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第7話 今宵のパーティーは、理不尽とストレスが多め エリック視点 (2)
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「エリックさん。私、このまま帰ろうと思っています」
今は二人しかいない、広々とした控え室。そこでリナと向き合うや、コイツは予想外のことを言い出した。
帰る!? 家に帰るだって!?
「ど、どうしてなんだい!? なぜなんだいっ!?」
「…………………………」
「言ってくれないと分からないよ!? 理由はなんだい!?」
「…………………………。エリックさんが、他の女性をじーっと見ていたからです」
リナは頬っぺたをプクっと膨らませ、拗ねた雰囲気が全体に表れるようになった。
「ユウズ・サイト様にご挨拶をした時、それに離れた後も、妹君のレルナ様をじっと見ていましたよね? レルナ様はお顔が可愛くてスタイルも良いですから、気になっていたんですよね?」
「ちょっ! ちょっと待ってくれっ、何を言ってるんだい!? 全て勘違いで、そもそもだよっ。レルナ殿をジッと見てはいないよっ!?」
俺が愛するのは、この世でリウだけ。
レルナ殿は上中下でいえば間違いなく上だが、リウに比べたらブスだ。お前と同じく、他意なしで付き合うワケがないだろう!
「いえ、ウソですね。エリックさんは、気になってます」
「どっ、どうして言い切れるんだい!? 根拠は――」
「根拠は、前回と前々回のエリックさんです」
追求するジト目と共に、俺の言葉は遮られてしまう。
はあ!? なんだって!?
「御自分では隠せていたつもりでしょうが、私は最初から気付いていましたよ。レルナ様と初めてお会いした時からずっと、貴方はレルナ様を目で追っていました」
「っ、それも君の勘違いだよっ! 今回も前回も前々回も、見てはいないよっ!」
「……私はお隣にずっと居ましたから、分かります。いつも視線を向けていて、今夜確信しました。あれは、異性として興味を持っている目です」
「いいや、君は分かっていないっ! それは大間違いだっ! あの人に興味はないと、心から誓えるよっ!」
いい加減しろよクソ女!!
俺にはリウ・マーズという、最愛の人がいるんだぞ! あらゆる面で劣るあの女なんかに、関心を抱くはずがないだろう!!
「信じてくれリナっ! 俺が今まで一度でも、君に隠し事をしたかい!?」
「………………。今までは、一度もありませんでした」
「今までだけじゃないっ、今もだよっ! 俺は愛する人に、隠し事なんてしない! だから――…………。リナ、場所を移そう」
この部屋の前は人通りが多く、このやり取りを聞かれかねない。
((貴族連中はこの手の話に興味津々で、どこで害となるか分からない……。どんな形で、尾ひれがつくか分からないからな……))
非礼と承知でワーズ卿に頼んで別室を借り、続きはそこでするとしよう。
俺は深呼吸を行って怒気を鎮め、適当な理由をつけて心配無用な部屋に入ったのだった。
今は二人しかいない、広々とした控え室。そこでリナと向き合うや、コイツは予想外のことを言い出した。
帰る!? 家に帰るだって!?
「ど、どうしてなんだい!? なぜなんだいっ!?」
「…………………………」
「言ってくれないと分からないよ!? 理由はなんだい!?」
「…………………………。エリックさんが、他の女性をじーっと見ていたからです」
リナは頬っぺたをプクっと膨らませ、拗ねた雰囲気が全体に表れるようになった。
「ユウズ・サイト様にご挨拶をした時、それに離れた後も、妹君のレルナ様をじっと見ていましたよね? レルナ様はお顔が可愛くてスタイルも良いですから、気になっていたんですよね?」
「ちょっ! ちょっと待ってくれっ、何を言ってるんだい!? 全て勘違いで、そもそもだよっ。レルナ殿をジッと見てはいないよっ!?」
俺が愛するのは、この世でリウだけ。
レルナ殿は上中下でいえば間違いなく上だが、リウに比べたらブスだ。お前と同じく、他意なしで付き合うワケがないだろう!
「いえ、ウソですね。エリックさんは、気になってます」
「どっ、どうして言い切れるんだい!? 根拠は――」
「根拠は、前回と前々回のエリックさんです」
追求するジト目と共に、俺の言葉は遮られてしまう。
はあ!? なんだって!?
「御自分では隠せていたつもりでしょうが、私は最初から気付いていましたよ。レルナ様と初めてお会いした時からずっと、貴方はレルナ様を目で追っていました」
「っ、それも君の勘違いだよっ! 今回も前回も前々回も、見てはいないよっ!」
「……私はお隣にずっと居ましたから、分かります。いつも視線を向けていて、今夜確信しました。あれは、異性として興味を持っている目です」
「いいや、君は分かっていないっ! それは大間違いだっ! あの人に興味はないと、心から誓えるよっ!」
いい加減しろよクソ女!!
俺にはリウ・マーズという、最愛の人がいるんだぞ! あらゆる面で劣るあの女なんかに、関心を抱くはずがないだろう!!
「信じてくれリナっ! 俺が今まで一度でも、君に隠し事をしたかい!?」
「………………。今までは、一度もありませんでした」
「今までだけじゃないっ、今もだよっ! 俺は愛する人に、隠し事なんてしない! だから――…………。リナ、場所を移そう」
この部屋の前は人通りが多く、このやり取りを聞かれかねない。
((貴族連中はこの手の話に興味津々で、どこで害となるか分からない……。どんな形で、尾ひれがつくか分からないからな……))
非礼と承知でワーズ卿に頼んで別室を借り、続きはそこでするとしよう。
俺は深呼吸を行って怒気を鎮め、適当な理由をつけて心配無用な部屋に入ったのだった。
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