23 / 30
第一章【それぞれの冒険】
pioneer6❲能力開花❳
しおりを挟む
那賀龍神の全身から空気の歪みが放たれる。長髪の髪は逆立ち、全身の血管と筋肉が盛り上がる。両目は血走り顔色は燃えるように赤くなる。
「怖いダに……」
近くに居るタンクが岩壁に隠れながら、龍神に対し怯える。
「大丈夫だ、ドワーフ。巨人共は俺が倒す!お前は逃げ出す巨人を始末するように他のドワーフ達に伝えてくれ!」
「わ、解ったダ!動けるWEGSを使って応戦するダ!」
「WEGSか……」
「なんだ?お前さん、WEGSが欲しいのか?」
龍神の呟きにタンクが敏感に反応した。
「借りにもストライダーだからな。欲しいのは当たり前じゃねぇ?」
「よし解ったダ!この戦いで生き残ったら、飛びっきりのWEGSを無償でやるダに」
タンクはそう答え、その場を走りながら去っていった。
「ゼルゼ・フォーガ、エンディア、コーライトよ!俺の身体に宿れ!宿って力を開放しろっ!」
龍神の額が盛り上がる。左右の胸が盛り上がる。額にはゼルゼ・フォーガの龍の顔が冠のように浮き上がり、左胸から角の龍コーライトが、右胸にはエンディアが浮かび上がり、左半身はコーライトの角や棘が、右半身はエンディアの白銀の鱗が鎧のように身を被った。
龍人変化能力が初めて開花したのだ。
背中に龍の翼が生え、龍神が崖からダイブする。
(那賀龍神よ、私がエンディアとコーライトを制する。だから思う存分、暴れろ!)
頭の中からゼルゼの声が思念となり伝わる。
「了解だぜ!俺がヘカトンなんたらとバカデカ巨人共を倒してやるぜ!」
(ふっ、なんか那賀龍神、お前の性格はそんなんであったか?)
「うるせぇ!うるせぇ!うるせぇ!俺が那賀龍神だぁぁぁぁ!!!」
龍神は吠えながら、棘の生えた左拳でフロストジャイアントの顔面を殴り、右の鱗拳でサイクロプスの脳天を殴る。二匹の巨人は頭を弾かれ倒れながら絶命した。
翼を巧みに使い、空中移動しながら襲い来る巨人をかわしながら攻撃する。
小さな龍の攻撃に次々と巨人達は致傷し、倒され絶命していく。
右胸のエンディアの口から魔法呪唱の声が響くと、口から炎と雷が混ざったオーラが放たれ、泥田坊や馬頭巨人が消滅していく。
龍人変化している龍神には、巨人達は敵にもならなかった。
龍舞無双。絶対強者。そんな熟語が思い浮かぶ。
生き残る巨人達が後退しだすと、ようやく崖の上からWEGSの援軍が到着し、巨人達へと光線が放たれ、次々と巨人達の死体の山が転がっていった。
剣鰭恐竜型WEGSの上にタンクがおり、タンクが龍神へと手を振る。
恐竜型WEGSや動物型WEGS、数十のWEGSに乗るドワーフ達の援軍がこの争いを逆転させた。
ヘカトンセントの前に龍神は降り立ち、剣のように伸びた左手の爪をヘカトンセントへと向ける。
「ヘカトンなんとか!運が悪かったな!この時代には俺がいる!」
龍神が声高々に叫ぶ。ヘカトンセントの前方の二頭が龍神に怒りの咆哮すると、後ろの二頭も釣られて絶叫する。
「うるせぇって!吠えても威嚇にもならねぇぞ!」
(侮るな、ヘカトンセントは他の巨人達が束になってもその上を行く)
ゼルゼ・フォーガの声が頭に響く。
(見ての通り奴の頭は、それぞれ東西南北に向いている。死角はない)
「じゃあどうすんだよ?」
龍神はヘカトンセントに間合いを取りながらゼルゼに助言を求めた。
(エンディアの精神魔法も効かない。奴には知性や理性はない。あるのは本能だけ。手段は当たって砕けろ……だ)
「なんだそりゃ!?」
(大丈夫だ!当たるのをサポートするのはコーライト、砕ければエンディアが治療する)
龍神の苦笑いにゼルゼがフォローにもならないフォローをする。
「ゼルゼ、アンタは何をサポートすんだよ!」
(当然、私はお前をサポートする!)
ゼルゼの言葉に龍神はヘカトンセントへと攻撃を開始した。ヘカトンセントが迫る龍神に斧を振り落とす。龍神は翼を操り空中で回避し、左拳の爪を剣を扱うようにヘカトンセントの首を狙う。
爪はヘカトンセントの頸動脈を切断し、致命的な傷を与える。
「まずは一匹!」(油断するな!)
ゼルゼの叫び声と同時に左の上半身の棍棒を持つヘカトンセントが龍神に攻撃してきた。
龍神の目の前で棍棒を振り落とす。空気を裂く音が、まるで鼓膜を破る程の凄まじい空振りだったが、当たっていたならば龍神の身体は粉微塵になっていただろう。
龍神は怯まず右手を棍棒を持つヘカトンセントの顔面に、魔法攻撃を放つ。ヘカトンセントの顔面がぐしゃぐしゃになる。
「あと二匹…………!なっ!?嘘だ……ろ?」
龍神は驚愕した。頸動脈を切断したはずの頭とぐしゃぐしゃにした顔の二つ頭のヘカトンセントが、逆戻りするように再生していく。
(超速再生か……?これは少しばかり厄介だな……)
ヘカトンセントは戦闘前の無傷な姿になっていた。
「コイツは不死身か?」
(ふっ、まさか……、命龍や金龍ならいざ知らず)
頭に響くゼルゼの否定の声に龍神は少しだけ安堵した。
(那賀龍神。四つの頭を同時に潰すんだ!)
ゼルゼの指令に龍神は力強く頷き、全身に気合いを入れる。空気が歪み、歪みはすぐに赤いオーラを全身から放たれた。
「三頭龍に命じる!アンタらの本気を俺に示せ!」
その掛け声に額のゼルゼ・フォーガ、左胸のコーライト、右胸のエンディアが咆哮する。
冠のような龍は頭と顔を被い、右の龍は右半身を完全に被いながら鱗の盾を作り、左の龍は左半身を被ながら牙を剣に変えた。
龍人変化能力の更なる開花、龍人武装変化能力が日の目を浴びた。
龍神の姿は龍の鎧を着た、まさに龍の化身と化したのだった。
「怖いダに……」
近くに居るタンクが岩壁に隠れながら、龍神に対し怯える。
「大丈夫だ、ドワーフ。巨人共は俺が倒す!お前は逃げ出す巨人を始末するように他のドワーフ達に伝えてくれ!」
「わ、解ったダ!動けるWEGSを使って応戦するダ!」
「WEGSか……」
「なんだ?お前さん、WEGSが欲しいのか?」
龍神の呟きにタンクが敏感に反応した。
「借りにもストライダーだからな。欲しいのは当たり前じゃねぇ?」
「よし解ったダ!この戦いで生き残ったら、飛びっきりのWEGSを無償でやるダに」
タンクはそう答え、その場を走りながら去っていった。
「ゼルゼ・フォーガ、エンディア、コーライトよ!俺の身体に宿れ!宿って力を開放しろっ!」
龍神の額が盛り上がる。左右の胸が盛り上がる。額にはゼルゼ・フォーガの龍の顔が冠のように浮き上がり、左胸から角の龍コーライトが、右胸にはエンディアが浮かび上がり、左半身はコーライトの角や棘が、右半身はエンディアの白銀の鱗が鎧のように身を被った。
龍人変化能力が初めて開花したのだ。
背中に龍の翼が生え、龍神が崖からダイブする。
(那賀龍神よ、私がエンディアとコーライトを制する。だから思う存分、暴れろ!)
頭の中からゼルゼの声が思念となり伝わる。
「了解だぜ!俺がヘカトンなんたらとバカデカ巨人共を倒してやるぜ!」
(ふっ、なんか那賀龍神、お前の性格はそんなんであったか?)
「うるせぇ!うるせぇ!うるせぇ!俺が那賀龍神だぁぁぁぁ!!!」
龍神は吠えながら、棘の生えた左拳でフロストジャイアントの顔面を殴り、右の鱗拳でサイクロプスの脳天を殴る。二匹の巨人は頭を弾かれ倒れながら絶命した。
翼を巧みに使い、空中移動しながら襲い来る巨人をかわしながら攻撃する。
小さな龍の攻撃に次々と巨人達は致傷し、倒され絶命していく。
右胸のエンディアの口から魔法呪唱の声が響くと、口から炎と雷が混ざったオーラが放たれ、泥田坊や馬頭巨人が消滅していく。
龍人変化している龍神には、巨人達は敵にもならなかった。
龍舞無双。絶対強者。そんな熟語が思い浮かぶ。
生き残る巨人達が後退しだすと、ようやく崖の上からWEGSの援軍が到着し、巨人達へと光線が放たれ、次々と巨人達の死体の山が転がっていった。
剣鰭恐竜型WEGSの上にタンクがおり、タンクが龍神へと手を振る。
恐竜型WEGSや動物型WEGS、数十のWEGSに乗るドワーフ達の援軍がこの争いを逆転させた。
ヘカトンセントの前に龍神は降り立ち、剣のように伸びた左手の爪をヘカトンセントへと向ける。
「ヘカトンなんとか!運が悪かったな!この時代には俺がいる!」
龍神が声高々に叫ぶ。ヘカトンセントの前方の二頭が龍神に怒りの咆哮すると、後ろの二頭も釣られて絶叫する。
「うるせぇって!吠えても威嚇にもならねぇぞ!」
(侮るな、ヘカトンセントは他の巨人達が束になってもその上を行く)
ゼルゼ・フォーガの声が頭に響く。
(見ての通り奴の頭は、それぞれ東西南北に向いている。死角はない)
「じゃあどうすんだよ?」
龍神はヘカトンセントに間合いを取りながらゼルゼに助言を求めた。
(エンディアの精神魔法も効かない。奴には知性や理性はない。あるのは本能だけ。手段は当たって砕けろ……だ)
「なんだそりゃ!?」
(大丈夫だ!当たるのをサポートするのはコーライト、砕ければエンディアが治療する)
龍神の苦笑いにゼルゼがフォローにもならないフォローをする。
「ゼルゼ、アンタは何をサポートすんだよ!」
(当然、私はお前をサポートする!)
ゼルゼの言葉に龍神はヘカトンセントへと攻撃を開始した。ヘカトンセントが迫る龍神に斧を振り落とす。龍神は翼を操り空中で回避し、左拳の爪を剣を扱うようにヘカトンセントの首を狙う。
爪はヘカトンセントの頸動脈を切断し、致命的な傷を与える。
「まずは一匹!」(油断するな!)
ゼルゼの叫び声と同時に左の上半身の棍棒を持つヘカトンセントが龍神に攻撃してきた。
龍神の目の前で棍棒を振り落とす。空気を裂く音が、まるで鼓膜を破る程の凄まじい空振りだったが、当たっていたならば龍神の身体は粉微塵になっていただろう。
龍神は怯まず右手を棍棒を持つヘカトンセントの顔面に、魔法攻撃を放つ。ヘカトンセントの顔面がぐしゃぐしゃになる。
「あと二匹…………!なっ!?嘘だ……ろ?」
龍神は驚愕した。頸動脈を切断したはずの頭とぐしゃぐしゃにした顔の二つ頭のヘカトンセントが、逆戻りするように再生していく。
(超速再生か……?これは少しばかり厄介だな……)
ヘカトンセントは戦闘前の無傷な姿になっていた。
「コイツは不死身か?」
(ふっ、まさか……、命龍や金龍ならいざ知らず)
頭に響くゼルゼの否定の声に龍神は少しだけ安堵した。
(那賀龍神。四つの頭を同時に潰すんだ!)
ゼルゼの指令に龍神は力強く頷き、全身に気合いを入れる。空気が歪み、歪みはすぐに赤いオーラを全身から放たれた。
「三頭龍に命じる!アンタらの本気を俺に示せ!」
その掛け声に額のゼルゼ・フォーガ、左胸のコーライト、右胸のエンディアが咆哮する。
冠のような龍は頭と顔を被い、右の龍は右半身を完全に被いながら鱗の盾を作り、左の龍は左半身を被ながら牙を剣に変えた。
龍人変化能力の更なる開花、龍人武装変化能力が日の目を浴びた。
龍神の姿は龍の鎧を着た、まさに龍の化身と化したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
異世界に流されて…!?
藤城満定
ファンタジー
東京発沖縄着の船で修学旅行に出港した都立東品川高等学校2年4組の生徒35人は出港して2時間が過ぎた頃に突然の嵐に巻き込まれてしまい、船が転覆してしまって海に投げ出されてしまった。男子生徒の宮間景太郎が目を覚ますと、そこはどこかの森の中だった。海に投げ出されたのに、何で森の中にいるんだ?不思議に思って呆然としていたら、森の奥から聞き覚えのある女子生徒達の悲鳴が聞こえてきた。考えるより先に体が動いた。足元にあった折れて先端が尖った木の枝と石コロを取って森の奥へと駆け出した。そこには3人の女子生徒が5匹の身長160cmくらいの緑色の肌色のバケモノに襲われていた。そのバケモノは異世界アニメやコミックでお馴染みのゴブリン?だった。距離は10mはある。短剣を持ったのと木製の棍棒を持ったゴブリンの内、棍棒を持ったのがソレを振り下ろすのを防ぐのは無理な距離。ならばと、拾っておいた石コロを全力投球投。全くの無警戒だった場所からかならの威力で投げられた石コロが頭に命中して、そのまま倒れてしまったので他のゴブリン共も動揺した。その隙に女子生徒達とゴブリン共の間に立ち塞がり、拾った木の枝(棒?)を振り回して距離を置き、斃したゴブリンから棍棒を拾ってそこからはタコ殴りに殴りまくった。棍棒や短剣を弾くと、頭、首、肩、腕、足と、それはもうフルボッコのボッコボコにして斃してから暫くして女子生徒達に「大丈夫か?」と声をかけると、3人ともポカーンと口を開けて呆然としていた。まあ、無理もない。何故なら景太郎はクラスでは寡黙で、いつも1人で行動しているそれは、ぶっちゃけて言うと、完全な『ボッチくん』だったからだ。そんな景太郎が自分達の命を助けてくれた。それも今まで誰も見た事のない熱く必死な戦い方でだ。これは謂わゆる『吊り橋効果』ではあるが、こうまで男らしい姿を見せられては惚れるなというほうが無理だろう。その瞬間から女子達による景太郎の取り合い合戦が始まった。
【第一、第三火曜日に投稿します】
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる