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第12話 昼休みに潜む、罠 アメリ視点(3)
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「はぁ、はぁ、はぁ……!! 生意気よ!! たかだか子爵家のくせにっ!! 生意気よっっ!!」
「そうですね、生意気だと思います。……セレステ様、数々のご無礼をお許しください。そして――。まんまと引っかかってくださり、感謝いたします」
わたしは痛む左頬をさすって頭を下げ、顔を上げるとにんまりと笑う。
ありがとうございます。平手打ちをしてくれて、ありがとうございま~すっ。
「引っかかる……? 何を、言っているの……?」
「実は今日起きたコトすべてが、作戦だったんですよ。貴方様を無力化するためのね」
侯爵家の次期当主様が、味方になってくれた件。手を上げさせて、そこをマエル様の協力者が――一般生徒に扮した人が目撃する作戦。などなど。あの日の出来事やマエル様が考案してくださったものを、細かく説明した。
「マエル様に、気付かれていたなんて……。はっ、話がまるで違うじゃないの!! 姉は告げ口をしない、じゃなかったんですの!?」
「そこは、わたし達にとって予想外でした。そして、あんな風になってしまうコトも」
マエル様がイヤリングに気付きかけてミスをして、それが原因で脅かされてパニックになる。そっちも、思ってみなかった。
「お姉様が告げ口をしたのは、わたし達が――家族が、そんな予期せぬトラブルで絶望していたから。セレステ様があのように仰らなければ、こうはなっていなかったんですよ?」
「そ、そんな……。そんな……っ」
「お姉様によると形見に手を出したことが許せなかったらしくて、そのままなら告げ口をされてわたし達は終わってました。でもそうしてくれたおかげでわたし達はお咎めなしになって、それどころか助けてもらえるようになったんですよぉ」
にんまり。わたしはまた口の端を持ち上げて、周りを見回す。
「すでに周りにはマエル様の関係者がいて、わたしがパチンと手を叩けば飛び出してきてくれるようになってます。……セレステ様とわたし達は同じコトを考えていたんですから、それがよ~く効くって分かりますよね?」
「………………」
「これから貴方様は『ロゼの失脚失墜を目論み、妹に接触』『脅して協力させようとして、拒否されたら激昂して暴力を振るった』――。そんな人となって、没落が待ってるんです。人生の崩壊を、楽しんでくださいねぇ」
「っ。ごっ、ごめんなさいっ! じっ、じつはっ! あの日はついやりすぎてしまったと、反省していましたのっ! 今もやってすぐっ、やりすぎたと反省していましたのっ! だからっ、見逃してくださいましっっ!」
勝ち目はないと分かったら、態度が一変して低姿勢になった。
侯爵令嬢様とは思えないほど腰が低くなった、けど、わたし達は2連続で徹夜をしてボロボロになったんだもん。頬を、叩かれたんだもん。
許さない。
「今更謝っても遅いんですよ、セレステ様」
泣きそうな顔に満面の笑みをお返しして、胸の前でパンッと手を鳴らす。そうすれば――
「………………え? あれ?」
――なんで……?
どうしていつまで経っても、誰も来ないの……!?
「そうですね、生意気だと思います。……セレステ様、数々のご無礼をお許しください。そして――。まんまと引っかかってくださり、感謝いたします」
わたしは痛む左頬をさすって頭を下げ、顔を上げるとにんまりと笑う。
ありがとうございます。平手打ちをしてくれて、ありがとうございま~すっ。
「引っかかる……? 何を、言っているの……?」
「実は今日起きたコトすべてが、作戦だったんですよ。貴方様を無力化するためのね」
侯爵家の次期当主様が、味方になってくれた件。手を上げさせて、そこをマエル様の協力者が――一般生徒に扮した人が目撃する作戦。などなど。あの日の出来事やマエル様が考案してくださったものを、細かく説明した。
「マエル様に、気付かれていたなんて……。はっ、話がまるで違うじゃないの!! 姉は告げ口をしない、じゃなかったんですの!?」
「そこは、わたし達にとって予想外でした。そして、あんな風になってしまうコトも」
マエル様がイヤリングに気付きかけてミスをして、それが原因で脅かされてパニックになる。そっちも、思ってみなかった。
「お姉様が告げ口をしたのは、わたし達が――家族が、そんな予期せぬトラブルで絶望していたから。セレステ様があのように仰らなければ、こうはなっていなかったんですよ?」
「そ、そんな……。そんな……っ」
「お姉様によると形見に手を出したことが許せなかったらしくて、そのままなら告げ口をされてわたし達は終わってました。でもそうしてくれたおかげでわたし達はお咎めなしになって、それどころか助けてもらえるようになったんですよぉ」
にんまり。わたしはまた口の端を持ち上げて、周りを見回す。
「すでに周りにはマエル様の関係者がいて、わたしがパチンと手を叩けば飛び出してきてくれるようになってます。……セレステ様とわたし達は同じコトを考えていたんですから、それがよ~く効くって分かりますよね?」
「………………」
「これから貴方様は『ロゼの失脚失墜を目論み、妹に接触』『脅して協力させようとして、拒否されたら激昂して暴力を振るった』――。そんな人となって、没落が待ってるんです。人生の崩壊を、楽しんでくださいねぇ」
「っ。ごっ、ごめんなさいっ! じっ、じつはっ! あの日はついやりすぎてしまったと、反省していましたのっ! 今もやってすぐっ、やりすぎたと反省していましたのっ! だからっ、見逃してくださいましっっ!」
勝ち目はないと分かったら、態度が一変して低姿勢になった。
侯爵令嬢様とは思えないほど腰が低くなった、けど、わたし達は2連続で徹夜をしてボロボロになったんだもん。頬を、叩かれたんだもん。
許さない。
「今更謝っても遅いんですよ、セレステ様」
泣きそうな顔に満面の笑みをお返しして、胸の前でパンッと手を鳴らす。そうすれば――
「………………え? あれ?」
――なんで……?
どうしていつまで経っても、誰も来ないの……!?
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