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第5話 何度めだかの予想外 ナタン視点(2)
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「はっ、離せ!! なにをするっ! おっ、俺をどうするつもりだ!!」
「……ナタン。お前をこれより、『ランドネ―ルア』へと連れてゆく」
声を荒らげる俺に向けられたのは、聞き間違いかと思わずにはいられない言葉だった。
ランドネ―ルアだって!? そこはこの国の、辺境の中の辺境! 農業が盛んということしか取り柄がない、ゴミみたいな場所じゃないか!!
「お前はその地にて汗水を流し、自身が軽んじてきたものの大変さ、重要さ、尊さを理解するといい」(もしも理解できたのならば、新たな道も拓けるだろうが――。可能性は、0だろうな)
「父上っ、なにをブツブツ言って――それはいいっ、今はどうでもいいんだ!! この俺にっ! 偉大なる王家の血が流れるこの俺にっ、そのような下級な民が行う労働をさせるというのですか!?」
「………………。そうだな、さきの言から『偉大なる』『下級な民』を除いたことをさせる。お前から王族に関する資格権利すべてを剥奪し、労働を課す」
「っ、冗談じゃない!! 確かに俺は父上達が思うような回答をできなかったもののっ、悪事は働いていません!!」
ルーラに関することで、ちょっと偽装を考えただけ。しかも、実際に危害を加えてはいないんだぞ!?
「ならば何かしらの地位をっ、ある程度の爵位を得る資格があります!! 父上っ! お考え直しを!!」
「ナタン、考え直すつもりはない。そのチャンスは、お前が自ら潰してしまったのだからな」
………………。
単なる『不合格』であるなら、いくつか選択肢を用意していたらしい……。だがルーラの責任を捏造したこと、そして一切躊躇わなかったことによって……。
この処遇を、確定させていた……。
「ちっ、父上! 母上っ! お願いしますっ! 俺に最後のチャンスをください!! 必ずや心を入れ替えてみせますのでチャンスをください!!」
「…………」「…………」
「カインっ、ルーラっ! お前達からも頼んでくれっ! 確かに俺は悪いところばかりだったかもしれないが、ちゃんと良いところもあっただろう!? さあっ、それを父上と母上に伝えてくれ!!」
「…………お断りします」「…………お断りさせていただきます」
だ、駄目だ……。父上も母上もカインもルーラも――周りにいる、宰相や大臣たちもっ。聞く耳を持たず……。
あ、ぁあああ! 理不尽な連行が始まってしまった……!
「まてっ、やめろ!! お前達は全員が最悪の判断をしてしまっているんだ!! 俺はこの国の『中枢』に必要な優秀な人間なんだ!! この国を想うなら今すぐやめろ!! 考え直せ!!」
「「「「……………………」」」」
「俺が欠けたら、この国は多くのダメージを受けてしまうんだぞ!? それでもいいのかっ!?」
「「「「……………………」」」」
いくら訴えても、ヤツらは誰一人として返事をしない。
…………そう、かよ。だったら……!!
「……ナタン。お前をこれより、『ランドネ―ルア』へと連れてゆく」
声を荒らげる俺に向けられたのは、聞き間違いかと思わずにはいられない言葉だった。
ランドネ―ルアだって!? そこはこの国の、辺境の中の辺境! 農業が盛んということしか取り柄がない、ゴミみたいな場所じゃないか!!
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「父上っ、なにをブツブツ言って――それはいいっ、今はどうでもいいんだ!! この俺にっ! 偉大なる王家の血が流れるこの俺にっ、そのような下級な民が行う労働をさせるというのですか!?」
「………………。そうだな、さきの言から『偉大なる』『下級な民』を除いたことをさせる。お前から王族に関する資格権利すべてを剥奪し、労働を課す」
「っ、冗談じゃない!! 確かに俺は父上達が思うような回答をできなかったもののっ、悪事は働いていません!!」
ルーラに関することで、ちょっと偽装を考えただけ。しかも、実際に危害を加えてはいないんだぞ!?
「ならば何かしらの地位をっ、ある程度の爵位を得る資格があります!! 父上っ! お考え直しを!!」
「ナタン、考え直すつもりはない。そのチャンスは、お前が自ら潰してしまったのだからな」
………………。
単なる『不合格』であるなら、いくつか選択肢を用意していたらしい……。だがルーラの責任を捏造したこと、そして一切躊躇わなかったことによって……。
この処遇を、確定させていた……。
「ちっ、父上! 母上っ! お願いしますっ! 俺に最後のチャンスをください!! 必ずや心を入れ替えてみせますのでチャンスをください!!」
「…………」「…………」
「カインっ、ルーラっ! お前達からも頼んでくれっ! 確かに俺は悪いところばかりだったかもしれないが、ちゃんと良いところもあっただろう!? さあっ、それを父上と母上に伝えてくれ!!」
「…………お断りします」「…………お断りさせていただきます」
だ、駄目だ……。父上も母上もカインもルーラも――周りにいる、宰相や大臣たちもっ。聞く耳を持たず……。
あ、ぁあああ! 理不尽な連行が始まってしまった……!
「まてっ、やめろ!! お前達は全員が最悪の判断をしてしまっているんだ!! 俺はこの国の『中枢』に必要な優秀な人間なんだ!! この国を想うなら今すぐやめろ!! 考え直せ!!」
「「「「……………………」」」」
「俺が欠けたら、この国は多くのダメージを受けてしまうんだぞ!? それでもいいのかっ!?」
「「「「……………………」」」」
いくら訴えても、ヤツらは誰一人として返事をしない。
…………そう、かよ。だったら……!!
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