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第一章
読書同好会に入ろう 2
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「うぉーい、新入生を連れて来たぞー」
「新入生!? マジ、マジ? 誰、誰?」
「こら千佳! お前はまずは隠れてろ!」
「嘘っ! 礼人が連れてくるって、誰!?」
紫藤さんが扉を開けながら呼びかけた言葉に、奥の方からやけに騒がしい声と共にどたどたと足音が近づいてきた。
強面の人を筆頭に、女の子と勘違いしそうないやに可愛い人。その後から、クリスマスの日に出合った優しそうな人が続いて顔を出した。
「んん? やけにちっこい奴だな。見慣れない奴だが、中学時代の礼人の後輩か?」
「違いますよ、そうじゃなくて……」
「あっ! もしかしてクリスマスの時の受験生?」
「おう、さすがシロ。覚えてたか」
「覚えてるも何も……」
笑いながら話す綺麗で優しい感じの人の後ろから、また誰かが奥の方から出てきた。
「紫藤が珍しく人見知りを発動してなかったからな。それだけで充分記憶に残るだろ」
あっ!
あの人もそうだ。あの優しそうな人の隣にいた人だ。
「俺は結構人を見る目があるんだよ。……ていうか、自分と気の合うやつを見分けるセンサーかな?」
……え?
トクン。
もしかして、それって僕のこと?
紫藤さんはみんなに向けていた顔をこちらに向けて、僕にニッコリと笑いかけた。
……ああ~、まずいよ。
そんな笑顔向けられたら……。
じわじわと熱を持ち始めた顔を隠そうと下を向いたんだけど、たぶんみんなに知られてしまってる。
女の子みたいに可愛い人には、「かわいい」と言われ、優しそうな人には「初々しいな」と言われた。
だけどなぜだか強面の人には、「まあ、そういうことなら構わないか」と了承?され、もう一人の人には「まったくわけわかんねー奴だ」と言われた。
どういう意味!?
様々な反応に困惑する僕に、紫藤さんが笑って僕の肩を叩いた。
「さ、入ろうぜ。みんなも了承してくれたし、今日から歩は読書同好会のメンバーだ」
「新入生!? マジ、マジ? 誰、誰?」
「こら千佳! お前はまずは隠れてろ!」
「嘘っ! 礼人が連れてくるって、誰!?」
紫藤さんが扉を開けながら呼びかけた言葉に、奥の方からやけに騒がしい声と共にどたどたと足音が近づいてきた。
強面の人を筆頭に、女の子と勘違いしそうないやに可愛い人。その後から、クリスマスの日に出合った優しそうな人が続いて顔を出した。
「んん? やけにちっこい奴だな。見慣れない奴だが、中学時代の礼人の後輩か?」
「違いますよ、そうじゃなくて……」
「あっ! もしかしてクリスマスの時の受験生?」
「おう、さすがシロ。覚えてたか」
「覚えてるも何も……」
笑いながら話す綺麗で優しい感じの人の後ろから、また誰かが奥の方から出てきた。
「紫藤が珍しく人見知りを発動してなかったからな。それだけで充分記憶に残るだろ」
あっ!
あの人もそうだ。あの優しそうな人の隣にいた人だ。
「俺は結構人を見る目があるんだよ。……ていうか、自分と気の合うやつを見分けるセンサーかな?」
……え?
トクン。
もしかして、それって僕のこと?
紫藤さんはみんなに向けていた顔をこちらに向けて、僕にニッコリと笑いかけた。
……ああ~、まずいよ。
そんな笑顔向けられたら……。
じわじわと熱を持ち始めた顔を隠そうと下を向いたんだけど、たぶんみんなに知られてしまってる。
女の子みたいに可愛い人には、「かわいい」と言われ、優しそうな人には「初々しいな」と言われた。
だけどなぜだか強面の人には、「まあ、そういうことなら構わないか」と了承?され、もう一人の人には「まったくわけわかんねー奴だ」と言われた。
どういう意味!?
様々な反応に困惑する僕に、紫藤さんが笑って僕の肩を叩いた。
「さ、入ろうぜ。みんなも了承してくれたし、今日から歩は読書同好会のメンバーだ」
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