声に導かれるわたし~不思議な声と3人の裏切り令嬢~

柚木ゆず

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第5話 報告 オセアン視点

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《オセアン、俺だ》
「っ!? きゃあああ――もっ、申し訳ございませんっ」

 突然頭の中に声が響いてきて、おもわず悲鳴をあげてしまった。
 今まで頭の中に響くなんて経験はなかったし、こんなにも早く戻られるとは思っていなかった。未経験と予想外が合わさり、つい取り乱してしまいました。

「ガブリエルさま――ガブリエル、ですよね? 驚かせてしまいました」
《気にしないでくれ。そんなことより、吉報だ。サロニー・ドワイユが早速動くぞ》

 ――オセアン・ロードハルザは、とある教師から試験の問題を買っていた――。
 素行や血筋の次は、成績を攻めるみたいです。

《今回もまた、取り巻きのポルミ・ミジュールに実行を命じると言っていた。実際に行うのも99パーセント以上の確率で、いつもの侍女ラッカーナになるだろうな》

 ポルミ様ご自身が動くと目立ってしまうし、そもそもポルミ様はそういった行動に慣れていない。消去法でラッカーナさんになる。

《相当身勝手に腹を立てていて、なんと決行は明後日になるらしい。今夜ポルミ・ミジュールに計画を伝えて明日中に準備をさせて、早朝人気(ひとけ)がない時間に第3掲示板に貼り付けるんだとさ》

 校舎内にある第1掲示板は、今日の設置で警戒されている。ガブリエルが仰るには最も目立つ第1にしたかったみたいなのですが、念のため中庭の前にある第3は掲示板になったらしいです。

「ではそのタイミングで待ち伏せをして、ラッカーナさんのボディーチェックをすれば――いえ、違いますね。それではいけません」
《その通り。オセアンが動くのはマズい》

 どんなに偶然を装っていても、わたし自身が捕まえてしまったらサロニー様に警戒されてしまう可能性があります。最終的に全員の悪事を白日の下にさらす必要があり、それはよくありません。

《そこで、俺に良いアイディアがある。当日だな――》

 ――。――――。――――――。
 わたしの頭の中だけに、ガブリエルの説明が響きました。

《こうしておけば、サロニー・ドワイユもミントーア・ゾグイフもオセアンの関与を疑いはしない。このあとも攻撃を仕掛けてくれるとは思わないか?》
「はい、思います。ローナ先生の件、よくご存じでしたね?」
《君に真実を話したあとサロニー・ドワイユ達を捕まえないといけないのは、最初から分かっていたからね。オセアンに話しかける前――ヤツらを監視していた時に、ソレをしつつながら『武器になりそうなこと』を探していたんだ。その際に、そういう本を熱心に読んでるのを見掛けたんだよ》

 そういえば最近、隣国から新しいものを取り寄せたと仰っていた。偶然であり、必然でもある発見ですね。

《さて。君の同意を得られたのなら、決まりだな。俺は君以外に話しかけられない、仕込みを頼む》
「承知しました」

 わたしが動くタイミングは、明日。翌日わたしは指定されたタイミングで指示通りに行動をし、準備を行って――


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