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第8話 何も知らない妹は ジョシュア視点(3)
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「でっ、ですが!」
「? ですが? なにかな?」
目が血走り始めたロレッタに対し、不思議そうにしている体を装い首を傾ける。
さて、どうかな? こちらの狙い通りの言葉が、出るのかな?
「わたしはっ、さきほどご説明をさせていただいたようにっ! お部屋でお姉様が嘆く声を聞いて、愚行だとようやく理解し反省したんですっ」
そうだったね。ケースの中身を見たことを誤魔化すために、そう言い訳していたよね。
「ですのでわたしは、身を引く決意を致しましたっ! ……ジョシュア様」
「ん? なんだい?」
「わたしの愛は歪んだものでして、お姉様の愛こそが真実の愛なのです。ですので、お姉様と同じ時間を過ごしていただけたらっ。やがてお二人のつながりが戻ってっ、お姉様への愛がしっかりと蘇りますっ。わたしへ抱いてくださっている想いはっ、消え去りますっ!」
「………………」
「ですからっ! どうかっ、お願い致します!! わたしのせいで生まれた悪夢から目覚めるためにっ。そうっ!! これは悪夢でしてっっ、そんな悪夢から目覚めるために!! お姉様ともっと沢山過ごしてくださいっ! わたしではなくお姉様をっ、毎朝迎えてあげてくださいっ!」
多分ロレッタにとっては、『悪夢』は絶妙な例えだったんだろうね。そこを殊更強調して、必死な顔で僕を見上げてきた。
「言い方は適切ではありませんが、騙されたと思って! 実行を、お願い致しますっ。ジョシュア様ならば絶対に、全ての御好意はお姉様に向くようになるっ。向けたいと、思うようになりますのでっ!」
「…………。そう、なのかな?」
「はいっっ、そうなんですっ!! ジョシュア様っ!! 今のわたしは、生まれ変わったわたしですっ! どうか信じてください……!!」
「…………分かったよ、やってみる。明日からのお迎えは君ではなくステファニーにして、彼女との時間を増やしてみるようにするよ」
狙い通りの言葉を発してくれて、少しだけ感謝するよ。おかげで細かいところを気にせず自由に会えるようになったし、さりげなく『お礼』も行えるようになった。
「とりあえず、まずは1週間。これで変化がなければ、考え直す。それでいいよね?」
「はいっ! ジョシュア様っ、我が儘を聞いてくださりありがとうございます……!!」
「ううん、こちらこそ僕のためにありがとう。じゃあ明日の予定を確認しに、ステファニーのところに戻るね」
言質も無事取れた、今日はもうこの人間に用はない。そこでカフェテリアへと戻り、毎朝のことや次の休日の予定を、2人で楽しく決めたのだった。
――1週間――。
君はそれを全く意識してはいなかったようだけど、きっと7日後に激しく動揺することになるはずだ。まずは、その時を楽しみにしていてね。
「? ですが? なにかな?」
目が血走り始めたロレッタに対し、不思議そうにしている体を装い首を傾ける。
さて、どうかな? こちらの狙い通りの言葉が、出るのかな?
「わたしはっ、さきほどご説明をさせていただいたようにっ! お部屋でお姉様が嘆く声を聞いて、愚行だとようやく理解し反省したんですっ」
そうだったね。ケースの中身を見たことを誤魔化すために、そう言い訳していたよね。
「ですのでわたしは、身を引く決意を致しましたっ! ……ジョシュア様」
「ん? なんだい?」
「わたしの愛は歪んだものでして、お姉様の愛こそが真実の愛なのです。ですので、お姉様と同じ時間を過ごしていただけたらっ。やがてお二人のつながりが戻ってっ、お姉様への愛がしっかりと蘇りますっ。わたしへ抱いてくださっている想いはっ、消え去りますっ!」
「………………」
「ですからっ! どうかっ、お願い致します!! わたしのせいで生まれた悪夢から目覚めるためにっ。そうっ!! これは悪夢でしてっっ、そんな悪夢から目覚めるために!! お姉様ともっと沢山過ごしてくださいっ! わたしではなくお姉様をっ、毎朝迎えてあげてくださいっ!」
多分ロレッタにとっては、『悪夢』は絶妙な例えだったんだろうね。そこを殊更強調して、必死な顔で僕を見上げてきた。
「言い方は適切ではありませんが、騙されたと思って! 実行を、お願い致しますっ。ジョシュア様ならば絶対に、全ての御好意はお姉様に向くようになるっ。向けたいと、思うようになりますのでっ!」
「…………。そう、なのかな?」
「はいっっ、そうなんですっ!! ジョシュア様っ!! 今のわたしは、生まれ変わったわたしですっ! どうか信じてください……!!」
「…………分かったよ、やってみる。明日からのお迎えは君ではなくステファニーにして、彼女との時間を増やしてみるようにするよ」
狙い通りの言葉を発してくれて、少しだけ感謝するよ。おかげで細かいところを気にせず自由に会えるようになったし、さりげなく『お礼』も行えるようになった。
「とりあえず、まずは1週間。これで変化がなければ、考え直す。それでいいよね?」
「はいっ! ジョシュア様っ、我が儘を聞いてくださりありがとうございます……!!」
「ううん、こちらこそ僕のためにありがとう。じゃあ明日の予定を確認しに、ステファニーのところに戻るね」
言質も無事取れた、今日はもうこの人間に用はない。そこでカフェテリアへと戻り、毎朝のことや次の休日の予定を、2人で楽しく決めたのだった。
――1週間――。
君はそれを全く意識してはいなかったようだけど、きっと7日後に激しく動揺することになるはずだ。まずは、その時を楽しみにしていてね。
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