11 / 13
第5話 4日後~その後のリエズン一家~ 俯瞰視点
しおりを挟む
「父上、母上。我々貴族は、民を導き護るための存在。これからは民を第一に考えましょう!」
「うむ、その通りだ! これまで我々は、表向きでしか真っ当な活動を行っていなかった。これからは本心で、民を想い動いてゆこう!」
「宝石や絵画、こんなものは不要! 領民の笑顔さえあれば、他にはなにも要らないわっっ! すべて売り払い、皆さんに還元してゆきましょう!」
レンザ―子爵家邸にてバチスタが拘束された日から、4日後。再教育を終えた息子・バチスタ、父・ポール、母ガーレットが戻ったリエズン侯爵家邸では、親子3人がせっせと嗜好品や調度品を運び出していました。
今の3人は、あの頃の3人ではありません。
その言葉はどれもが、心からの言葉。民の幸せこそが、何よりの幸せだと感じています。
そのため彼らは指輪、アクセサリー、自慢のシャンデリア、隣国から取り寄せたワインや葉巻などなど。自身が『贅沢』だと感じたものを売却し、そうして得たもの全てを民に注ぎ始めました。
「よし、これで孤児院を設立できる。……だがまだまだですね、父上母上」
「貧困層への支援、税、雇用状況の改善などなど。我々が見て見ぬふりをしていた部分が、多く残っているな」
「ええ。バチスタ、あなた。ここはゴールではなく、まだ通過点に過ぎないわ。引き続き、領民のために活動を続けましょう」
今日も3人は、大きなことを一つ成し遂げました。ですがまったく満足しておらず、この日の行動を誇ることもしません。
――自分達は駄目な領主だった――。
そう繰り返し、その後も嬉々として民の為に東奔西走。わが身を削って、とにかく領地の発展に尽くします。
そのため時間に比例して領民の生活は良いものへと姿を変えてゆき、
「りょーしゅ様、バチスタさま、ガーレットさまっ。いつもありがとうございますっ!」
「はっはっは、当然のことさ。ねっ、父上母上っ!」
「うむ、うむ! 民を想う、至極当然だ!」
「民あっての、わたくし達ですもの。こんな日々がいつまでも続くことを、約束するわ!」
やがては、このように――。理想的な3人と民の間には理想的な関係が生まれ、人格者が率いる楽園のような領地が誕生したのでした――。
「うむ、その通りだ! これまで我々は、表向きでしか真っ当な活動を行っていなかった。これからは本心で、民を想い動いてゆこう!」
「宝石や絵画、こんなものは不要! 領民の笑顔さえあれば、他にはなにも要らないわっっ! すべて売り払い、皆さんに還元してゆきましょう!」
レンザ―子爵家邸にてバチスタが拘束された日から、4日後。再教育を終えた息子・バチスタ、父・ポール、母ガーレットが戻ったリエズン侯爵家邸では、親子3人がせっせと嗜好品や調度品を運び出していました。
今の3人は、あの頃の3人ではありません。
その言葉はどれもが、心からの言葉。民の幸せこそが、何よりの幸せだと感じています。
そのため彼らは指輪、アクセサリー、自慢のシャンデリア、隣国から取り寄せたワインや葉巻などなど。自身が『贅沢』だと感じたものを売却し、そうして得たもの全てを民に注ぎ始めました。
「よし、これで孤児院を設立できる。……だがまだまだですね、父上母上」
「貧困層への支援、税、雇用状況の改善などなど。我々が見て見ぬふりをしていた部分が、多く残っているな」
「ええ。バチスタ、あなた。ここはゴールではなく、まだ通過点に過ぎないわ。引き続き、領民のために活動を続けましょう」
今日も3人は、大きなことを一つ成し遂げました。ですがまったく満足しておらず、この日の行動を誇ることもしません。
――自分達は駄目な領主だった――。
そう繰り返し、その後も嬉々として民の為に東奔西走。わが身を削って、とにかく領地の発展に尽くします。
そのため時間に比例して領民の生活は良いものへと姿を変えてゆき、
「りょーしゅ様、バチスタさま、ガーレットさまっ。いつもありがとうございますっ!」
「はっはっは、当然のことさ。ねっ、父上母上っ!」
「うむ、うむ! 民を想う、至極当然だ!」
「民あっての、わたくし達ですもの。こんな日々がいつまでも続くことを、約束するわ!」
やがては、このように――。理想的な3人と民の間には理想的な関係が生まれ、人格者が率いる楽園のような領地が誕生したのでした――。
271
あなたにおすすめの小説
王太子から婚約破棄……さぁ始まりました! 制限時間は1時間 皆様……今までの恨みを晴らす時です!
Ryo-k
恋愛
王太子が婚約破棄したので、1時間限定でボコボコにできるわ♪
……今までの鬱憤、晴らして差し上げましょう!!
【完結】どうぞお気遣いなく。婚約破棄はこちらから致しますので。婚約者の従姉妹がポンコツすぎて泣けてきます
との
恋愛
「一体何があったのかしら」
あったかって? ええ、ありましたとも。
婚約者のギルバートは従姉妹のサンドラと大の仲良し。
サンドラは乙女ゲームのヒロインとして、悪役令嬢の私にせっせと罪を着せようと日夜努力を重ねてる。
(えーっ、あれが噂の階段落ち?)
(マジか・・超期待してたのに)
想像以上のポンコツぶりに、なんだか気分が盛り下がってきそうですわ。
最後のお楽しみは、卒業パーティーの断罪&婚約破棄。
思いっきりやらせて頂きます。
ーーーーーー
天使のように愛らしい妹に婚約者を奪われましたが…彼女の悪行を、神様は見ていました。
coco
恋愛
我儘だけど、皆に愛される天使の様に愛らしい妹。
そんな彼女に、ついに婚約者まで奪われてしまった私は、神に祈りを捧げた─。
【完結】あなたが妹を選んだのです…後悔しても遅いですよ?
なか
恋愛
「ローザ!!お前との結婚は取り消しさせてもらう!!」
結婚式の前日に彼は大きな声でそう言った
「なぜでしょうか?ライアン様」
尋ねる私に彼は勝ち誇ったような笑みを浮かべ
私の妹マリアの名前を呼んだ
「ごめんなさいお姉様~」
「俺は真実の愛を見つけたのだ!」
真実の愛?
妹の大きな胸を見ながら言うあなたに説得力の欠片も
理性も感じられません
怒りで拳を握る
明日に控える結婚式がキャンセルとなればどれだけの方々に迷惑がかかるか
けど息を吐いて冷静さを取り戻す
落ち着いて
これでいい……ようやく終わるのだ
「本当によろしいのですね?」
私の問いかけに彼は頷く
では離縁いたしまししょう
後悔しても遅いですよ?
これは全てあなたが選んだ選択なのですから
双子の妹は私に面倒事だけを押し付けて婚約者と会っていた
今川幸乃
恋愛
レーナとシェリーは瓜二つの双子。
二人は入れ替わっても周囲に気づかれないぐらいにそっくりだった。
それを利用してシェリーは学問の手習いなど面倒事があると「外せない用事がある」とレーナに入れ替わっては面倒事を押し付けていた。
しぶしぶそれを受け入れていたレーナだが、ある時婚約者のテッドと話していると会話がかみ合わないことに気づく。
調べてみるとどうもシェリーがレーナに成りすましてテッドと会っているようで、テッドもそれに気づいていないようだった。
美しいと皆に称賛される姉により、虐げられてきましたが…運命は私に味方しました。
coco
恋愛
美しく綺麗だと称賛される姉。
そんな姉にこき使われ、虐げられる私。
しかし、ある出会いによってその状況は一変し─?
姉の代わりになど嫁ぎません!私は殿方との縁がなく地味で可哀相な女ではないのだから─。
coco
恋愛
殿方との縁がなく地味で可哀相な女。
お姉様は私の事をそう言うけど…あの、何か勘違いしてません?
私は、あなたの代わりになど嫁ぎませんので─。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる