とにかく……理生が無事でよかったです。その後も合宿は開かれているんですか?」
「海でバーベキューは危ないさけそれ以降はしておらんよ。申し訳ないのう」
「いえ……」どう言葉をかければいいのか分からない。心境は複雑だ。もし、大人たちが、しっかりと子どもたちを見張っていてくれてさえいれば、そんなことは起こらなかった。
一方、あの状態に陥った私を甲斐甲斐しく世話をしてくれたのは恋生なのだ。決して責めることも詰問することもなく。許すことを、あなたが、教えてくれていたんだよ。
いま思えば、私の、パートナーさんに対する態度も酷かった。もっと、相手を尊重して信用して……そこから始められたらよかったのに。自分の力を過信して驕って、正社員という立場にあまえて。
そう。あなたがしてくれたように、私は、幸せの輪を広げられるひとになりたい。
去り際、私は加納さんに質問をした。「加納さんは、なにを信じて生きていらっしゃいますか」
「仏さまと自分自身やのう」嬉しそうに加納さんは笑った。「いまは小さい孫がおるさけ、その世話にてんてこまいやわ。孫がおる限り、じいじは長生きせなあかんなぁ」
「そうなんですね。……今日は、貴重なお時間をありがとうございました」
「なんも。お嬢さんもどうか元気で。ほなまた」
深く頭を下げて店を出た。外は霧雨が降っていた。晴れの日ばかり続く太平洋側に住んでいるとつい、雨の存在を忘れてしまう。そうだ。能登は、海が近いからとにかく雨が多いんだった。靴なんていつも雨でびしゃびしゃになってしまうから、スニーカーが泥だらけになって……。
(行こう)
大地を踏みしめて次の目的地へと向かう。私の旅は続く。
頭の禿げあがった中年男性が微笑みかける。いかにもひとがよさそうだ。
「二泊三日の合宿つうがは、当時のあんさんみたいな、小さい子にはなかなかしんどかったはずやけど。あんさんは読経も掃除も文句ひとつ言わずにやり遂げた。毎年わたしらはこの集まりをするげけど、子どもが来てもそこの海で遊んでおるのが普通やってん。携帯もいじらんし変わった子やなと。十五年前のことなんに昨日のことのように覚えておるわ」
場所を移し、近くのカフェで、当時合宿を主催したメンバーのかたのひとりにお会いしている。
「……私と、理生や禅雨はどんな様子でしたか?」
「覚えておらんがか? ……篠塚さんから、すこし話は聞いておるげけど……」
突然訪問して昔の話を聞かせて欲しいだなんて。先方からすれば違和感のある話だから、記憶が欠落している旨は正直に伝えて欲しいとアユちゃんに話した。アユちゃんも、驚いた様子だった。
「その後震災のショックで、それ以前の記憶が一部消えてしまいまして。理生と私は仲のよい様子でしたか?」
「……わたしから話すよりも、理生ちゃんから直接聞いたほうがええんやないか? こんなおいぼれのおっさんなんかに……話されてもお嬢さんが困ってしまうがやないか」
「事情があって、理生は、本名を伏せています。ですので、先に、当時のことを知るかたから話を聞いたほうがいいと……思いまして」
「そうか。そうなんやな」なにかを考えるふうな加納さんは、テーブルのうえに置いた皺だらけの手に一瞬目をやり、「するとあんさんは、自分が、理生ちゃんを助けたことも……忘れてしもうてんな」
私が、理生を助けた?
「海で理生ちゃんが溺れてしもうたのに真っ先に気づいて助けたのがあんさんや。
あんさんは、理生ちゃんの、命の恩人やんね」
*
大人たちは海岸でバーベキューをしており、思い思いに楽しんで、肉を焼いて食べて、とても、宗教の合宿とは思えない。
僕らも好き放題にさせていただいている。海に入って、他の子どもたちとたわむれたり。スイカのかたちのビーチボールで遊んで。
それを追いかけて泳いでいたらいつの間にか沖に出ていた。
ひやりとした。
足がつかない場所が僕は苦手で、足が浮いたままでどう泳いだらいいか分からなかったからだ。
大人たちに必死に手を振って助けを求めていたつもりだった。
子どもたちはいつの間に始めた鬼ごっこに夢中で僕には気づかない。――死。
向こうからどんどん波がやってきて僕の口に入り、僕は息が出来なくなる。必死にあがいた。波をかき分けて、すこしでも陸に近付こうとした。だが駄目だった。
あがいてあがいて。いくらかき分けても無情にも波がこちらに迫り続けていて。死。死を身近に感じたのはこれが初めてだった。この後恋乃が事故に遭ったと聞いたときよりもショックを受けた。
いくら泳いでも届かない。いままで起きたすべてが突然走馬灯のように流れた。五歳の記憶。おもちゃを買って貰った。すぐに壊して、神宮寺家の者がそんなことをするものではありません、と母に窘められたこと。
物置に隠されたアルバムで自分の半身である恋乃を見つけたこと。
初めて女の子に手紙を書いたときのこと。返事の手紙が返ってきたときには飛び上がって喜んだ。
僕たちを引き裂いた無常なる運命を憎んで。この合宿で初めて恋乃と会って、……いっそここからずっと入れ替わってしまえたらなんて考えたこと。
全部、あぶくとなって消えていく。そのとき、突然、僕のなかに、激しい欲望が訪れる。
――死にたくない。
いやだ。こんなところで死ぬのはいやだ。やり残したことがたくさんある。もっともっとモテて、女の子を侍らせて、それからいちゃいちゃして……。
こんなところで神宮寺恋生が死んでどうする。誰が喜ぶ。母の、父の、兄妹の顔が思い出される。僕がここで溺れて死んだら悲しむひとがいる。そんなことは許されない。許せない。
戦え。
しぼみかけた生への欲望が急に目覚め、僕は、夢中で手を動かした。足をばたつかせ、必死に泳いだ。
手ごたえを感じたのは、僕の指の先に感触があったからであった。
「――理生!」決死の形相。こんなにもきみは僕を求めてくれている。「理生! お願い! こっちまで来て!」
見れば大人たちが集まっている。陸があんなにも遠く見えたのに。きみは浮き輪を投げてよこしてくれた。僕はそれに捕まり、必死に泳いでどうにか無事に生還した。
*
「……恥ずかしながら、大人どもはこの行事に慣れ切っておってな。油断しておってん。まさか、海で溺れる子がおるなんて、ひとりも考えておらんかった。酒の回っておるメンバーもおったさけ。
そこに、あんさんが大人たちに、なにをしておるが! と呼びかけて、慌てて、大人は浮き輪を持って、溺れている理生ちゃんのところに行ってん。ほんでもまだ、酒が回っておってのんびりしておるメンバーもおったところに、あんさんが怒鳴りつけて。浮き輪を投げて、理生ちゃんが捕まったところを、あんさんが、……小さいからだなんにどこからそんな力が出るがかね。理生ちゃんを引っ張り上げて、そこに大人が入って、大きなかぶの絵本みたいになぁ。理生ちゃんを引いて、どうにか……理生ちゃんは九死に一生を得てん」
指先を見つめる。かつて、恋生の危機に気づき、真っ先に駆けつけて、助けようとした、この指を。手を。
――死にたくない!
突然電気が落ちる。激しい揺れ。正気を保っていられないほどの地震に、眩暈がして、それでも、死にたくない、という感情が真っ先に訪れた。柱にしがみついて揺れを堪えた。
ああ。この衝動を、あなたは、感じたんだね……恋生……。
必死に手を伸ばして指先が触れて。あなたがあがいて、どうにか生きようともがき続けて、なんとかあなたを助けようと必死で。海岸に転がっていた浮き輪を持ってきてあなたへと投げた。
掴んでからはあっという間で大人たちが引っ張ってくれてそれで……。
「盆を過ぎるとくらげが出て泳がれんようになるさけ、子どもたちは、海で遊ぶことはあっても泳ぐ子はおらんかってん。合宿の持参品リストに水着は入れておらんかったさけ。せやけど都会から来た子は分からんかってんろうなぁ。理生ちゃんが溺れたんも、水着やのうて普通の服着ておったさけ、重たかってんろうなぁ。そんでも、わたしらの不注意には変わらんけど」
夏休みのほぼ終盤で海岸をパトロールするひともいなかったときの出来事だったらしい。
濡れた頬を取り出したハンカチで押さえ、こみあげるものを抑えようとする。が、止まらない。
恋生……。
「一部の大人は海におる理生ちゃんに気づいとってんけど、てっきり、泳いでおるもんかと思ったらしい。異変に気づいて動いたのはあんさんやさけ、あんさんは、理生ちゃんの命の恩人なげな。
すまんかった。この通りや」
アユちゃんによると、加納さんは、あのとき海におらず、合宿所で食事の準備をしていたらしい。
「いえ。とにかく……理生が無事でよかったです。その後も合宿は開かれているんですか?」
「海でバーベキューは危ないさけそれ以降はしておらんよ。申し訳ないのう」
「いえ……」どう言葉をかければいいのか分からない。心境は複雑だ。もし、大人たちが、しっかりと子どもたちを見張っていてくれてさえいれば、そんなことは起こらなかった。
一方、あの状態に陥った私を甲斐甲斐しく世話をしてくれたのは恋生なのだ。決して責めることも詰問することもなく。許すことを、あなたが、教えてくれていたんだよ。
いま思えば、私の、パートナーさんに対する態度も酷かった。もっと、相手を尊重して信用して……そこから始められたらよかったのに。自分の力を過信して驕って、正社員という立場にあまえて。
そう。あなたがしてくれたように、私は、幸せの輪を広げられるひとになりたい。
去り際、私は加納さんに質問をした。「加納さんは、なにを信じて生きていらっしゃいますか」
「仏さまと自分自身やのう」嬉しそうに加納さんは笑った。「いまは小さい孫がおるさけ、その世話にてんてこまいやわ。孫がおる限り、じいじは長生きせなあかんなぁ」
「そうなんですね。……今日は、貴重なお時間をありがとうございました」
「なんも。お嬢さんもどうか元気で。ほなまた」
深く頭を下げて店を出た。外は霧雨が降っていた。晴れの日ばかり続く太平洋側に住んでいるとつい、雨の存在を忘れてしまう。そうだ。能登は、海が近いからとにかく雨が多いんだった。靴なんていつも雨でびしゃびしゃになってしまうから、スニーカーが泥だらけになって……。
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