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第3話 不届き者を待つもの(2)
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「仰る通りですわ。貴方にそのカリキュラムは、不要ですわね」
「っっ、ありがとうございます!! このご恩っ、一生忘れません――」
「バチスタ・リエズン様には通常カリキュラムではなく、特別カリキュラムによる再教育を受けていただきますわ」
これまでわたくしは31人の悪意ある貴族を捕えてきましたが、その際に身内を差し出そうとしていた人間は居ませんでした。この方は『初めて』な方ですので、『初めて』そちらを使用してみましょう。
「家族を平然と犠牲にする。そういった性質を持った闇の濃い人間には、通常のものでは効き目が薄い可能性があります。正しく更生できるように、そちらを手配いたしますわ」
「と、とくべつ……。そち、らは……。どういった風に、特別、なのでしょう……?」
「端的に申し上げますと、より強力、ですわ。通常の2倍ほど大変と――」
「申し訳ございません先程の発言も撤回させていただきます他者を犠牲にするなど言語道断でございました!!」
一切の、息継ぎなしに。この量を僅か3秒で、言い切りましたわ。
「レテアニア様のお言葉を耳にしっ、大きな間違いにっ、己の醜い心に気が付きました! 今のわたくしめはっ、すでに自身の問題点を認識しております故!! こちらもしかと改め真っ当な人間として生きていきます故っ!! なにとぞ寛大なご判断をせめて通常でお願い致します……!!」
「バチスタ・リエズン様。首を縦には、動かせませんわ」
「わ、わたくしめは猛省し、すでに生まれ変わっております……! な、なぜ、なのですか……!?」
「理由は、貴方自身。『真っすぐな者へと生まれ変わっている』。つい先ほどそう仰ったのに、何一つ変わっていなかったからですわ」
しっかり改心している。そう明言した直後に親を差し出そうとした。もともと分かり切っていたことですけれど、この方の発言はその場しのぎの物。口先を信じるほど、わたくしは愚かではありませんわ。
「特別カリキュラムが必要なのだと、貴方自身が証明していますもの。しっかりと再教育を受けて、今度こそ生まれ変わってくださいまし」
「…………………………」
「あら? バチスタ・リエズン様。突然静かになられて――」
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!! そんなことになったら僕は僕じゃなくなってしまうぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!! うあああああああああああああああああああああ!!」
小首をかしげていると大音声が上がり、我武者羅になって応接室を飛び出されました。
あの『教育』を回避するために、逃げる――まずはこのお屋敷を抜け出し、その後は国外への脱出を試みるつもりですのね。けれど――
「っっ、ありがとうございます!! このご恩っ、一生忘れません――」
「バチスタ・リエズン様には通常カリキュラムではなく、特別カリキュラムによる再教育を受けていただきますわ」
これまでわたくしは31人の悪意ある貴族を捕えてきましたが、その際に身内を差し出そうとしていた人間は居ませんでした。この方は『初めて』な方ですので、『初めて』そちらを使用してみましょう。
「家族を平然と犠牲にする。そういった性質を持った闇の濃い人間には、通常のものでは効き目が薄い可能性があります。正しく更生できるように、そちらを手配いたしますわ」
「と、とくべつ……。そち、らは……。どういった風に、特別、なのでしょう……?」
「端的に申し上げますと、より強力、ですわ。通常の2倍ほど大変と――」
「申し訳ございません先程の発言も撤回させていただきます他者を犠牲にするなど言語道断でございました!!」
一切の、息継ぎなしに。この量を僅か3秒で、言い切りましたわ。
「レテアニア様のお言葉を耳にしっ、大きな間違いにっ、己の醜い心に気が付きました! 今のわたくしめはっ、すでに自身の問題点を認識しております故!! こちらもしかと改め真っ当な人間として生きていきます故っ!! なにとぞ寛大なご判断をせめて通常でお願い致します……!!」
「バチスタ・リエズン様。首を縦には、動かせませんわ」
「わ、わたくしめは猛省し、すでに生まれ変わっております……! な、なぜ、なのですか……!?」
「理由は、貴方自身。『真っすぐな者へと生まれ変わっている』。つい先ほどそう仰ったのに、何一つ変わっていなかったからですわ」
しっかり改心している。そう明言した直後に親を差し出そうとした。もともと分かり切っていたことですけれど、この方の発言はその場しのぎの物。口先を信じるほど、わたくしは愚かではありませんわ。
「特別カリキュラムが必要なのだと、貴方自身が証明していますもの。しっかりと再教育を受けて、今度こそ生まれ変わってくださいまし」
「…………………………」
「あら? バチスタ・リエズン様。突然静かになられて――」
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!! そんなことになったら僕は僕じゃなくなってしまうぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!! うあああああああああああああああああああああ!!」
小首をかしげていると大音声が上がり、我武者羅になって応接室を飛び出されました。
あの『教育』を回避するために、逃げる――まずはこのお屋敷を抜け出し、その後は国外への脱出を試みるつもりですのね。けれど――
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