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エピローグ ティナ・レテアニア視点(2)
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「一日も早く、貴方が2つの生活を送らなくて済むよう励みます。それまでどうか、よろしくお願いいたします」
わたくしの指に、リングを嵌めてくださったあと。ヴィクトール様は優しく強くわたくしの手を握られ、その手の甲にそっと唇が落ちました。
「僕は――僕達は引き続き、王族にしか使えない角度よりこの国を『綺麗』にしてまいります。感謝を含んだプレゼントが、早く終れるように。愛情だけを込めたプレゼントを行えるよう、邁進してゆきます」
「はい。必ず訪れるその未来を、楽しみにしております」
この方は、『やる』と仰られたら体現される方。ですのでわたくしは確信しつつ、首を上から下へと動かしました。
「……ティナ、信じてくれてありがとうございます。最愛の人に信用されている、こんなにも原動力となるものはありませんよ」
そうするとヴィクトール様のブルーの瞳は柔らかく細まり、わたくし達の身体の距離が更に縮まりました。
吐息。体温。それらを殊更に、感じられるようになりました。
「久しぶりに貴方に会えて、その上嬉しいお言葉をいただけたからですね。手の甲以外にも、させていただきたくなりました」
「ヴィクトール様。わたくしも同じですわ」
久しぶりにお会いできて、嬉しいお言葉をいただけた。ですのでこの胸の中にも、手の甲以外にも、そんな感情が溢れています。
「……ティナ。…………それでは、失礼致します」
「はい……ヴィクトール様。お願い致します」
そうしてわたくし達は指を絡め合い、唇が重なり合う。
お互いの『熱』を、『愛』を直接感じ合って、それによってもっとこの方が愛おしくなって。
「ティナ。今日は、お時間はありますよね?」
「はい、こちらで一日を過ごせます。ヴィクトール様は」
「僕も、このあとも自由に動けます」
このように時間の制約も、ありません。ですのでわたくし達は2人だけの世界で、お互いが満足するまでお互いに触れて。
ティナとして大切な方のお傍で過ごし、そんな方に沢山愛を向け、そんな方からも沢山の愛をいただいたのでした――。
わたくしの指に、リングを嵌めてくださったあと。ヴィクトール様は優しく強くわたくしの手を握られ、その手の甲にそっと唇が落ちました。
「僕は――僕達は引き続き、王族にしか使えない角度よりこの国を『綺麗』にしてまいります。感謝を含んだプレゼントが、早く終れるように。愛情だけを込めたプレゼントを行えるよう、邁進してゆきます」
「はい。必ず訪れるその未来を、楽しみにしております」
この方は、『やる』と仰られたら体現される方。ですのでわたくしは確信しつつ、首を上から下へと動かしました。
「……ティナ、信じてくれてありがとうございます。最愛の人に信用されている、こんなにも原動力となるものはありませんよ」
そうするとヴィクトール様のブルーの瞳は柔らかく細まり、わたくし達の身体の距離が更に縮まりました。
吐息。体温。それらを殊更に、感じられるようになりました。
「久しぶりに貴方に会えて、その上嬉しいお言葉をいただけたからですね。手の甲以外にも、させていただきたくなりました」
「ヴィクトール様。わたくしも同じですわ」
久しぶりにお会いできて、嬉しいお言葉をいただけた。ですのでこの胸の中にも、手の甲以外にも、そんな感情が溢れています。
「……ティナ。…………それでは、失礼致します」
「はい……ヴィクトール様。お願い致します」
そうしてわたくし達は指を絡め合い、唇が重なり合う。
お互いの『熱』を、『愛』を直接感じ合って、それによってもっとこの方が愛おしくなって。
「ティナ。今日は、お時間はありますよね?」
「はい、こちらで一日を過ごせます。ヴィクトール様は」
「僕も、このあとも自由に動けます」
このように時間の制約も、ありません。ですのでわたくし達は2人だけの世界で、お互いが満足するまでお互いに触れて。
ティナとして大切な方のお傍で過ごし、そんな方に沢山愛を向け、そんな方からも沢山の愛をいただいたのでした――。
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みんなの感想(65件)
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指輪づくりが趣味(?)な王子様
そういえば某革命の王様もものづくりが趣味であらせられましたね
完結おめでとうございます♪
リエズン一家の変わり様が凄すぎて、何があったのか色々想像してしまいました(笑)
ティナに一日も早く、ティナとしてだけ過ごせる日々が訪れますように……☆彡
毎日お話を届けてくださりありがとうございました♪♪
るしあん様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
そう、ですね。彼らに関するお話は、今日の投稿分でおしまいとなっておりまして。
明日からはエピローグという形で、彼女の(主人公の)その後について少し描かせていただきたいと思っております。
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