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第3話 明日こそは……! 俯瞰視点
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「ねえ父さん。アイツらは、予想以上に物分かりが悪かったんだよ。新たに出来る脅迫はないかな?」
クリステルに2度目のプロポーズを行い、無様に拒絶されてしまった日の夜。クロードはクロードの家にある執務室を訪れており、その主である父親に相談をしていました。
「なぜか、悪評ぐらいじゃビクともしなかったんだよ。だから、それ以上じゃないといけない。どんなことが可能かな?」
「そうだな……。ちょっと待ってくれ、考えてみよう」
彼の父親ファビアンは、所謂大の親バカ。
18歳になっても、理不尽な行為を繰り返すクロード。そんな息子を叱責するどころか『可哀想に』と同情しており、大事な仕事を放置して腕組みを行いました。
「…………クロードよ。評判が絡む問題は、どれも意味がなさそうなのだな?」
「ああ、そうなんだよ父さん。変に覚悟を決めているみたいで、一日経っても心変わりがないくらいに断固としている。その系統じゃ駄目だ」
「ふむ……。となると…………。う~む………………」
特別製の椅子の背もたれに体重を預け、天井を見上げる。ファビアンにとって最も思考が働く姿勢になって思案を行い、それを始めて約5分後のことでした。パチンと指を鳴らした音が、室内に響きました。
「父さん! 浮かんだんだね!?」
「ああ、閃いたぞ。新たな一手は、『罪』だ」
ファビアンの顔の広さを利用し、エリナス家の悪事を仕立て上げる。
悪評は、どこまでいっても所詮は評判。印象の悪化以外には発展しません。
しかしながら悪事は罪であり、露見すれば裁かれます。彼はソコを使って、頷かせようとしていたのです。
「無論簡単なことではないが、このわたしの力を使えば実現できる。物分かりの悪い2人には、明日(あす)そう伝えるといい」
「流石父さんだ……っ!! 頼りになるよ、ありがとう……っっ!!」
強力な武器を手に入れたクロードは声を弾ませながらガッシリと握手を交わし、鼻歌混じりで自室へと戻ります。そして窓際で使用人に用意させたコーヒーを味わい、ニヤリ。
「クリステル。明日が楽しみだな」
窓の外へと、黒い笑みを零したのでした。
○○
こうしてすっかり上機嫌となったクロードですが、彼は――彼の父ファビアンも、まだ知りません。
これが、最悪の選択だということを。
その脅迫によって更に義父・エドガー達の怒りを買い、自分たちの人生が激変してしまうことを。
クリステルに2度目のプロポーズを行い、無様に拒絶されてしまった日の夜。クロードはクロードの家にある執務室を訪れており、その主である父親に相談をしていました。
「なぜか、悪評ぐらいじゃビクともしなかったんだよ。だから、それ以上じゃないといけない。どんなことが可能かな?」
「そうだな……。ちょっと待ってくれ、考えてみよう」
彼の父親ファビアンは、所謂大の親バカ。
18歳になっても、理不尽な行為を繰り返すクロード。そんな息子を叱責するどころか『可哀想に』と同情しており、大事な仕事を放置して腕組みを行いました。
「…………クロードよ。評判が絡む問題は、どれも意味がなさそうなのだな?」
「ああ、そうなんだよ父さん。変に覚悟を決めているみたいで、一日経っても心変わりがないくらいに断固としている。その系統じゃ駄目だ」
「ふむ……。となると…………。う~む………………」
特別製の椅子の背もたれに体重を預け、天井を見上げる。ファビアンにとって最も思考が働く姿勢になって思案を行い、それを始めて約5分後のことでした。パチンと指を鳴らした音が、室内に響きました。
「父さん! 浮かんだんだね!?」
「ああ、閃いたぞ。新たな一手は、『罪』だ」
ファビアンの顔の広さを利用し、エリナス家の悪事を仕立て上げる。
悪評は、どこまでいっても所詮は評判。印象の悪化以外には発展しません。
しかしながら悪事は罪であり、露見すれば裁かれます。彼はソコを使って、頷かせようとしていたのです。
「無論簡単なことではないが、このわたしの力を使えば実現できる。物分かりの悪い2人には、明日(あす)そう伝えるといい」
「流石父さんだ……っ!! 頼りになるよ、ありがとう……っっ!!」
強力な武器を手に入れたクロードは声を弾ませながらガッシリと握手を交わし、鼻歌混じりで自室へと戻ります。そして窓際で使用人に用意させたコーヒーを味わい、ニヤリ。
「クリステル。明日が楽しみだな」
窓の外へと、黒い笑みを零したのでした。
○○
こうしてすっかり上機嫌となったクロードですが、彼は――彼の父ファビアンも、まだ知りません。
これが、最悪の選択だということを。
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