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呪術師長の言う事には3
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『断る!』
何か、小さくなったお兄さんを連れて行かないかとお婆さんが言ってて、ギルマスさんは即、断ると言ってますね。
何でそんな話になっているんでしょうか?
と言うか、小さくなったお兄さんとか、見習いさんって呼ぶのはおかしいですよね。
名前、ある筈ですよね。
『お兄さんの名前はなんて言うんですか?』
傍にいた小さくなったお兄さんに聞いてみました。
『ヴァル。』
『バル?』
『違う、ヴァルだ。
下の唇を歯の間に巻き込むようにして発音するんだ。』
『う、うん。
バ、、ヴァル?』
『そう、それだ!
上手いじゃないか。』
難しいです。
もう、見習いさんって呼びたいですね。
『ヴァルの発音が面倒だったら、ビーって呼べばいいさね。』
いつの間にかお婆さんがこっちを注目していたようで、そう言ってくれます。
ビーでいいなら、そうさせてもらいますよ!
『じゃあ、ビーさん?』
『さんは、いらない。』
まあ、自分より小さい子にさん付けは見てる人が違和感あるのかな?
『僕もヒロって呼ぶから。
これから一緒に住むんだし、ヨロシク、ヒロ。』
手を出してきた。
あ、握手か。
『こら!
何、一緒に住むんだしだ!!
お前は連れていかないぞ!!!』
おっと、ギルマスさんが私たちの握手を阻止してきましたね。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
目を離した隙に、見習い小僧が自分の名前をヒロに呼ばせ、ヒロの事も呼び捨てにし、握手しようとしていた。
俺の名前もまだ呼んでもらった事が無いというのに、こんな小僧の名前を先に呼ぶなんて、何となく許せない。
まあ、名前を聞かれた覚えがないから、知らないんだろうけど。
と言うか、俺の名前、ギルマスだと思ってないか?
ギルマスで通じるから気にもしてなかったが、小僧の名前を呼ぶなら、俺も名前で呼んで欲しい。
大人げないな、と苦笑したが、可愛いヒロが悪いと開き直る。
『部屋数もないし、お前は連れていかないぞ!』
再度キッパリ言い渡した。
何か、小さくなったお兄さんを連れて行かないかとお婆さんが言ってて、ギルマスさんは即、断ると言ってますね。
何でそんな話になっているんでしょうか?
と言うか、小さくなったお兄さんとか、見習いさんって呼ぶのはおかしいですよね。
名前、ある筈ですよね。
『お兄さんの名前はなんて言うんですか?』
傍にいた小さくなったお兄さんに聞いてみました。
『ヴァル。』
『バル?』
『違う、ヴァルだ。
下の唇を歯の間に巻き込むようにして発音するんだ。』
『う、うん。
バ、、ヴァル?』
『そう、それだ!
上手いじゃないか。』
難しいです。
もう、見習いさんって呼びたいですね。
『ヴァルの発音が面倒だったら、ビーって呼べばいいさね。』
いつの間にかお婆さんがこっちを注目していたようで、そう言ってくれます。
ビーでいいなら、そうさせてもらいますよ!
『じゃあ、ビーさん?』
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まあ、自分より小さい子にさん付けは見てる人が違和感あるのかな?
『僕もヒロって呼ぶから。
これから一緒に住むんだし、ヨロシク、ヒロ。』
手を出してきた。
あ、握手か。
『こら!
何、一緒に住むんだしだ!!
お前は連れていかないぞ!!!』
おっと、ギルマスさんが私たちの握手を阻止してきましたね。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
目を離した隙に、見習い小僧が自分の名前をヒロに呼ばせ、ヒロの事も呼び捨てにし、握手しようとしていた。
俺の名前もまだ呼んでもらった事が無いというのに、こんな小僧の名前を先に呼ぶなんて、何となく許せない。
まあ、名前を聞かれた覚えがないから、知らないんだろうけど。
と言うか、俺の名前、ギルマスだと思ってないか?
ギルマスで通じるから気にもしてなかったが、小僧の名前を呼ぶなら、俺も名前で呼んで欲しい。
大人げないな、と苦笑したが、可愛いヒロが悪いと開き直る。
『部屋数もないし、お前は連れていかないぞ!』
再度キッパリ言い渡した。
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