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第8話 何も知らない妹は ジョシュア視点(2)
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「……え? わたし……? わたしを、お迎え……?」
「それはそうさ。昨日ロレッタと約束をしたのだからね。迎えに行くのはロレッタに決まっているじゃないか」
予想通り棒立ちになったロレッタに、口元を緩めながら応える。
僕は前日、君に対して提案をしたんだ。したがってその相手は当然、ロレッタ・ブロンとなる。
「え、あっ、あのっ。仰る通り、なのですが……っ。今のジョシュア様には、お姉様がいます、よね? なのにわたしを、誘う――誘ってくださるのですかっ?」
「うん、そうだよ。君を、誘っているんだ」
「どっ、どうしてなのですかっ? どうして婚約者のお姉様ではなくってっ、妹のわたしなんですかっ!?」
「……実はね。僕は、ステファニーとはヨリを戻すつもりはないんだよ」
ここで神妙な面持ちを作って、僕とステファニーにしか分からない嘘を吐いておく。
だって僕達の関係は、一度も変化したことがないのだからね。ヨリを戻す必要は、ないよね。
「戻すつもりはない!? なっ、なぜ……!?」
「ああして空白が生まれた時に、君という人との距離が縮まったからさ。……君が打ち明けたように、あれは君が引き起こした偽りのもの。ソレは許せないものなのだけれど、その出来事によってそれほどまでに想ってくれていると知った。だからね、ロレッタという人に更に興味を持ってしまったんだよ」
そう。更に興味を持ってしまったんだ。
悪い意味でね。
「そのため、君が一番になっている。この関係をずっと、維持したくなっているんだよ」
「………………」
こちらも、悪い意味での一番。僕が騙し、君が騙される関係を、維持したくなっているんだ。
「僕は君を、とても気に入っている。そして君は、僕を好いてくれている。一致、してるよね? ……あれ? 固まっている? もしかして、違うのかな?」
「いっ、いいえ!! 違いませんっ! 仰られている通りですっ!!」
僕は狂人で、あの件がバレたら何をされるか分からない――。そう思っているもんね。ロレッタは頭部が取れそうなくらいに、首を左右に振った。
そして――。
彼女はそう言い終わるや、再び口を開き始める。
この表情、この声調。こちらの狙い通りの言葉が、早くも出てきてくれるのかもしれないな。
「それはそうさ。昨日ロレッタと約束をしたのだからね。迎えに行くのはロレッタに決まっているじゃないか」
予想通り棒立ちになったロレッタに、口元を緩めながら応える。
僕は前日、君に対して提案をしたんだ。したがってその相手は当然、ロレッタ・ブロンとなる。
「え、あっ、あのっ。仰る通り、なのですが……っ。今のジョシュア様には、お姉様がいます、よね? なのにわたしを、誘う――誘ってくださるのですかっ?」
「うん、そうだよ。君を、誘っているんだ」
「どっ、どうしてなのですかっ? どうして婚約者のお姉様ではなくってっ、妹のわたしなんですかっ!?」
「……実はね。僕は、ステファニーとはヨリを戻すつもりはないんだよ」
ここで神妙な面持ちを作って、僕とステファニーにしか分からない嘘を吐いておく。
だって僕達の関係は、一度も変化したことがないのだからね。ヨリを戻す必要は、ないよね。
「戻すつもりはない!? なっ、なぜ……!?」
「ああして空白が生まれた時に、君という人との距離が縮まったからさ。……君が打ち明けたように、あれは君が引き起こした偽りのもの。ソレは許せないものなのだけれど、その出来事によってそれほどまでに想ってくれていると知った。だからね、ロレッタという人に更に興味を持ってしまったんだよ」
そう。更に興味を持ってしまったんだ。
悪い意味でね。
「そのため、君が一番になっている。この関係をずっと、維持したくなっているんだよ」
「………………」
こちらも、悪い意味での一番。僕が騙し、君が騙される関係を、維持したくなっているんだ。
「僕は君を、とても気に入っている。そして君は、僕を好いてくれている。一致、してるよね? ……あれ? 固まっている? もしかして、違うのかな?」
「いっ、いいえ!! 違いませんっ! 仰られている通りですっ!!」
僕は狂人で、あの件がバレたら何をされるか分からない――。そう思っているもんね。ロレッタは頭部が取れそうなくらいに、首を左右に振った。
そして――。
彼女はそう言い終わるや、再び口を開き始める。
この表情、この声調。こちらの狙い通りの言葉が、早くも出てきてくれるのかもしれないな。
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