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第一章【それぞれの冒険】
pioneer7❲それを見ていた者達。感じた龍達❳
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那賀龍神の戦いが始まった。ヘカトンセントとの戦いにではなく、これから始まる未来への戦いが……
龍人武装変化能力。那賀龍神の全身に龍地球の子と呼ばれる三頭の龍が鎧のようになって被っている。一見して見ると龍の騎士や龍殺しにも見えるが、龍神は母なる地球より転移した能力者・地球を股がける戦士である。
「WEGSを発注しに来ただけなのにシルヴェ・スターに残ってて良かったぜ」
「ああ、こんな面白いモンが見れるなんてよ」
崖の上でドワーフが率いるWEGSの軍に混ざっていた一派が、下に居る龍神を見ながら呟いた。
ドワーフの種族とは違い人間だった。龍神と同じ位の十四、五の年齢の男女五人だった。
「那賀龍神……正直ノーマークだったわ」
五人の中で唯一の女子が呟く。黒髪のロングヘヤーの女子は清楚で気品があった。
「優菜、このアウリナ達と那賀龍神、どちらが上に見える?」
自分でアウリナと答える少年が優菜と呼ばれた黒髪ロングヘヤーの女子に質問した。
女子以外の男子は白い肌の二人、黒い肌の二人である。
「くだらない質問ね。貴方達は私達ストライダーの中で上位の能力者よ。いい加減わきまえなさい」
優菜の冷たい返答に四人の男子は総すかんした。彼らも龍神と同じアースストライダーだった。
「でも、彼は面白い。さあ見せてもらうわ。那賀龍神くん、貴方の戦いを」
優菜は那賀龍神に集中した。
那賀龍神は息を整える。内なる闘志が沸き上がる。負ける気がしない。
ヘカトンセントが迫る。龍神が迫るヘカトンセントの斧や棍棒を盾と剣で交わし、両足を弾かせ加速する。八本の腕を巧みに交わし、目で追えない程の加速を上げる。
間髪入れずに剣を振りながらヘカトンセントの巨体を斬り刻み、四つの首筋をほぼ同時に斬り込んだ。
ヘカトンセントの動きが鈍ると、龍神は空中へと飛んだ。
助走をつけ空に羽ばたくと、ドワーフ軍を目にし、中に王国であった男子四人の姿を確認した。そして自分を見つめる女子と一瞬、目があった。
この時、龍神と優菜が初めて対面した瞬間であった。
龍神はすぐにヘカトンセントを睨み、空中で制止した。
「ヘカトンなんとか!貴様の最後だ!生まれて来た事をあの世で誇りやがれ!」
ゼルゼ・エンディア、コーライトが口を大きく開き、龍神が両手を広げる。三頭龍が赤、白銀、青のオーラを龍神の両掌に放ち、オーラが混ざる。
(さあ決めろ、那賀龍神!必殺の掛け声を放て!)
「オリジン ドラゴメット バスターーーッ!!!」
凄まじい破弾。目が眩む程の光線が龍神から炸裂し、ヘカトンセントの四つの頭上に炸裂する。
耳をつんざく破壊音、何物も撃墜する爆発が起こり、ヘカトンセントは龍神の必殺技により悲鳴に似た咆哮を上げて消滅した。
「那賀龍神……、彼は脅威になるわ」
一部始終を観戦していた優菜が口ずさむ。
ゆっくりと下降する龍神の姿が段々と小さくなり、優菜は四人の男子を睨むように発言した。
「彼を私達の組合に招くわ」
龍神はヘカトンセントが消滅した地に降り立つ。すでに生き残りの巨人達は逃避を始めていた。巨人の軍は敗北したのだった。
「ありがとうよ、ゼルゼ、コーライト、エンディア……」
龍神は立ち付くしながら自分の中の三頭龍に礼を言った。
(こちらが礼を言うべきだ。私達はお前の持つ龍の空間で、死の激痛を回避できるのだからな)
(そう、この私、コーライトの死の激痛をも回避できた。令を言う、クソガキ)
(貴方には感謝します。いつでも私達を召喚して下さい。貴方の生涯を見守ります)
ゼルゼ、コーライト、エンディアが龍神の中で感謝の言葉を述べた。
「俺が生きている限りだけどな」
(それは貴方が生きている間に探します)
(死の激痛の回避を……)
エンディア、コーライトが答えると龍神は静かに頷いた。
(那賀龍神よ、良ければ他の十龍に会ってくれないか?地龍ガーは早ければ二十年後の転生になってしまうが……)
「アンタが殺しちゃったもんな」
ゼルゼの発言に龍神が意地悪そうに突っ込んだ。
「いいぜ。他にやる事ねぇし、十龍に会ってやるよ!何年、何十年かけても……、ただその前にドワーフからWEGSをもらってからな!」
(ほう、では助言する。先程、会ったあの不死鳥モデルのWEGSはどうだ?)
ゼルゼの助言に龍神は上に居るドワーフの軍を見上げた。
同刻。古の水大陸の河川から、金色に輝く蛇のような胴体の巨大な龍が大きなうねりを上げ、河川を氾濫させた。【金龍エルソール】と呼ばれている龍である。
同じ大陸の北の氷雪山脈では、体長二十メートルの白虎が咆哮し、雪崩を巻き起こした。白虎の顔は龍の顔をしており、そこに住む者達は、【氷龍ヴァイア】と呼んでいた。
アランミューア大陸一の面積を持つブディスの森の中、巨大な蜘蛛の巣の中心で、五十メートルの巨大な蜘蛛が目覚めた。顔が龍の巨大蜘蛛は、【綠龍フォレストボイス】と呼ばれている。
アランミューアを南に渡った群島は嵐となり、悪天候の中、巨大なる蟷螂が空を舞っていた。嵐を呼ぶ龍、【嵐龍シックルラン】である。
ガー砂漠の南に火山地帯があり、吹き荒れるマグマの中、二十メートルの龍の顔を持つライオンが咆哮していた。【炎龍デスバイヤー】が何かに反応していた。
海底大陸アトラ・ドゥ付近の深海で蛸のような形の五つ頭の龍が海底地震を引き起こした。何かが目覚めた感覚を受けて、【海龍バラクーヌ】が暴れだした。
浮遊大陸の最も月に近いと呼ばれた山の頂きで、龍は静かにひとりの龍の力を持つ少年の存在を確認した。【龍を束ねる王】が……
アランミューアのサーカッシュの洞窟で、洞窟の主は象のような龍であり、名を【闇龍キーカンバー】と呼ぶ。キーカンバーの前に客人がいた。七十過ぎの人間の老婆であった。
「龍を宿す者が開花したわ、キーカンバー」
「そのようだな。我輩にも感じたわ」
老婆とキーカンバーはクーフェ大陸で起きた脅威を感じとったのだ。
「邪悪なる三頭龍の気配も消えたわ」
「奴等が本当の邪悪かどうかはどうでもいいが、龍を宿す者か……、で、お前さんはどうするのだ?」
キーカンバーの問いに老婆は胸に手を当てた。
「この子の寿命も長くはないわ。寿命を全うしたら、別の子に憑くわ。那賀龍神とやらに会うのはその後よ」
「そうか、お前さんには転生はなかったな。【命龍ミレア】よ」
それは龍地球のあらゆる場所で、十龍達は那賀龍神の存在を把握した瞬間であった……。
龍人武装変化能力。那賀龍神の全身に龍地球の子と呼ばれる三頭の龍が鎧のようになって被っている。一見して見ると龍の騎士や龍殺しにも見えるが、龍神は母なる地球より転移した能力者・地球を股がける戦士である。
「WEGSを発注しに来ただけなのにシルヴェ・スターに残ってて良かったぜ」
「ああ、こんな面白いモンが見れるなんてよ」
崖の上でドワーフが率いるWEGSの軍に混ざっていた一派が、下に居る龍神を見ながら呟いた。
ドワーフの種族とは違い人間だった。龍神と同じ位の十四、五の年齢の男女五人だった。
「那賀龍神……正直ノーマークだったわ」
五人の中で唯一の女子が呟く。黒髪のロングヘヤーの女子は清楚で気品があった。
「優菜、このアウリナ達と那賀龍神、どちらが上に見える?」
自分でアウリナと答える少年が優菜と呼ばれた黒髪ロングヘヤーの女子に質問した。
女子以外の男子は白い肌の二人、黒い肌の二人である。
「くだらない質問ね。貴方達は私達ストライダーの中で上位の能力者よ。いい加減わきまえなさい」
優菜の冷たい返答に四人の男子は総すかんした。彼らも龍神と同じアースストライダーだった。
「でも、彼は面白い。さあ見せてもらうわ。那賀龍神くん、貴方の戦いを」
優菜は那賀龍神に集中した。
那賀龍神は息を整える。内なる闘志が沸き上がる。負ける気がしない。
ヘカトンセントが迫る。龍神が迫るヘカトンセントの斧や棍棒を盾と剣で交わし、両足を弾かせ加速する。八本の腕を巧みに交わし、目で追えない程の加速を上げる。
間髪入れずに剣を振りながらヘカトンセントの巨体を斬り刻み、四つの首筋をほぼ同時に斬り込んだ。
ヘカトンセントの動きが鈍ると、龍神は空中へと飛んだ。
助走をつけ空に羽ばたくと、ドワーフ軍を目にし、中に王国であった男子四人の姿を確認した。そして自分を見つめる女子と一瞬、目があった。
この時、龍神と優菜が初めて対面した瞬間であった。
龍神はすぐにヘカトンセントを睨み、空中で制止した。
「ヘカトンなんとか!貴様の最後だ!生まれて来た事をあの世で誇りやがれ!」
ゼルゼ・エンディア、コーライトが口を大きく開き、龍神が両手を広げる。三頭龍が赤、白銀、青のオーラを龍神の両掌に放ち、オーラが混ざる。
(さあ決めろ、那賀龍神!必殺の掛け声を放て!)
「オリジン ドラゴメット バスターーーッ!!!」
凄まじい破弾。目が眩む程の光線が龍神から炸裂し、ヘカトンセントの四つの頭上に炸裂する。
耳をつんざく破壊音、何物も撃墜する爆発が起こり、ヘカトンセントは龍神の必殺技により悲鳴に似た咆哮を上げて消滅した。
「那賀龍神……、彼は脅威になるわ」
一部始終を観戦していた優菜が口ずさむ。
ゆっくりと下降する龍神の姿が段々と小さくなり、優菜は四人の男子を睨むように発言した。
「彼を私達の組合に招くわ」
龍神はヘカトンセントが消滅した地に降り立つ。すでに生き残りの巨人達は逃避を始めていた。巨人の軍は敗北したのだった。
「ありがとうよ、ゼルゼ、コーライト、エンディア……」
龍神は立ち付くしながら自分の中の三頭龍に礼を言った。
(こちらが礼を言うべきだ。私達はお前の持つ龍の空間で、死の激痛を回避できるのだからな)
(そう、この私、コーライトの死の激痛をも回避できた。令を言う、クソガキ)
(貴方には感謝します。いつでも私達を召喚して下さい。貴方の生涯を見守ります)
ゼルゼ、コーライト、エンディアが龍神の中で感謝の言葉を述べた。
「俺が生きている限りだけどな」
(それは貴方が生きている間に探します)
(死の激痛の回避を……)
エンディア、コーライトが答えると龍神は静かに頷いた。
(那賀龍神よ、良ければ他の十龍に会ってくれないか?地龍ガーは早ければ二十年後の転生になってしまうが……)
「アンタが殺しちゃったもんな」
ゼルゼの発言に龍神が意地悪そうに突っ込んだ。
「いいぜ。他にやる事ねぇし、十龍に会ってやるよ!何年、何十年かけても……、ただその前にドワーフからWEGSをもらってからな!」
(ほう、では助言する。先程、会ったあの不死鳥モデルのWEGSはどうだ?)
ゼルゼの助言に龍神は上に居るドワーフの軍を見上げた。
同刻。古の水大陸の河川から、金色に輝く蛇のような胴体の巨大な龍が大きなうねりを上げ、河川を氾濫させた。【金龍エルソール】と呼ばれている龍である。
同じ大陸の北の氷雪山脈では、体長二十メートルの白虎が咆哮し、雪崩を巻き起こした。白虎の顔は龍の顔をしており、そこに住む者達は、【氷龍ヴァイア】と呼んでいた。
アランミューア大陸一の面積を持つブディスの森の中、巨大な蜘蛛の巣の中心で、五十メートルの巨大な蜘蛛が目覚めた。顔が龍の巨大蜘蛛は、【綠龍フォレストボイス】と呼ばれている。
アランミューアを南に渡った群島は嵐となり、悪天候の中、巨大なる蟷螂が空を舞っていた。嵐を呼ぶ龍、【嵐龍シックルラン】である。
ガー砂漠の南に火山地帯があり、吹き荒れるマグマの中、二十メートルの龍の顔を持つライオンが咆哮していた。【炎龍デスバイヤー】が何かに反応していた。
海底大陸アトラ・ドゥ付近の深海で蛸のような形の五つ頭の龍が海底地震を引き起こした。何かが目覚めた感覚を受けて、【海龍バラクーヌ】が暴れだした。
浮遊大陸の最も月に近いと呼ばれた山の頂きで、龍は静かにひとりの龍の力を持つ少年の存在を確認した。【龍を束ねる王】が……
アランミューアのサーカッシュの洞窟で、洞窟の主は象のような龍であり、名を【闇龍キーカンバー】と呼ぶ。キーカンバーの前に客人がいた。七十過ぎの人間の老婆であった。
「龍を宿す者が開花したわ、キーカンバー」
「そのようだな。我輩にも感じたわ」
老婆とキーカンバーはクーフェ大陸で起きた脅威を感じとったのだ。
「邪悪なる三頭龍の気配も消えたわ」
「奴等が本当の邪悪かどうかはどうでもいいが、龍を宿す者か……、で、お前さんはどうするのだ?」
キーカンバーの問いに老婆は胸に手を当てた。
「この子の寿命も長くはないわ。寿命を全うしたら、別の子に憑くわ。那賀龍神とやらに会うのはその後よ」
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