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「レビン殿下っ。エステル・アリウに関するご報告があるそうでして、特例としてユリオス・ガーソル様をご案内致しましたっ!」
「彼女が絡む問題であり公爵家の人間ならば、構わない。速やかに、部屋に入れてくれ――なっ!?」
翌日の午前9時。先輩とあたしは嘘の情報を使ってお城に向かい、こちらを見た王太子は目を剥いた。
入ってきたユリオス先輩の隣には見知らぬ女がいて、その女が仮面を外すと探し求めていた顔が出てきたんだもん。王太子は――打ち合わせで集まっていた姉さん、お父さん、お母さんも、みんな同じ反応をした。
「が、ガーソル……。これは、どういうことだ……?」
「どうして妹が、そこにいて……。平然と二人で並んでるの……?」
「その答えは、俺が例の仮面男だから。昨日からずっと、エステルを守っていたからだよ」
先輩はいつものノリで昨日から今日までの説明を行い、「ね?」とあたしに微笑みかけてきた。
あたしは家で助けられてから保護されていて、昨夜強力な武器を手に入れた。だからあたしはここにいて、二人で並んでいるのです。
「というワケで俺は真実を知っていて、これからは逆転劇の始まり始まり。殿下、ここにある紙をご覧くださいませ」
「紙、だと……? なんの紙が――…………」
さっきと同じ。レビン、姉さん、お父さん、お母さんが、揃って固まった。
「こちらは副所長が金をせしめようと隠し持っていた、マリナ・アリウの逮捕状。それを半分に切ったもの、ですね」
「「「「…………」」」」
「あれあれ~? 国が指揮を執って妹を探し回っているのに、罪を犯していたのは姉の方だったんですね~?」
「「「「…………」」」」
「つまりこれって、捏造があったってことですよねえ? いくら王族でも、そんな真似をしたら厳しい罪に問われますよねえ?」
権力を使って、国民を陥れようとした。それは言わずもがな大罪で、関係者は全員が地位を剥奪された上で投獄となってしまう。
だからその場の全員が青ざめ、何も返事をできないでいる。
「っっ! 兵を呼んで――」
「奪い取ろうとするのは、想定済み。だから持ってきたのは半分で、残りは知り合いがいる新聞社に預けてますよお」
指定した時間に先輩が連絡をしないなどの異変があれば、すぐ号外として情報をばら撒けるようにしている。ユリオス先輩はホント、どこにでも協力者がいるんだよね……。
「彼女が絡む問題であり公爵家の人間ならば、構わない。速やかに、部屋に入れてくれ――なっ!?」
翌日の午前9時。先輩とあたしは嘘の情報を使ってお城に向かい、こちらを見た王太子は目を剥いた。
入ってきたユリオス先輩の隣には見知らぬ女がいて、その女が仮面を外すと探し求めていた顔が出てきたんだもん。王太子は――打ち合わせで集まっていた姉さん、お父さん、お母さんも、みんな同じ反応をした。
「が、ガーソル……。これは、どういうことだ……?」
「どうして妹が、そこにいて……。平然と二人で並んでるの……?」
「その答えは、俺が例の仮面男だから。昨日からずっと、エステルを守っていたからだよ」
先輩はいつものノリで昨日から今日までの説明を行い、「ね?」とあたしに微笑みかけてきた。
あたしは家で助けられてから保護されていて、昨夜強力な武器を手に入れた。だからあたしはここにいて、二人で並んでいるのです。
「というワケで俺は真実を知っていて、これからは逆転劇の始まり始まり。殿下、ここにある紙をご覧くださいませ」
「紙、だと……? なんの紙が――…………」
さっきと同じ。レビン、姉さん、お父さん、お母さんが、揃って固まった。
「こちらは副所長が金をせしめようと隠し持っていた、マリナ・アリウの逮捕状。それを半分に切ったもの、ですね」
「「「「…………」」」」
「あれあれ~? 国が指揮を執って妹を探し回っているのに、罪を犯していたのは姉の方だったんですね~?」
「「「「…………」」」」
「つまりこれって、捏造があったってことですよねえ? いくら王族でも、そんな真似をしたら厳しい罪に問われますよねえ?」
権力を使って、国民を陥れようとした。それは言わずもがな大罪で、関係者は全員が地位を剥奪された上で投獄となってしまう。
だからその場の全員が青ざめ、何も返事をできないでいる。
「っっ! 兵を呼んで――」
「奪い取ろうとするのは、想定済み。だから持ってきたのは半分で、残りは知り合いがいる新聞社に預けてますよお」
指定した時間に先輩が連絡をしないなどの異変があれば、すぐ号外として情報をばら撒けるようにしている。ユリオス先輩はホント、どこにでも協力者がいるんだよね……。
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