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第6話 初めての対面と、予想外の言葉 ニネット視点(3)
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「お父様、お母様。エドモン様は類まれなる才を持ち、圧倒的な覇気を纏われている御方。むしろ、それでいい。そうあるべきなのですわ」
見る目のないお父様とお母様。そんな2人に対して、わたくしは解説を始めた。
「例えば、国王陛下。陛下がナヨナヨオドオドしていたら、どう感じますの? 『こんな人の下につくのは不安だ……』と感じますわよね?」
「ま、まあ……。そう、だな……」「そう、ね……」
「そうでしょう? そうでしょうっ。だから『力』『実力』を持つ者は、あらゆるものをけん引してゆくために、相応しい態度を取り続けていかないといけないのですわ」
エドモン様は、有力な伯爵家の次期当主。伯爵家の枠に収まらないような家に生を受け、ご自身もまた、伯爵の器に収まらないような御方。ゆくゆくは新たな爵位や様々な勲章を授与され、民を――この世を引っ張っていかれる御方なんですものっ。
この言動こそが、正解なのですわ。
「わたくしは、偉そうな方が大嫌い。お父様とお母様は、そちらをご存じでしょう?」
「「そ、そうだな(そ、そうね)」」
「にも拘わらず慕っている。つまりは、そういうことなのですわ」
偉そう、ではなくて、偉い。そうあるべき。
エドモン・ダーファルズという人は、特別――。それが最も相応しいものだから、『大好き』が継続していますの。
「したがってお父様とお母様は正しく見えていないだけで、反対におじ様とおば様は正しく見えていた。親バカなどではなく、真実を口にされていただけのことですのよ」
「「………………」」
「ですから関係を絶つなんてあり得ないお話で、エドモン様と関わっていたら、悪影響ではなく良い影響しか受けないんですのよ。……お父様、お母様、ここまで説明したら理解できましたわよね? もう二度と、縁を切る、だなんて言いませんわよね?」
「…………いや……。引き続き、言わせてもらうぞ……」
「わたしもよ。……ねえ、ニネット。貴方は自分の都合のいいように解釈してしまっていて、実態がなにも見えていないのよ……」
胸を張って交互に見つめていたら、また大きなため息が返ってきた。
は……? は……!?
「言い方が悪くなってしまうが……。お前は、エドモン様を買いかぶりすぎている。確かにあの方も、実力はあるようだが……。それは常識の範囲内に留まっていて、よくいらっしゃるレベルなのだよ」
「今はエドモン様が大好きで、そういう風に見えてしまっているだけなのよ。……ニネット。この交際は貴方にマイナスのみもたらすもので、親としては認めれないわ」
「アンジェリーヌならともかくとして、お前は我々の大事な娘。不幸が見えている道を進ませるわけにはいかない」
お父様とお母様は揃ってわたくしの手を取り、大きく頷く。そして――。おもわず固まってしまうことを、仰ったのだった…………。
「自分で気付けぬのなら、気付かせるのが親の務めだ。…………ニネット。あの者との関係を認めることはできん。これから――以後は多忙と仰られていたから、明後日だな。我々が改めて出向き、婚約など全ての話を解消してくる」
「ニネット、貴方のためなのよ。きっと、それが正解だと気が付く時が来るから。今は我慢して頂戴ね」
見る目のないお父様とお母様。そんな2人に対して、わたくしは解説を始めた。
「例えば、国王陛下。陛下がナヨナヨオドオドしていたら、どう感じますの? 『こんな人の下につくのは不安だ……』と感じますわよね?」
「ま、まあ……。そう、だな……」「そう、ね……」
「そうでしょう? そうでしょうっ。だから『力』『実力』を持つ者は、あらゆるものをけん引してゆくために、相応しい態度を取り続けていかないといけないのですわ」
エドモン様は、有力な伯爵家の次期当主。伯爵家の枠に収まらないような家に生を受け、ご自身もまた、伯爵の器に収まらないような御方。ゆくゆくは新たな爵位や様々な勲章を授与され、民を――この世を引っ張っていかれる御方なんですものっ。
この言動こそが、正解なのですわ。
「わたくしは、偉そうな方が大嫌い。お父様とお母様は、そちらをご存じでしょう?」
「「そ、そうだな(そ、そうね)」」
「にも拘わらず慕っている。つまりは、そういうことなのですわ」
偉そう、ではなくて、偉い。そうあるべき。
エドモン・ダーファルズという人は、特別――。それが最も相応しいものだから、『大好き』が継続していますの。
「したがってお父様とお母様は正しく見えていないだけで、反対におじ様とおば様は正しく見えていた。親バカなどではなく、真実を口にされていただけのことですのよ」
「「………………」」
「ですから関係を絶つなんてあり得ないお話で、エドモン様と関わっていたら、悪影響ではなく良い影響しか受けないんですのよ。……お父様、お母様、ここまで説明したら理解できましたわよね? もう二度と、縁を切る、だなんて言いませんわよね?」
「…………いや……。引き続き、言わせてもらうぞ……」
「わたしもよ。……ねえ、ニネット。貴方は自分の都合のいいように解釈してしまっていて、実態がなにも見えていないのよ……」
胸を張って交互に見つめていたら、また大きなため息が返ってきた。
は……? は……!?
「言い方が悪くなってしまうが……。お前は、エドモン様を買いかぶりすぎている。確かにあの方も、実力はあるようだが……。それは常識の範囲内に留まっていて、よくいらっしゃるレベルなのだよ」
「今はエドモン様が大好きで、そういう風に見えてしまっているだけなのよ。……ニネット。この交際は貴方にマイナスのみもたらすもので、親としては認めれないわ」
「アンジェリーヌならともかくとして、お前は我々の大事な娘。不幸が見えている道を進ませるわけにはいかない」
お父様とお母様は揃ってわたくしの手を取り、大きく頷く。そして――。おもわず固まってしまうことを、仰ったのだった…………。
「自分で気付けぬのなら、気付かせるのが親の務めだ。…………ニネット。あの者との関係を認めることはできん。これから――以後は多忙と仰られていたから、明後日だな。我々が改めて出向き、婚約など全ての話を解消してくる」
「ニネット、貴方のためなのよ。きっと、それが正解だと気が付く時が来るから。今は我慢して頂戴ね」
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