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第7話 絶対に嫌!~面の皮が厚い妹と、生まれる火種~ ニネット視点(1)
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「交際を認めない!? 明後日解消してくる!? 冗談じゃありませんわ!!」
馬車を一番先に降りて一度も振り返らずに自室に戻ったわたくしは、ベッドに何度も何度もピローを叩きつけていた。
お父様とお母様は、何を言っても無駄! いくら正気だと訴えても、『正しく見えていないんだよ』の一点張り……!
おかしいのは、自分達の方なのに……っ。わたくしの意思を無視して、エドモン様とのご縁を勝手に絶つつもりなんですの……!!
「おまけに……っ。おまけに……!!」
『すまないな、ニネット。お前の気が変わり、お前が別れたがっているということにさせてもらうよ』
『これはね、わたし達が楽をするためじゃないのよ? アンジェリーヌの時がそうだったように、エドモン様はハッキリと拒否をすると興味を失くされてしまう方でしょう? そこを、利用させてもらうの。貴方をしっかりと、解放するためのものなのよ』
エドモン様の中から『わたくし』を消すために、こんな酷い捏造をすると言ってますの……!
最悪! 最低ですわ……!!
「こんなの滅茶苦茶! 認められるはずありませんわ……!!」
でも……っ。2人はわたくしがエドモン様に会えないように、行動を監視すると言っていて……。直接会って助けを求めることは、できない……!
だから手紙を書いて、助けていただきたいけれど……。あの様子なら、手紙を出そうとしたら中身をチェックされてしまうから……。それも、できない……っ。
「侍女もマークされていて、内緒で頼めないし……。っっ。どうすればいいんですの……!?」
折角お姉様から奪って、両想いになっているのに。こんなことになるなんて。
嫌! 絶対に嫌……!! なんとかして、エドモン様にお伝えしないと――
「アンジェリーヌ!! なにを呑気に本を読んでいるの!! そんな時間があるならわたしの肩や足を揉みなさい!!」
「それが終わったら、次はこっちだ!! 早くしろ!!」
――ああもう……!! お父様とお母様が八つ当たりしていて、その声がうるさい!!
「なにが『我々にとっても悲しく苦しいこと』ですの……!! 勝手に勘違いをして勝手にわたくしのために動くと言い出して……! 勝手にショックを受けて、バカみたい……!! 今日に限っては、お姉様を怒鳴る資格はない――…………」
お姉様。
そうだっ、お姉様ですわ!!
「ふふふふふ。良い策が、見つかりましたわ」
素敵なものに気付いたわたくしは、怒ることをストップ。大急ぎでデスク向かって助けを求めるお手紙を作成し、
「お姉様。お願いがありますの」
その日の深夜――。お父様とお母様が寝静まったタイミングを見計らって、アンジェリーヌお姉様の部屋を訪ねたのでした。
馬車を一番先に降りて一度も振り返らずに自室に戻ったわたくしは、ベッドに何度も何度もピローを叩きつけていた。
お父様とお母様は、何を言っても無駄! いくら正気だと訴えても、『正しく見えていないんだよ』の一点張り……!
おかしいのは、自分達の方なのに……っ。わたくしの意思を無視して、エドモン様とのご縁を勝手に絶つつもりなんですの……!!
「おまけに……っ。おまけに……!!」
『すまないな、ニネット。お前の気が変わり、お前が別れたがっているということにさせてもらうよ』
『これはね、わたし達が楽をするためじゃないのよ? アンジェリーヌの時がそうだったように、エドモン様はハッキリと拒否をすると興味を失くされてしまう方でしょう? そこを、利用させてもらうの。貴方をしっかりと、解放するためのものなのよ』
エドモン様の中から『わたくし』を消すために、こんな酷い捏造をすると言ってますの……!
最悪! 最低ですわ……!!
「こんなの滅茶苦茶! 認められるはずありませんわ……!!」
でも……っ。2人はわたくしがエドモン様に会えないように、行動を監視すると言っていて……。直接会って助けを求めることは、できない……!
だから手紙を書いて、助けていただきたいけれど……。あの様子なら、手紙を出そうとしたら中身をチェックされてしまうから……。それも、できない……っ。
「侍女もマークされていて、内緒で頼めないし……。っっ。どうすればいいんですの……!?」
折角お姉様から奪って、両想いになっているのに。こんなことになるなんて。
嫌! 絶対に嫌……!! なんとかして、エドモン様にお伝えしないと――
「アンジェリーヌ!! なにを呑気に本を読んでいるの!! そんな時間があるならわたしの肩や足を揉みなさい!!」
「それが終わったら、次はこっちだ!! 早くしろ!!」
――ああもう……!! お父様とお母様が八つ当たりしていて、その声がうるさい!!
「なにが『我々にとっても悲しく苦しいこと』ですの……!! 勝手に勘違いをして勝手にわたくしのために動くと言い出して……! 勝手にショックを受けて、バカみたい……!! 今日に限っては、お姉様を怒鳴る資格はない――…………」
お姉様。
そうだっ、お姉様ですわ!!
「ふふふふふ。良い策が、見つかりましたわ」
素敵なものに気付いたわたくしは、怒ることをストップ。大急ぎでデスク向かって助けを求めるお手紙を作成し、
「お姉様。お願いがありますの」
その日の深夜――。お父様とお母様が寝静まったタイミングを見計らって、アンジェリーヌお姉様の部屋を訪ねたのでした。
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