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第三話 第五章
第七節
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「門司きゅん!ワガハイ勝ったよ勝った!」
第一戦目がエルマの勝利で終わり、天地も元に戻る。
喜びの言葉と共にエルマは門司に駆け寄った。
『……誰?』
門人に駆け寄るエルマの姿を見て思わずそんな声が漏れた睦美。なぜならこれまでの彼女の姿とは大きく異なっていたからである。
以前はマスコットキャラクターの様な二頭身のちんちくりんボディであった筈なのに、今は自分達と同じ普通の頭身へと変わっている。
身に着けているモノや漂う雰囲気でエルマだとわかるが、逆にそれが無ければわからない程の劇的なビフォーアフターであった。
「今までのあの姿も実は【演目】により変化していた姿だ…何でも自分の発想力を子供のまま維持する為らしい。何故今元の姿に戻ったかはわからないが……」
「んもぅそんなの門司きゅんになでなでチュチュしてもらう為に決まっているじゃんか♪厳しい戦いを終えた者は愛する者と交じり合う。鉄板でしょでしょ?」
「………………」
「というわけだからさァ門司きゅん!ギュ~☆」
抱き着きにかかろうとしたエルマを門司は額を抑えつつさっと躱した。
「いや~しか~し驚いたね、あのリギルがこうも一方的だと~は」
一方のアトラスサイド。一敗を喫し早くも後がなくなった状態ながらもドロップは軽い口調で呟く。
「……興味ない。リギルの事なんぞ…」
「だ~よね、ただ【演目】重用されていただけで「自分はトワ様の特別だ~」な~んて思い込んでいたみた~いだけれど…ただの勘違いだ~し、それで偉そうにされてむかついていたんだ~よね」
「だがアイツ…あの【星】は少し気になるな…」
「あ~んな奴、前の式典に居なかったよ~ね?彼等もメンバーを増やしたよ~うだね…」
そこで二人の視線はエルマに注がれる。
「在野にあんな【星】が現れ出でるとは……いいな、後で存分に戦いたいぐらいだ……」
「うわ~おスゴイやる気~「生きるのがツマンナ~イ」とかで収容所に引きこもってい~た癖に随分なバトルジャンキーにな~ったようだね」
「見出したのではない思い出したのだ……それよりも次のお前の戦い落とす事は許さないぞ…」
「あっは♪負けたら『鬼神』と戦えないもの~ね……後に殺されるのは嫌だ~からキッチリやらせてもらいますよ」
そう言い2番手のドロップは前へと出た。
「ではではぁ、そろそろ私の出番ですので行って参りますねぇ」
「頼んだぞチェルシー…」
ドロップが出たのを見計らいチェルシーも前へと躍り出た。
「ねえねえ門司きゅん…あの従者さん大丈夫なの?」
「どういうことだ?」
「だってあの従者さん門司きゅん達と違って特訓をしてないんでしょ?…危ないんじゃあない?」
エルマの言葉は尤もだ。10日間の修業期間、エイプリルやミコが大きく成長したのは確かであるが、それは裏方としてチェルシーが動いて貰った部分が大きい。その代償として彼女は全く参加出来ていないのだ。
「ああその事か…心配するな………」
だが門司は全く心配していない。なぜなら……。
「主である兄弟が信頼をおいてこの戦場に現れた以上、その心配は杞憂というものだ」
彼女の仕事ぶりを見ている以上、おそらく大丈夫という安心感が常にあるからだ。
「それじゃあは~じめよっかぁ、『魔女の旅団』所属ドロップ。よろし~くね」
「【星団】『創世神』所属。従者チェルシーと申しますぅ。どうもご丁寧に」
向かい合うと同時に名乗りを上げたチェルシーとドロップ。相対戦第二戦目が始まった。
「そ~れじゃ…最初はコレだ!」
言葉と共に球体のような身体から腕ほどの大きさの突起物を撃ち出したドロップ。
高速で飛翔しチェルシーを穿とうとするが、チェルシーはスカートを翻し取り出した金属製のトレーで容易に逸らした。
「いいねぇ~じゃあ次はコ~レで!」
続けて突起物を今度は大量に撃ちだしたドロップ。まるで機関銃の様に連続で撃ち出す。
それも全て弾き逸らしていくチェルシー。突起物の残骸のみが周囲に散らばる。
「い~よぉ~いいよぉ~じゃあ次はコイツだ!」
撃ち出す手を止めずに今度は突起物を槍の様に伸ばすドロップ。四方八方より突起物がチェルシーを襲う。
だがこれも問題なく対応したチェルシー。射出される突起と併せ躱し弾き全て捌き切った。
「中々に激しいダンスをご所望なようでぇ、精一杯努めさせていただきましょう」
トレーを投擲したチェルシー。円盤の様な変則的な軌道でトレーは飛翔すると突起物を切り裂いた。
「お~ぉおッ!」
続けてフォークとナイフを手にし投擲したチェルシー。ドロップも問題なく弾き飛ばす。
中距離での射撃戦のような様相を呈してきた両名。突起物と給仕道具や食器が乱れ飛ぶ。
「おやぁ?」
場を動かせたのはチェルシーから、伸ばされた突起がチェルシーの弾幕を掻い潜りチェルシーの脇腹を貫く。
【演目】『どこにもいない/いる 三幕 ロマンス 逃避行 』
だがこれはわざと。【演目】『どこにもいない/いる』を演いトランプによる変わり身をしたチェルシー。それを利用しドロップの懐に飛び込む。
そして手にしたモップをドロップに打ちつけた。
防御も無い不意打ちの一撃が入った。だが……。
「あ~あ…折角撃ち合いが心地よかったの~に…」
残念そうに呟いたドロップ。モップの柄は奴の身体に埋まっていた。
まるでゴム毬の様な質感。威力ががっちりと吸収している。
「相手のリクエストを無視するな~んて従者失格だよも~」
新たな突起物のカウンター。チェルシーはモップを即座に放棄したことで躱した。
「確かに要望をはき違えてしまったようで、敵対する相手方といえど…コレは少々不手際でしたね。大変失礼いたしましたぁ」
「本当だ~よ……でも仕方が~無いね、コチラも真意を言わなかったのも駄目だし」
「恐れ入りますぅ」
「うんやっぱ~り、誘った以上こちらがリードするのが当然の事だ~よね……教え~てあげるよ俺の身体の秘密そして【演目】を…」
そう言った瞬間ドロップの球体の身体が歪に膨れ上がった。
そして何かを吐き出すかのように膨れた部分から何かが現れた。
「俺~の身体は実は飴で出来てい~るんだ。パッと見ではわからないけれど、この美味しそ~な球体の身体とドロップとい~う名で少しは察せるか~な」
ぱっと見ではあるが先程までの突起物と同じ材質に見える。際限なく現れ幾重にも折り畳まれていき。やがて堅牢な壁となった。
「そし~て俺の【演目】は『甘い神話』。自分の身体で~ある飴を自在に操~る【演目】さ」
更に飴の壁はドンドンとドロップの体内から現れる。まるで尽きること無い大量の飴が変幻自在に形を変えていく。
「その飴に~基本底は無~い。砲弾に変えて機銃のように撃ち出せ~るほどあるし、こうし~て……」
【演目】『甘い神話 神聖創造 要塞』
「何者も打ち破れな~いこんな要塞をも作ること~が出来る」
そしてチェルシーの前には強大な要塞が現れる。
「ちなみに一応食べられ~るよ、味は保証しないけれど~ね」
そう楽しそうにドロップは言った。
第一戦目がエルマの勝利で終わり、天地も元に戻る。
喜びの言葉と共にエルマは門司に駆け寄った。
『……誰?』
門人に駆け寄るエルマの姿を見て思わずそんな声が漏れた睦美。なぜならこれまでの彼女の姿とは大きく異なっていたからである。
以前はマスコットキャラクターの様な二頭身のちんちくりんボディであった筈なのに、今は自分達と同じ普通の頭身へと変わっている。
身に着けているモノや漂う雰囲気でエルマだとわかるが、逆にそれが無ければわからない程の劇的なビフォーアフターであった。
「今までのあの姿も実は【演目】により変化していた姿だ…何でも自分の発想力を子供のまま維持する為らしい。何故今元の姿に戻ったかはわからないが……」
「んもぅそんなの門司きゅんになでなでチュチュしてもらう為に決まっているじゃんか♪厳しい戦いを終えた者は愛する者と交じり合う。鉄板でしょでしょ?」
「………………」
「というわけだからさァ門司きゅん!ギュ~☆」
抱き着きにかかろうとしたエルマを門司は額を抑えつつさっと躱した。
「いや~しか~し驚いたね、あのリギルがこうも一方的だと~は」
一方のアトラスサイド。一敗を喫し早くも後がなくなった状態ながらもドロップは軽い口調で呟く。
「……興味ない。リギルの事なんぞ…」
「だ~よね、ただ【演目】重用されていただけで「自分はトワ様の特別だ~」な~んて思い込んでいたみた~いだけれど…ただの勘違いだ~し、それで偉そうにされてむかついていたんだ~よね」
「だがアイツ…あの【星】は少し気になるな…」
「あ~んな奴、前の式典に居なかったよ~ね?彼等もメンバーを増やしたよ~うだね…」
そこで二人の視線はエルマに注がれる。
「在野にあんな【星】が現れ出でるとは……いいな、後で存分に戦いたいぐらいだ……」
「うわ~おスゴイやる気~「生きるのがツマンナ~イ」とかで収容所に引きこもってい~た癖に随分なバトルジャンキーにな~ったようだね」
「見出したのではない思い出したのだ……それよりも次のお前の戦い落とす事は許さないぞ…」
「あっは♪負けたら『鬼神』と戦えないもの~ね……後に殺されるのは嫌だ~からキッチリやらせてもらいますよ」
そう言い2番手のドロップは前へと出た。
「ではではぁ、そろそろ私の出番ですので行って参りますねぇ」
「頼んだぞチェルシー…」
ドロップが出たのを見計らいチェルシーも前へと躍り出た。
「ねえねえ門司きゅん…あの従者さん大丈夫なの?」
「どういうことだ?」
「だってあの従者さん門司きゅん達と違って特訓をしてないんでしょ?…危ないんじゃあない?」
エルマの言葉は尤もだ。10日間の修業期間、エイプリルやミコが大きく成長したのは確かであるが、それは裏方としてチェルシーが動いて貰った部分が大きい。その代償として彼女は全く参加出来ていないのだ。
「ああその事か…心配するな………」
だが門司は全く心配していない。なぜなら……。
「主である兄弟が信頼をおいてこの戦場に現れた以上、その心配は杞憂というものだ」
彼女の仕事ぶりを見ている以上、おそらく大丈夫という安心感が常にあるからだ。
「それじゃあは~じめよっかぁ、『魔女の旅団』所属ドロップ。よろし~くね」
「【星団】『創世神』所属。従者チェルシーと申しますぅ。どうもご丁寧に」
向かい合うと同時に名乗りを上げたチェルシーとドロップ。相対戦第二戦目が始まった。
「そ~れじゃ…最初はコレだ!」
言葉と共に球体のような身体から腕ほどの大きさの突起物を撃ち出したドロップ。
高速で飛翔しチェルシーを穿とうとするが、チェルシーはスカートを翻し取り出した金属製のトレーで容易に逸らした。
「いいねぇ~じゃあ次はコ~レで!」
続けて突起物を今度は大量に撃ちだしたドロップ。まるで機関銃の様に連続で撃ち出す。
それも全て弾き逸らしていくチェルシー。突起物の残骸のみが周囲に散らばる。
「い~よぉ~いいよぉ~じゃあ次はコイツだ!」
撃ち出す手を止めずに今度は突起物を槍の様に伸ばすドロップ。四方八方より突起物がチェルシーを襲う。
だがこれも問題なく対応したチェルシー。射出される突起と併せ躱し弾き全て捌き切った。
「中々に激しいダンスをご所望なようでぇ、精一杯努めさせていただきましょう」
トレーを投擲したチェルシー。円盤の様な変則的な軌道でトレーは飛翔すると突起物を切り裂いた。
「お~ぉおッ!」
続けてフォークとナイフを手にし投擲したチェルシー。ドロップも問題なく弾き飛ばす。
中距離での射撃戦のような様相を呈してきた両名。突起物と給仕道具や食器が乱れ飛ぶ。
「おやぁ?」
場を動かせたのはチェルシーから、伸ばされた突起がチェルシーの弾幕を掻い潜りチェルシーの脇腹を貫く。
【演目】『どこにもいない/いる 三幕 ロマンス 逃避行 』
だがこれはわざと。【演目】『どこにもいない/いる』を演いトランプによる変わり身をしたチェルシー。それを利用しドロップの懐に飛び込む。
そして手にしたモップをドロップに打ちつけた。
防御も無い不意打ちの一撃が入った。だが……。
「あ~あ…折角撃ち合いが心地よかったの~に…」
残念そうに呟いたドロップ。モップの柄は奴の身体に埋まっていた。
まるでゴム毬の様な質感。威力ががっちりと吸収している。
「相手のリクエストを無視するな~んて従者失格だよも~」
新たな突起物のカウンター。チェルシーはモップを即座に放棄したことで躱した。
「確かに要望をはき違えてしまったようで、敵対する相手方といえど…コレは少々不手際でしたね。大変失礼いたしましたぁ」
「本当だ~よ……でも仕方が~無いね、コチラも真意を言わなかったのも駄目だし」
「恐れ入りますぅ」
「うんやっぱ~り、誘った以上こちらがリードするのが当然の事だ~よね……教え~てあげるよ俺の身体の秘密そして【演目】を…」
そう言った瞬間ドロップの球体の身体が歪に膨れ上がった。
そして何かを吐き出すかのように膨れた部分から何かが現れた。
「俺~の身体は実は飴で出来てい~るんだ。パッと見ではわからないけれど、この美味しそ~な球体の身体とドロップとい~う名で少しは察せるか~な」
ぱっと見ではあるが先程までの突起物と同じ材質に見える。際限なく現れ幾重にも折り畳まれていき。やがて堅牢な壁となった。
「そし~て俺の【演目】は『甘い神話』。自分の身体で~ある飴を自在に操~る【演目】さ」
更に飴の壁はドンドンとドロップの体内から現れる。まるで尽きること無い大量の飴が変幻自在に形を変えていく。
「その飴に~基本底は無~い。砲弾に変えて機銃のように撃ち出せ~るほどあるし、こうし~て……」
【演目】『甘い神話 神聖創造 要塞』
「何者も打ち破れな~いこんな要塞をも作ること~が出来る」
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