【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)

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083 反省会③

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「で、だ……」

 一波乱あったエレオノールの装備の点検も終わり、オレは改めて五人の少女たちを見渡す。皆、楽な姿勢を取って、オレの顔を見上げていた。先程のエレオノールへの辱めで大きく株を下げたオレだが、それでもまだ、少女たちはオレの話を聞いてくれるようだ。

 そのことに安堵して、オレはまずエレオノールを見る。エレオノールは、まだ若干顔を赤らめていたが、青い瞳は真剣にオレのことを見ていた。

「まず、エレオノールだな。巨体の白狼相手に、よく立ち向かってくれた。その勇気は称賛に値する。素晴らしい。タンクという過酷な役割の中で、その勇気は、必ずお前の武器になる」
「はいっ!」

 真剣な硬い表情を浮かべていたエレオノールが、目尻を緩めて柔らかな笑みを浮かべる。どちらかと言うと、ホッとしたような安堵の笑みだな。

 エレオノールは、失敗を恐れる傾向が強い気がする。リスクのある成功よりも、安定を求めることが多かった。悪く言い方を変えれば消極的だった。

 それが、ここ『白狼の森林』に来て、若干の変化があった。

 何度もオオカミたちにいいように弄ばれた経験から、このままではダメだと奮起し、より良い選択肢を探し始めたのだ。

 最初は二体のオオカミに遊ばれてしまったが、今では三体のオオカミを捌けるまでに成長している。今日一日で、目を瞠るような驚くべき成長を遂げてくれた。

「何度吹き飛ばされても立ち上がり、敵に立ち向かう勇気。そしてなにより、白狼への鼻っ面への一撃は見事だった。白狼の注意が完全にクロエに向いた時に、白狼の注意を引こうと無理せず、敢えて声を上げずに襲撃したのは素晴らしい状況判断だ」
「はいぃ!」

 照れたように若干オレから目を逸らすエレオノール。落ち着きかけたその頬は、再び上気し始めていた。

「そうそう。エルエルってばすごいよねー。エルエルがいつも一番最初に敵に立ち向かってくれるから、あーしも勇気もらえるし!」
「あたしも! エルがガッチリ敵の注意を引いてくれるから、あたしも自由に動けるし!」
「まあ! お二人とも、ありがとうございます」

 ジゼルとクロエもエレオノールを褒め出し、エレオノールはますます頬を染めていく。

「ジゼルもクロエもすごかったですよ。ジゼルには助けられましたし、クロエの一撃で戦況が大きく動きましたし」

 エレオノールが、お返しにとジゼルとクロエを褒める。そうだな。エレオノールばかりではなく、二人も褒めなければ。

「エルの言う通り、ジゼルもクロエもよくやったな。ジゼルは白狼の追撃を防いだし、クロエの一撃は見事という他なかった。二人とも素晴らしい働きだったな。初めての大型モンスター戦で、あれだけ動ければ文句は無い」
「おしゃー!」
「ふふんっ!」

 オレの言葉に、ジゼルとクロエが大袈裟に喜びを露わにする。

「あーしら最強ー! Foooooooooo!」
「Fooooooooooo!」
「え? あの……。F、Foooooo!」

 ジゼルとクロエがハイタッチして盛り上がり、エレオノールも戸惑いながらそこに加わる。初めての大型モンスターの討伐を成して、いつも以上に達成感を感じて高揚しているのだろう。三人ともテンションが高い気がする。

「落ち着け落ち着け」

 オレは、前衛三人娘を落ち着けて、話を本題へと戻す。

「それで、どうだった? 初めての大型モンスターが相手だったが、なにかつかめたか?」
「そうですね……。初めに聞いてはいましたが、大きいというのはそれだけで脅威ですね。軽くぶつかっただけでも吹き飛ばされてしまいました……」
「大き過ぎて斬れなかったよねー……。斬っても致命傷にはならない感じー」
「そうね。体が大きいから、致命傷部分までスティレットが届かないのよね。太ってるわけじゃないけど、お肉が邪魔で届かないみたいな。一撃で倒せないって怖いかも……」

 エレオノール、ジゼル、クロエが、それぞれ先程の白狼戦を振り返って難しい表情を浮かべていた。

 オレからすれば、最初の一回は恐れずに立ち向かうことができれば合格だった。期待してはいたが、白狼の討伐はあまり重要視していなかった。倒せなくても、感覚がつかめるだけでいいと割り切っていたくらいだ。

 オレの予想以上の戦果を挙げたクロエたちだが、その分、各々が見えた課題は大きそうだな。

「耳にタコができちまうかもしれねぇが、まぁ聞いてくれ。お前らが言ったように、体がデカいってのはそれだけで脅威だ。ただ足で踏まれるだけでも、大怪我しちまうほどな。同じオオカミなのに、デカいってだけで攻撃面も防御面も強化されてやがる。まぁ、やりにくい相手だな」

 クロエたち前衛三人娘は、オレの話に真剣に耳を傾けていた。そのことに、オレは感謝をもって口を開く。

「だが、こればかりは少しずつ慣れていくしかねぇんだ。簡単な近道なんてねぇ。一歩ずつ、課題を見つけてそれを乗り越えていくんだ。まぁ、安心しろ。今回も山のように食料を持ってきたからな。何日でも戦えるぞ」
「うへぇー……」
「叔父さん、ひょっとして……」
「その……。今回も何泊もするのですか……?」
「当たり前だろ。せっかく来たんだ。ボスを余裕で倒せるようになるまで張り込むぞ」
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