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十三・狙われた図書館組
狙われた図書館組(1)
しおりを挟む中村えりを追いかけて、わたしも図書館への道を走る。
「一体どうしたの?みんなで建物の外に出たじゃない?」
解散したはずなのに、なぜまた図書館に行くことになる?
「あの後、すぐにわたしたちはとある生徒に会ってしまった」
「とある生徒、って?」
新参者に気をつけろ、と言われた後にすぐ?
「島田圭吾(しまだ・けいご)。中二の男子よ」なぜ、そんな人がわたしたちを?
「あいつは、最初に高山さんにいきなりバトルを宣言したの。それも図書館の横の道でよ?」
「どうして……?」
図書館と言うよりも、外の広場で起こったみたいだ。
二人は同学年だけど、知り合いではないはず。ここに来てからずっと見ていたけど、二人で親しくしてた風でもない。お互いのことは知らないだろう。いきなり出会い頭に、バトルして勝てるなんて思うんだろうか?
相手の答えをわかるだけの自信がある?
「わからない。でもすごく気が高ぶっているみたいだった。"お前らなんてすぐに、全部消してやる”とか言って」
「消す?バトルで勝つってこと?」
全部って?高山郁生(たかやま・いくお)だけを狙ったわけじゃない?
「とにかく、島田圭吾はバトルを実行して高山さんを閉じ込めた。白い糸がたくさん現れて、中が見えなくなった」
そう。それはまさに結界だ。
なぜ島田圭吾は、思い切った行動を取った?
当てる自信があったのか。
「で?どうなったの?」
他の人たちが気になる。
まさか、島田圭吾が突然敵になって襲ってくるなんて思わないだろう。
「まだわかんない。恩田さんがわたしに、”遠野さんに知らせて”って、言ったからわたしは走ってきた。他の人はおろおろして白い繭の外で、見守るしかなかった」
待って。
近くで見守るなんて、そんなの……危険すぎる!
「いつのこと?いつ、結界は張られたの?」
「十分以内と思う。ぎりぎり正午前だった」
だからだ。食事時間になると、攻撃ができない。でも数分前ならできてしまう。昨日夜の、準みたいに。
もしかしたら、準についてきてもらった方が良かっただろうか?
今にして思う。でも、準が高山郁生を助けられるかはわからない。
いやもっとそれ以前に。
わたしが頼んだからと言って、準が助けてくれるかどうかも。
一度結界に閉じ込められると、相手と戦って勝つしか出る方法はないのだ。
バトルに巻き込まれてもいいって覚悟がないと、きっと来てはくれない。
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