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第三話 第一章
第六節
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「コイツは…?」
「たった今私の僕の【演目】による誓約をかけさせていただきました。先の線は繋がった者同士の戦闘を固定・強要させるものです」
トワの言葉の後、急な浮遊感に襲われた大和。
気が付くと先の式典の会場ではない。黒の空間内にある円状の舞台の上に立っていた。
「手始めに繋がった者をこのような空間に飛ばします。ここから決着がつくまで出ることが出来ませんよ」
「つくまで…ねぇ…」
「ええ、どんな手を使っても良いですよ」
「良いのかぃ?俺ァ敵と見なせば年上だろうが異性だろうが躊躇なく殴れる性質だぜ…痛い目を見る前に降参したらどうだい?」
「お気遣いなく『龍王』。彼我の差から貴方の危惧する部分は万に一つもありませんから…」
「言ってろぃ…ボロボロの状態でゴメンって言っても遅いからな」
腕章の様にしていたバンダナを頭に巻き直した大和。いつもの姿に戻すと重心を落とした。
「【星団】『創世神』所属。『龍王』呉成・大和。行くぜ…」
「【星団】『魔女の旅団』総帥。『時極の魔女』御法川・トワ。どうぞご自由に…」
名乗りと同時に踏み込んだ大和。爆発的な脚力により即座に超高速へと加速しトワに接近する。
首元に向かって放つ蹴り。艦砲のような威力は直撃すれば【星】であろうと首をへし折るのに十二分な威力だろう。
だがトワはその一撃を簡単に回避した。
「まだまだァ!!」
流れる様に連撃へと繋げる大和。超高速且つフェイントを加えた打撃は不可避だと感じる技巧と化す。
だがトワはそれすらも容易に受け止める。
「ッツ!!?」
反撃の掌を受ける大和。叩き込むどころか反撃を受けたことに思わず驚愕の表情を浮かべ距離を取った。
(今の流れ……初見で反応出来る奴が存在していやがったたぁ……しかも立ち振る舞いから接近戦能力はそんなに高いとは思えねぇのに……)
「あら?もう少し出来るのかと思いましたが思ったより大したこと無かったのですね『龍王』」
(なら試してみっかぃ!)
構えた大和。『龍桜』の為、精神のスイッチを入れる。
【演目】『龍桜 桜花連撃 百花繚乱』
【演目】『龍桜 手刀一閃 薙』
高速での接近からの【演目】の連撃。アトラスにもしなかった【演目】のコラボレーション。
『龍桜』の爆発力による異次元の威力を誇る技の連撃。
薄皮に掠っただけでも連動して八つ裂きになる程の威力である。
だがトワはそれすらも容易に避けた。
(コイツ。やっぱり何かタネがある!?)
まるで来る事を最初から知っていたような動き。
【演目】か能力か…トワ自身の何かである事は確か……。
だが何かは全く解らなかった。
「だらっしゃぁああああい!!」
【演目】『龍桜 誅魔豪拳 春ら…
スッ……。
遂には【演目】の出だしそれすらも止められた。
そんな経験。大和はこれまで味わったことすらない。
「嘘だろ…?」
言葉の後、胸元に冷たい何かが刺し込まれたのを感じる。
氷のようなそれは小振りなダガーナイフであった。
「やはりこの程度ですか…大した事ありませんね…」
蹴っ飛ばされその勢いで引き抜かれたナイフ。鋭い激痛と鮮血が宙にかかる道の様に噴き出る。
「うぐ…ぅ……」
うつ伏せに倒れ込んだ大和。筋肉により血管を締め即座に出血は抑えたが、想像以上に血が出たのか立ち上がることが出来ない。
「ですが私と相対した者の中ではそれなりに上位でしたのは確かですよ……その身体能力。それにより繰り出される強力な体術それだけでも目を見張るものがあります…もし今後忠誠を誓うなら生かしても良いぐらいに」
そう言いつつトワは大和を踏みつける。
「けッ、よく言うぜ…タネは何かはまだ理解らねぇが、アンタ何か仕込んでいるだろ?そうでなきゃあんな芸当出来るわけねぇ」
「ほぅ、その辺りすらも理解出来ていましたか……ただ負けた存在が言う態度ではありませんが…」
脚に力を込めたトワ。万力のような力に大和は思わず苦悶の声を漏らす。
「ますます気に入りましたよ。本当に忠誠を誓うなら側近に取り上げてもいい具合です」
「ぺッ、一昨日来やがれ」
唾を吐いた大和。更に踏み締めの力を上げる。
「胆力も中々…貴方を屈服させるのには労力が必要そうですね……おや…?」
無線か何かを受信したトワ。暫くすると口角を上げ笑みを浮かべた。
「どうやら他の決闘も全て終わったみたいですよ…貴方も大切な仲間が心配でしょう?少々見せてあげますよ」
言ってテレビ画面の様に闇にそれぞれの様子を映したトワ。
そこにはボロボロの状態で全員倒れている姿があった。
「門司…晴菜…ッ……」
エイプリルやミコだけではない。晴菜や睦美、そして門司すらも倒れ伏している。
そして門司達の前にはトワの仲間達。大和達に負けず劣らず個性的な見た目をした面子が映っている。
武器である刀を持ち込んでいないとはいえ、門司すらも倒れる事は流石に大和にとっても想定外であった。
「コレは貴方の心を折る為に捏造ではありませんよ…多少の差はありましたが貴方の仲間達は全員私の僕共に敗れました」
「く…っソ……」
受け入れがたい事実に大和は思わず唇を噛み潰す。
「相対を想定して貴方の事も調べさせていただきました……ここ最近の活躍、何度も不利な状況に陥ようとも最後は逆転する。そうして連戦連勝……「自分達は強い、どんな敵も問題なく打ち倒せる」そう思うのに十二分な戦績です……ですが【星】の強さは空に存在る宇宙のようなモノ。自分達よりも深淵の存在がザラにあるです。特に私のような最深の存在が……」
「………………」
「見所があったのも事実。否定は一切しません……そして私の崇高な目的を達成する為に有力な手駒が欲しいのが本音です」
「……………………」
「そこで提案です。呉成・大和、貴方私の仲間になりませんか?…貴方が提案を受ければ貴方の大切な仲間達の命だけは保証いたしましょう……如何です?」
「…………………………………」
「聞こえませんね?これは宣誓、きちんと聞こえる声で回答を頂きますよ」
「…アンタ、自分以外をナチュラルに見下しているだろ?」
「それが何か?私と格下のそれ以外。世界を構成するのに何の不都合が?」
「だろうなぁ…だからアンタ二つほど大きな勘違いをしているぜ…」
「なに?」
「まず一つ。仲間がやられた光景を見せてアンタは俺が打つ手なしで心が折れたと思っただろうが……お生憎様、俺ァまだ全然折れていねぇよ……倒れている俺の仲間達もだ」
「だから何か?強がりも大概にしないと滑稽ですよ…現に貴方がたは全滅、命の灯は我々が握っているようなモノ。吹き消されたくなかったら屈服するしか方法は残されていません」
「それと最後二つ目……俺ァ自分が最強だなんてコレぽっちも想っちゃいねぇよ!!」
【演目】『龍桜 技無し 盤外返し』
言葉と共に演った不完全な【演目】。頭突きの形で演つ。
「コレは……成程…」
完全の不意故に躱そうとしたトワ。だが、理解したのか躱すのをやめる。
その通り大和の狙いはトワではない。
彼の狙ったモノ。
それは彼の足元の足場であった。
頭突きでも出た異次元の威力に一気に崩れる足場。
トワはバランスを保つ足場の上に即座に飛び乗る。
だが、大和は力を使い果たしたように暗闇へと落ちていった。
「チェス盤をひっくり返すような形でこの勝負を無かったことにしましたか……中々に機転が利きますね」
落ちていく大和を見ながら呟いたトワ。ふと大和の手元を見る。
そこには中指がきっちりと立っていた。
「ッ……」
それを見て顔を覆ったトワ。肩を震わせる。
そして顔を崩すほどに大笑いをした。
「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふッはははははははははははははははッッ!!前言撤回いたしますよ『龍王』♪貴方は中々に見所のある相手です♪」
破願する程に笑い続けるトワ。そしてひとしきり笑い終えた後、ゆっくり一息つくと自らの僕に命ずる。
「聞こえていますか僕達。全員とどめを刺さず解放しなさい。コレは命令です」
『いいの~ぉ?』
『こいつ等は絶対後で厄介の種になりますぜ』
「構いません。どうせこれは我が宿願前の余興のようなモノ……遊びも無ければ面白くないでしょう……もう一度言います解放しなさい。破るような無能は始末いたします」
有無を言わさず再び告げたトワ。僕達の一部は何か言いたそうであったが…『わかりましたよ』と渋々了承した。
「ふふふッ…『龍王』いいえ呉成・大和。貴方の足搔きを期待していますよ。せいぜい滑稽に無様に私を楽しませて下さいね…」
すでに消えた暗闇の中にトワはそう問いかけた。
「たった今私の僕の【演目】による誓約をかけさせていただきました。先の線は繋がった者同士の戦闘を固定・強要させるものです」
トワの言葉の後、急な浮遊感に襲われた大和。
気が付くと先の式典の会場ではない。黒の空間内にある円状の舞台の上に立っていた。
「手始めに繋がった者をこのような空間に飛ばします。ここから決着がつくまで出ることが出来ませんよ」
「つくまで…ねぇ…」
「ええ、どんな手を使っても良いですよ」
「良いのかぃ?俺ァ敵と見なせば年上だろうが異性だろうが躊躇なく殴れる性質だぜ…痛い目を見る前に降参したらどうだい?」
「お気遣いなく『龍王』。彼我の差から貴方の危惧する部分は万に一つもありませんから…」
「言ってろぃ…ボロボロの状態でゴメンって言っても遅いからな」
腕章の様にしていたバンダナを頭に巻き直した大和。いつもの姿に戻すと重心を落とした。
「【星団】『創世神』所属。『龍王』呉成・大和。行くぜ…」
「【星団】『魔女の旅団』総帥。『時極の魔女』御法川・トワ。どうぞご自由に…」
名乗りと同時に踏み込んだ大和。爆発的な脚力により即座に超高速へと加速しトワに接近する。
首元に向かって放つ蹴り。艦砲のような威力は直撃すれば【星】であろうと首をへし折るのに十二分な威力だろう。
だがトワはその一撃を簡単に回避した。
「まだまだァ!!」
流れる様に連撃へと繋げる大和。超高速且つフェイントを加えた打撃は不可避だと感じる技巧と化す。
だがトワはそれすらも容易に受け止める。
「ッツ!!?」
反撃の掌を受ける大和。叩き込むどころか反撃を受けたことに思わず驚愕の表情を浮かべ距離を取った。
(今の流れ……初見で反応出来る奴が存在していやがったたぁ……しかも立ち振る舞いから接近戦能力はそんなに高いとは思えねぇのに……)
「あら?もう少し出来るのかと思いましたが思ったより大したこと無かったのですね『龍王』」
(なら試してみっかぃ!)
構えた大和。『龍桜』の為、精神のスイッチを入れる。
【演目】『龍桜 桜花連撃 百花繚乱』
【演目】『龍桜 手刀一閃 薙』
高速での接近からの【演目】の連撃。アトラスにもしなかった【演目】のコラボレーション。
『龍桜』の爆発力による異次元の威力を誇る技の連撃。
薄皮に掠っただけでも連動して八つ裂きになる程の威力である。
だがトワはそれすらも容易に避けた。
(コイツ。やっぱり何かタネがある!?)
まるで来る事を最初から知っていたような動き。
【演目】か能力か…トワ自身の何かである事は確か……。
だが何かは全く解らなかった。
「だらっしゃぁああああい!!」
【演目】『龍桜 誅魔豪拳 春ら…
スッ……。
遂には【演目】の出だしそれすらも止められた。
そんな経験。大和はこれまで味わったことすらない。
「嘘だろ…?」
言葉の後、胸元に冷たい何かが刺し込まれたのを感じる。
氷のようなそれは小振りなダガーナイフであった。
「やはりこの程度ですか…大した事ありませんね…」
蹴っ飛ばされその勢いで引き抜かれたナイフ。鋭い激痛と鮮血が宙にかかる道の様に噴き出る。
「うぐ…ぅ……」
うつ伏せに倒れ込んだ大和。筋肉により血管を締め即座に出血は抑えたが、想像以上に血が出たのか立ち上がることが出来ない。
「ですが私と相対した者の中ではそれなりに上位でしたのは確かですよ……その身体能力。それにより繰り出される強力な体術それだけでも目を見張るものがあります…もし今後忠誠を誓うなら生かしても良いぐらいに」
そう言いつつトワは大和を踏みつける。
「けッ、よく言うぜ…タネは何かはまだ理解らねぇが、アンタ何か仕込んでいるだろ?そうでなきゃあんな芸当出来るわけねぇ」
「ほぅ、その辺りすらも理解出来ていましたか……ただ負けた存在が言う態度ではありませんが…」
脚に力を込めたトワ。万力のような力に大和は思わず苦悶の声を漏らす。
「ますます気に入りましたよ。本当に忠誠を誓うなら側近に取り上げてもいい具合です」
「ぺッ、一昨日来やがれ」
唾を吐いた大和。更に踏み締めの力を上げる。
「胆力も中々…貴方を屈服させるのには労力が必要そうですね……おや…?」
無線か何かを受信したトワ。暫くすると口角を上げ笑みを浮かべた。
「どうやら他の決闘も全て終わったみたいですよ…貴方も大切な仲間が心配でしょう?少々見せてあげますよ」
言ってテレビ画面の様に闇にそれぞれの様子を映したトワ。
そこにはボロボロの状態で全員倒れている姿があった。
「門司…晴菜…ッ……」
エイプリルやミコだけではない。晴菜や睦美、そして門司すらも倒れ伏している。
そして門司達の前にはトワの仲間達。大和達に負けず劣らず個性的な見た目をした面子が映っている。
武器である刀を持ち込んでいないとはいえ、門司すらも倒れる事は流石に大和にとっても想定外であった。
「コレは貴方の心を折る為に捏造ではありませんよ…多少の差はありましたが貴方の仲間達は全員私の僕共に敗れました」
「く…っソ……」
受け入れがたい事実に大和は思わず唇を噛み潰す。
「相対を想定して貴方の事も調べさせていただきました……ここ最近の活躍、何度も不利な状況に陥ようとも最後は逆転する。そうして連戦連勝……「自分達は強い、どんな敵も問題なく打ち倒せる」そう思うのに十二分な戦績です……ですが【星】の強さは空に存在る宇宙のようなモノ。自分達よりも深淵の存在がザラにあるです。特に私のような最深の存在が……」
「………………」
「見所があったのも事実。否定は一切しません……そして私の崇高な目的を達成する為に有力な手駒が欲しいのが本音です」
「……………………」
「そこで提案です。呉成・大和、貴方私の仲間になりませんか?…貴方が提案を受ければ貴方の大切な仲間達の命だけは保証いたしましょう……如何です?」
「…………………………………」
「聞こえませんね?これは宣誓、きちんと聞こえる声で回答を頂きますよ」
「…アンタ、自分以外をナチュラルに見下しているだろ?」
「それが何か?私と格下のそれ以外。世界を構成するのに何の不都合が?」
「だろうなぁ…だからアンタ二つほど大きな勘違いをしているぜ…」
「なに?」
「まず一つ。仲間がやられた光景を見せてアンタは俺が打つ手なしで心が折れたと思っただろうが……お生憎様、俺ァまだ全然折れていねぇよ……倒れている俺の仲間達もだ」
「だから何か?強がりも大概にしないと滑稽ですよ…現に貴方がたは全滅、命の灯は我々が握っているようなモノ。吹き消されたくなかったら屈服するしか方法は残されていません」
「それと最後二つ目……俺ァ自分が最強だなんてコレぽっちも想っちゃいねぇよ!!」
【演目】『龍桜 技無し 盤外返し』
言葉と共に演った不完全な【演目】。頭突きの形で演つ。
「コレは……成程…」
完全の不意故に躱そうとしたトワ。だが、理解したのか躱すのをやめる。
その通り大和の狙いはトワではない。
彼の狙ったモノ。
それは彼の足元の足場であった。
頭突きでも出た異次元の威力に一気に崩れる足場。
トワはバランスを保つ足場の上に即座に飛び乗る。
だが、大和は力を使い果たしたように暗闇へと落ちていった。
「チェス盤をひっくり返すような形でこの勝負を無かったことにしましたか……中々に機転が利きますね」
落ちていく大和を見ながら呟いたトワ。ふと大和の手元を見る。
そこには中指がきっちりと立っていた。
「ッ……」
それを見て顔を覆ったトワ。肩を震わせる。
そして顔を崩すほどに大笑いをした。
「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふッはははははははははははははははッッ!!前言撤回いたしますよ『龍王』♪貴方は中々に見所のある相手です♪」
破願する程に笑い続けるトワ。そしてひとしきり笑い終えた後、ゆっくり一息つくと自らの僕に命ずる。
「聞こえていますか僕達。全員とどめを刺さず解放しなさい。コレは命令です」
『いいの~ぉ?』
『こいつ等は絶対後で厄介の種になりますぜ』
「構いません。どうせこれは我が宿願前の余興のようなモノ……遊びも無ければ面白くないでしょう……もう一度言います解放しなさい。破るような無能は始末いたします」
有無を言わさず再び告げたトワ。僕達の一部は何か言いたそうであったが…『わかりましたよ』と渋々了承した。
「ふふふッ…『龍王』いいえ呉成・大和。貴方の足搔きを期待していますよ。せいぜい滑稽に無様に私を楽しませて下さいね…」
すでに消えた暗闇の中にトワはそう問いかけた。
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