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第4話 デート、またの名を周囲への仲良しアピール エリック視点 (3)
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「ミオファ様、一昨日はまことにありがとうございました。本日は、サーハル様とご一緒なのですね」
落ち着いて対処すれば、問題なくやり過ごせるはずだ……っ。
そんな思いは、入店早々に打ち砕かれる。
営業スマイル全開で近寄ってきた、ふくよかな男性が――店長であるバオイス・ラスナルが、接客を始めるや余計な事を言いだしてしまったのだ。
「??? おととい……? 店長様。エリックさんは、二日前もいらっしゃっていたのですか……?」
「はい、はい。閉店間際にいらっしゃられましたが…………ぁ、ぁれ……?」(ミオファ様……。もしかしてわたくし、不適切な発言をしてしまいましたでしょうか……?)
隣では疑問符が何個も生まれて、正面ではドンドン血色が悪くなっていっている。
ああ、そうだな。貴様は、この上なく不適切な発言をしてくれたよ……!!
「このお店にある商品は、どれも女性向けですよね……? エリックさんは、何を購入されたのですか……?」
「なにを!? ああ、えっとね。一昨日買ったのは、あのね。そのね。一昨日この店で買ったのは………………そうっ! 母さんへのプレゼントなんだよ!」
俺は購入時に、ラスナルに『贈り物にするんだ』と話した。家族に対して贈り物をするのは当然だし、母さんは女性で異性! おまけにラグジュアリーなものをつけても何らおかしくはないので、何も問題はない!
「日頃の感謝の気持ちを込めて、アクセサリーを贈ったのさ。そろそろ新しいものが欲しいと口にしていたのを、君も聞いているよねっ?」
「はい、お聞きしました。そうだったのですね」
「ミオファ様、サーハル様、大変失礼を致しました。わたくしは勝手に、サーハル様への贈り物と解釈しておりまして……。戸惑ってしまいました」
ふう。どうにかやり過ごせた。
左と前にいるバカ2匹のせいで、精神的に非常に疲れた。もう入ってしまったのだから、何をやっても一緒だ。もうここで適当に買って、今日はもうお開きにしよう。
「さっきはああ言ったけれど、よくよく考えてみると挑戦するのもアリだ。折角だから君の直感最優先で、ここにある中でリナが良いと思ったものを買ってあげるよ」
疲労感とリウを裏切ってしまったショックで、愛想を振り撒きながら選ぶ気力もない。それにコイツの性格上、こう言っておくと高価なものは選ばないからな。
出来の悪い操り人形の糸を、一時的に手放すことにした。
「直感、ですか……? 本当に、それでよろしいのでしょうか……?」
「君のセンスは熟知していて、それで問題ないと思う。俺は敢えてここで見守っているから、自由に見て回るといいよ」
「分かりました。エリックさん、行ってきますね」
「うん。行ってらっしゃい」
ヒラヒラと左手を振って送り出し、すぐ天井を仰ぎ見てから目を瞑る。
少なくとももう、この店で何かが起きることはないからな。この間に落ち着いて、削られた精神を回復させるとしよう。
((息を吸って、吐いて。吸って、吐いて。吸って――ん?))
今、寒気がしたような……?
んん? 気のせい、だよな……?
落ち着いて対処すれば、問題なくやり過ごせるはずだ……っ。
そんな思いは、入店早々に打ち砕かれる。
営業スマイル全開で近寄ってきた、ふくよかな男性が――店長であるバオイス・ラスナルが、接客を始めるや余計な事を言いだしてしまったのだ。
「??? おととい……? 店長様。エリックさんは、二日前もいらっしゃっていたのですか……?」
「はい、はい。閉店間際にいらっしゃられましたが…………ぁ、ぁれ……?」(ミオファ様……。もしかしてわたくし、不適切な発言をしてしまいましたでしょうか……?)
隣では疑問符が何個も生まれて、正面ではドンドン血色が悪くなっていっている。
ああ、そうだな。貴様は、この上なく不適切な発言をしてくれたよ……!!
「このお店にある商品は、どれも女性向けですよね……? エリックさんは、何を購入されたのですか……?」
「なにを!? ああ、えっとね。一昨日買ったのは、あのね。そのね。一昨日この店で買ったのは………………そうっ! 母さんへのプレゼントなんだよ!」
俺は購入時に、ラスナルに『贈り物にするんだ』と話した。家族に対して贈り物をするのは当然だし、母さんは女性で異性! おまけにラグジュアリーなものをつけても何らおかしくはないので、何も問題はない!
「日頃の感謝の気持ちを込めて、アクセサリーを贈ったのさ。そろそろ新しいものが欲しいと口にしていたのを、君も聞いているよねっ?」
「はい、お聞きしました。そうだったのですね」
「ミオファ様、サーハル様、大変失礼を致しました。わたくしは勝手に、サーハル様への贈り物と解釈しておりまして……。戸惑ってしまいました」
ふう。どうにかやり過ごせた。
左と前にいるバカ2匹のせいで、精神的に非常に疲れた。もう入ってしまったのだから、何をやっても一緒だ。もうここで適当に買って、今日はもうお開きにしよう。
「さっきはああ言ったけれど、よくよく考えてみると挑戦するのもアリだ。折角だから君の直感最優先で、ここにある中でリナが良いと思ったものを買ってあげるよ」
疲労感とリウを裏切ってしまったショックで、愛想を振り撒きながら選ぶ気力もない。それにコイツの性格上、こう言っておくと高価なものは選ばないからな。
出来の悪い操り人形の糸を、一時的に手放すことにした。
「直感、ですか……? 本当に、それでよろしいのでしょうか……?」
「君のセンスは熟知していて、それで問題ないと思う。俺は敢えてここで見守っているから、自由に見て回るといいよ」
「分かりました。エリックさん、行ってきますね」
「うん。行ってらっしゃい」
ヒラヒラと左手を振って送り出し、すぐ天井を仰ぎ見てから目を瞑る。
少なくとももう、この店で何かが起きることはないからな。この間に落ち着いて、削られた精神を回復させるとしよう。
((息を吸って、吐いて。吸って、吐いて。吸って――ん?))
今、寒気がしたような……?
んん? 気のせい、だよな……?
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