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第7話 種明かしと、久しぶりの再会 ステファニー視点
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「――と、いうわけなんだ。ロレッタ達3人は僕のお芝居に騙されて、僕達を再びくっつけようとしているんだよ」
「……そう、だったのですね。ジョシュア様、ありがとうございます。そして…………多大なるご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございません」
人気(ひとけ)がない中庭に移動してお話を伺った私は、2つの感情を込めて腰を折り曲げました。
ロレッタ、ファブリスお父様、サラサお母様。3人が激変したのは、ジョシュア様が動いてくださっていたからだったのですね。
わたしがただただ絶望している間に、こんなにも動いてくださっていただなんて……。こういった言葉では表しきれない程のものを、わたしはいただいていました。
「どういたしまして。でもねステファニー、謝るのは僕の方なんだよ?」
「え……? どうして、なのでしょうか……?」
「色々と行動に制限があるせいで、卒業するまでは君をあの家から脱出させることができなかった。結局はこれが、一番の原因だからね。……ステファニー、悲しい思いをさせてしまいました。金輪際こういう目に遭わせはしないと、約束します」
どんな時でもニコニコとされている、ジョシュア様。そんなお顔が真剣なものとなり、私の右手を取って口づけを――この国で『厳守』を意味するアクションを、行ってくださいました。
「ちなみにこの中庭でこうやっておいて反故にした男は、なぜか全員がロクでもない死に方をしているそうだよ。僕はそんな風になりたくないし、僕が死んだら悲しんでくれる人がいるからね。そうならないように、一生懸命頑張るよ」
「……ジョシュア様。はい、よろしくお願い致します……っ」
いつものニコニコ顔に戻られて、明るく肩を竦める。それは有難い誓いによって生まれた『重さ』を、和らげるためもの。
ですので私はそんな優しさに甘え、はにかみをお返しさせていただきました。
「うん、任せて。じゃあ早速だけど、それに必要なもの――今後の計画を、伝えておくね」
この国では法により、貴族の子どもは学院を卒業するまではは結婚をすることができません――ブロン家のお屋敷で過ごさなくてはなりません。そのためジョシュア様は改めて、安心して過ごせる策を用意してくださっていました。
そして――。
私を軟禁していたことなどに、とても怒ってくださっていて。そうしながら『お礼』をする方法も、用意されていました。
「前回用意したものは、『ロレッタの恋』によって軌道の修正が必要になってしまった。でも今回は絶対に、修正は必要にならないからさ。安心して、お伝えした通りに動いてね」
「はい……っ。安心して、動きます……っ」
「ありがとう、ステファニー。それじゃあ次の行動は、ロレッタが来るお昼休みだね。よろしくお願いします」
「……そう、だったのですね。ジョシュア様、ありがとうございます。そして…………多大なるご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございません」
人気(ひとけ)がない中庭に移動してお話を伺った私は、2つの感情を込めて腰を折り曲げました。
ロレッタ、ファブリスお父様、サラサお母様。3人が激変したのは、ジョシュア様が動いてくださっていたからだったのですね。
わたしがただただ絶望している間に、こんなにも動いてくださっていただなんて……。こういった言葉では表しきれない程のものを、わたしはいただいていました。
「どういたしまして。でもねステファニー、謝るのは僕の方なんだよ?」
「え……? どうして、なのでしょうか……?」
「色々と行動に制限があるせいで、卒業するまでは君をあの家から脱出させることができなかった。結局はこれが、一番の原因だからね。……ステファニー、悲しい思いをさせてしまいました。金輪際こういう目に遭わせはしないと、約束します」
どんな時でもニコニコとされている、ジョシュア様。そんなお顔が真剣なものとなり、私の右手を取って口づけを――この国で『厳守』を意味するアクションを、行ってくださいました。
「ちなみにこの中庭でこうやっておいて反故にした男は、なぜか全員がロクでもない死に方をしているそうだよ。僕はそんな風になりたくないし、僕が死んだら悲しんでくれる人がいるからね。そうならないように、一生懸命頑張るよ」
「……ジョシュア様。はい、よろしくお願い致します……っ」
いつものニコニコ顔に戻られて、明るく肩を竦める。それは有難い誓いによって生まれた『重さ』を、和らげるためもの。
ですので私はそんな優しさに甘え、はにかみをお返しさせていただきました。
「うん、任せて。じゃあ早速だけど、それに必要なもの――今後の計画を、伝えておくね」
この国では法により、貴族の子どもは学院を卒業するまではは結婚をすることができません――ブロン家のお屋敷で過ごさなくてはなりません。そのためジョシュア様は改めて、安心して過ごせる策を用意してくださっていました。
そして――。
私を軟禁していたことなどに、とても怒ってくださっていて。そうしながら『お礼』をする方法も、用意されていました。
「前回用意したものは、『ロレッタの恋』によって軌道の修正が必要になってしまった。でも今回は絶対に、修正は必要にならないからさ。安心して、お伝えした通りに動いてね」
「はい……っ。安心して、動きます……っ」
「ありがとう、ステファニー。それじゃあ次の行動は、ロレッタが来るお昼休みだね。よろしくお願いします」
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