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第10話 予想外の言葉 アメリ視点(2)
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「明日の昼休みに予定されている、添削の為の再接触。そこでとにかく、セレステを怒らせてもらいたいんだ」
お母様と前のめりになって待っていたら、出てきたのはまた予想外の言葉だった。
明日、怒らせる? それで、うまくいく……?
「イヤリングの件とその後のリアクションで――アメリのミスによって、セレステは激しく苛立っていた。そうだよね?」
「は、はい。ものすごく、怒ってました……」
思い出しても、鳥肌が立つくらいだった。法律がなかったらきっと、その場で殺されていたと思う。
「ならば現在もアメリに対して苛立ちを覚えていて、火をつけるのは――一線を越えさせるのは簡単。どんな形でもいいので煽って、手が出るようにしてもらいたいんだよ」
「手を……? どうして――ぁっ! 暴力は犯罪で、評判が急落するものっ」
「そう、狙いは君達がロゼにしようとしていたことと同じ。……上級貴族は更に、評判が大切だからね。そこを僕の手の者に目撃させ、『従わないと言い広めるぞ』と伝える。その事実とウチの力があれば、簡単に屈服させられるんだよ」
同格のお家が守ってくれていたら、わたし達や目撃者に手を出せないもんねっ。
うん、うんうんっ。これなら簡単に無力化できちゃうっ!
「どうしても暴力行為が必要で、少々怖い思いをすることになってしまうだろう。でも傍には僕の仲間が控えていて、見守っている。安心して欲しい」
「はい……っ。ありがとうございます……っ。安心して、やります……!」
「よかった、じゃあ頼んだよ。それじゃあ…………他に、この場で伝えておかないといけないものはないか。ならロゼ、荷物をまとめようか」
「マエル様っ! わたしもお手伝いをします! させてくださいっ!!」
お姉様のプラスになるコトなんてしたくないけど、今日だけは特別。わたしはハキハキ手をあげて、そうしたらお母様も手をあげた。
「よろしければ、ディナーをご一緒してはいただけないでしょうかっ? 感謝を込めて最高のお料理をお出しして、そうですわっ! わたくしは給仕をさせていただきたく思いますっ!」
「わたしもっ、給仕をします! お食事のお世話をさせてくださいっ!!」
「……そちらを断るのは、却って失礼に当たりますね。ロゼ。今日からはウチで暮らすことになるんだし、最後にお世話になろうか」
そうしてまずは荷造りを手伝って、その際に今まで奪ってきたものもお姉様にお返ししする。それが終わると今度はわたし達がスープやサラダ、デザートなどを運んで、今ある一番いい食材だけを使ったフルコースを堪能してもらって、その後はお見送りっ。
「ありがとうございますっ!! お姉様、いってらっしゃいっ! またね!」
「ありがとうございますっ!! ロゼ、ありがとうっ! いってらっしゃい!」
「ありがとう、ございます……! マエル様、娘をよろしくお願い致します!」
わたし、お母様、お父様は横並びになって体の限界まで頭を下げて、馬車が見えなくなるまでお見送りをしたのでした――。
やった、やったねっ。お姉様とマエル様のおかげで、一変しちゃった。
もう安心で、明日は怖くないっ!
お母様と前のめりになって待っていたら、出てきたのはまた予想外の言葉だった。
明日、怒らせる? それで、うまくいく……?
「イヤリングの件とその後のリアクションで――アメリのミスによって、セレステは激しく苛立っていた。そうだよね?」
「は、はい。ものすごく、怒ってました……」
思い出しても、鳥肌が立つくらいだった。法律がなかったらきっと、その場で殺されていたと思う。
「ならば現在もアメリに対して苛立ちを覚えていて、火をつけるのは――一線を越えさせるのは簡単。どんな形でもいいので煽って、手が出るようにしてもらいたいんだよ」
「手を……? どうして――ぁっ! 暴力は犯罪で、評判が急落するものっ」
「そう、狙いは君達がロゼにしようとしていたことと同じ。……上級貴族は更に、評判が大切だからね。そこを僕の手の者に目撃させ、『従わないと言い広めるぞ』と伝える。その事実とウチの力があれば、簡単に屈服させられるんだよ」
同格のお家が守ってくれていたら、わたし達や目撃者に手を出せないもんねっ。
うん、うんうんっ。これなら簡単に無力化できちゃうっ!
「どうしても暴力行為が必要で、少々怖い思いをすることになってしまうだろう。でも傍には僕の仲間が控えていて、見守っている。安心して欲しい」
「はい……っ。ありがとうございます……っ。安心して、やります……!」
「よかった、じゃあ頼んだよ。それじゃあ…………他に、この場で伝えておかないといけないものはないか。ならロゼ、荷物をまとめようか」
「マエル様っ! わたしもお手伝いをします! させてくださいっ!!」
お姉様のプラスになるコトなんてしたくないけど、今日だけは特別。わたしはハキハキ手をあげて、そうしたらお母様も手をあげた。
「よろしければ、ディナーをご一緒してはいただけないでしょうかっ? 感謝を込めて最高のお料理をお出しして、そうですわっ! わたくしは給仕をさせていただきたく思いますっ!」
「わたしもっ、給仕をします! お食事のお世話をさせてくださいっ!!」
「……そちらを断るのは、却って失礼に当たりますね。ロゼ。今日からはウチで暮らすことになるんだし、最後にお世話になろうか」
そうしてまずは荷造りを手伝って、その際に今まで奪ってきたものもお姉様にお返ししする。それが終わると今度はわたし達がスープやサラダ、デザートなどを運んで、今ある一番いい食材だけを使ったフルコースを堪能してもらって、その後はお見送りっ。
「ありがとうございますっ!! お姉様、いってらっしゃいっ! またね!」
「ありがとうございますっ!! ロゼ、ありがとうっ! いってらっしゃい!」
「ありがとう、ございます……! マエル様、娘をよろしくお願い致します!」
わたし、お母様、お父様は横並びになって体の限界まで頭を下げて、馬車が見えなくなるまでお見送りをしたのでした――。
やった、やったねっ。お姉様とマエル様のおかげで、一変しちゃった。
もう安心で、明日は怖くないっ!
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