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目を開ければそこは、薄暗い建物の中だった。日が当たらないのか、ひんやりとしていてどことなくかび臭い。アンナを連れてきたはずの男の姿はそこにはなかった。
「やはりダメだったか」
座り込んでいたアンナが慌てて顔をあげると、いつの間にか外套で全身を隠した怪しげなやからがいた。声から察するに相手は男だろう。
「……先ほどのひとは?」
「魔力を持たない人間は、転移に耐えられないらしい。目的地に到着する前に、消えうせてしまう」
「……っ、なんてことを」
鳥肌のたった腕で、自分自身を強く抱き締める。
(私も消滅していたかもしれないというの!)
「ところでお前、あいつと寝たのか?」
「な、何を」
「お前の両手首に、あいつの『魔力痕』がついている。どれだけ肌を重ねれば、これだけ破廉恥なマーキングを残せるんだ。その魔力がなければ、お前もここに辿り着くことはなかっただろうよ。一か八かでやってみたが、やはり生き残ったか」
(マーキング? え、まさかあのときの?)
アンナがラザラスと触れあったのは、食堂で腕を強く握られたときのみだ。逃げられないように拘束されただけかと思っていたが、まさか魔力を譲渡していたのだろうか?
(共に夜を過ごしたと思われるほどの、濃密な魔力を私に?)
こんなときだというのに嬉しさと驚きで、頭が混乱した。頬が赤く染まっているのが、鏡を見ずともわかるくらいに熱い。そんなアンナの姿をどう判断したのか、男が馬鹿にしたように鼻を鳴らした。
「お前もかわいそうなヤツだよ。あいつに関わらなければ、『惚れ薬』の犯人にされることもなかっただろうに」
「それはどういう」
「あいつは、昔からひとにもものにも執着しない。大切にしたものは、僕に取り上げられるか壊されるだけだと知っているからだ。それがどうだ、あいつはお前のためにすべてを賭けてみせたじゃないか。おかしくてたまらないよ。あいつがすべてを失って泣くのを見るのが楽しみだな」
「それだけ、ですか?」
「なんだ?」
「たったそれだけのために、依存性の高い薬を、『惚れ薬』と称して流通させたのですか」
「……その髪、その瞳、東部地方の魔女か」
アンナは唇を噛む。アンナの故郷の住人たちは、かつて魔女と揶揄されてきた。髪や瞳の色に加えて、王都の人間が食べない物もまた口にしていたからだ。幾多の飢饉を乗り越えるための工夫だったが、王都ではまだその感覚が根強く残っている。だからこそアンナは、料理人として王都で働くことを幼い頃から目標にしていた。
「そこいらの医者よりも薬草に詳しい私たちでさえ、『惚れ薬』なんて作れません。それならば、精神に影響を及ぼす薬……いいえ毒が出回っていると考えるのが自然です」
「もともと頭がお花畑の人間に対して、ますます頭がお花畑になる薬を使って、何が問題になる?」
とんでもないことを堂々とのたまわれる状況に、めまいがする。アンナは、自分を奮い立たせるようにこぶしをにぎった。
「顔も体もいまいちだが、魔力を受け入れる器としての才能はあるようだな。頭もまあ悪くない。いいだろう、お前は僕のものだ。それなりに可愛がってやるよ」
「お断りします」
「黙れ」
横っ面を叩かれる。倒れこめば、口の中に鉄の味が広がった。男は一歩も動いていないところを見ると、これもまた何かの魔法によるものなのだろう。
(魔女と呼ばれる私たちは魔法なんて使えないのに。どうして、こんな横暴な人間は魔法を使うことができるの?)
「面倒だから、その口は閉じておいてもらおうかな。興が削がれる」
ラザラスと過ごして、もう十分に幸せだと思っていた。けれど今さらながら、想いを伝えたいと願ってしまった。
(ラザラスさまに、会いたい)
「アンナ、大丈夫か!」
「……どうして、ここに」
「助けに行くと約束しただろう?」
驚いたのは、外套を着た男も同じだったらしい。明らかにうろたえている。
「そんなバカな、どうしてお前がここにいる!」
「アンナにつけた目印を辿った。一度転移陣で繋がった空間だからな。もう一度繋ぎなおすくらい、難しくはない」
「転移陣の書き方も知らないくせに!」
「必要なら、それくらいできる」
「そんな、嘘だ! 嘘だ!」
激昂した男が、外套を脱ぎ捨てた。怒りにまかせて踏みつける姿は、駄々をこねた幼児のよう。
アンナには、貴族の爵位などわからない。服装も高価そうだとしか判断できない。そんなアンナにもわかることがひとつだけあった。
(このひと、ラザラスさまによく似ているわ。ラザラスさまがあと10年経てば、こんな風になるのかも。けれど、ラザラスさまは平民出身とおっしゃっていたはず……)
貴族や王族にありがちな複雑な家族関係が頭をよぎったが、アンナは考えるのをやめた。
「だが、それが現実だ」
「今まで実力を出さなかった卑怯者が何を言う! 平民として第二部隊などに在籍せずとも、堂々と高貴な血をひくものとして名乗りをあげることだってできただろう!」
「興味がないと言ったはずだ」
「ならば、なぜ今さら歯向かう!」
「俺だって、粛々と生きていく気でいた。波風を立てず、異母兄の横暴にも目をつぶって。彼女に手を出さなければね」
「たかが女ひとりのために、立ち上がっただと?」
「冤罪をかけ、彼女の名誉を汚したことは、しっかり償ってもらう」
ラザラスが腰から剣をとる。光が射さないはずの部屋の中で、刃が白く清浄な輝きを放った。
「僕のことを殺す気か。恥知らずの平民あがりめ!」
「残念ながら、殺す価値もないよ」
魔法が使えることを隠し、ただの平民として騎士団でのし上がってきたラザラスが、体術で負けることなどない。魔力の使い方ひとつとっても、高慢な異母兄よりも長けている。苦手だったことは、政治的なかけひきだけ。
ラザラスは、異母兄を一瞬で気絶させどこかへ送りつけると、二度と離さないと宣言するかのように、アンナを強く抱きしめた。
「やはりダメだったか」
座り込んでいたアンナが慌てて顔をあげると、いつの間にか外套で全身を隠した怪しげなやからがいた。声から察するに相手は男だろう。
「……先ほどのひとは?」
「魔力を持たない人間は、転移に耐えられないらしい。目的地に到着する前に、消えうせてしまう」
「……っ、なんてことを」
鳥肌のたった腕で、自分自身を強く抱き締める。
(私も消滅していたかもしれないというの!)
「ところでお前、あいつと寝たのか?」
「な、何を」
「お前の両手首に、あいつの『魔力痕』がついている。どれだけ肌を重ねれば、これだけ破廉恥なマーキングを残せるんだ。その魔力がなければ、お前もここに辿り着くことはなかっただろうよ。一か八かでやってみたが、やはり生き残ったか」
(マーキング? え、まさかあのときの?)
アンナがラザラスと触れあったのは、食堂で腕を強く握られたときのみだ。逃げられないように拘束されただけかと思っていたが、まさか魔力を譲渡していたのだろうか?
(共に夜を過ごしたと思われるほどの、濃密な魔力を私に?)
こんなときだというのに嬉しさと驚きで、頭が混乱した。頬が赤く染まっているのが、鏡を見ずともわかるくらいに熱い。そんなアンナの姿をどう判断したのか、男が馬鹿にしたように鼻を鳴らした。
「お前もかわいそうなヤツだよ。あいつに関わらなければ、『惚れ薬』の犯人にされることもなかっただろうに」
「それはどういう」
「あいつは、昔からひとにもものにも執着しない。大切にしたものは、僕に取り上げられるか壊されるだけだと知っているからだ。それがどうだ、あいつはお前のためにすべてを賭けてみせたじゃないか。おかしくてたまらないよ。あいつがすべてを失って泣くのを見るのが楽しみだな」
「それだけ、ですか?」
「なんだ?」
「たったそれだけのために、依存性の高い薬を、『惚れ薬』と称して流通させたのですか」
「……その髪、その瞳、東部地方の魔女か」
アンナは唇を噛む。アンナの故郷の住人たちは、かつて魔女と揶揄されてきた。髪や瞳の色に加えて、王都の人間が食べない物もまた口にしていたからだ。幾多の飢饉を乗り越えるための工夫だったが、王都ではまだその感覚が根強く残っている。だからこそアンナは、料理人として王都で働くことを幼い頃から目標にしていた。
「そこいらの医者よりも薬草に詳しい私たちでさえ、『惚れ薬』なんて作れません。それならば、精神に影響を及ぼす薬……いいえ毒が出回っていると考えるのが自然です」
「もともと頭がお花畑の人間に対して、ますます頭がお花畑になる薬を使って、何が問題になる?」
とんでもないことを堂々とのたまわれる状況に、めまいがする。アンナは、自分を奮い立たせるようにこぶしをにぎった。
「顔も体もいまいちだが、魔力を受け入れる器としての才能はあるようだな。頭もまあ悪くない。いいだろう、お前は僕のものだ。それなりに可愛がってやるよ」
「お断りします」
「黙れ」
横っ面を叩かれる。倒れこめば、口の中に鉄の味が広がった。男は一歩も動いていないところを見ると、これもまた何かの魔法によるものなのだろう。
(魔女と呼ばれる私たちは魔法なんて使えないのに。どうして、こんな横暴な人間は魔法を使うことができるの?)
「面倒だから、その口は閉じておいてもらおうかな。興が削がれる」
ラザラスと過ごして、もう十分に幸せだと思っていた。けれど今さらながら、想いを伝えたいと願ってしまった。
(ラザラスさまに、会いたい)
「アンナ、大丈夫か!」
「……どうして、ここに」
「助けに行くと約束しただろう?」
驚いたのは、外套を着た男も同じだったらしい。明らかにうろたえている。
「そんなバカな、どうしてお前がここにいる!」
「アンナにつけた目印を辿った。一度転移陣で繋がった空間だからな。もう一度繋ぎなおすくらい、難しくはない」
「転移陣の書き方も知らないくせに!」
「必要なら、それくらいできる」
「そんな、嘘だ! 嘘だ!」
激昂した男が、外套を脱ぎ捨てた。怒りにまかせて踏みつける姿は、駄々をこねた幼児のよう。
アンナには、貴族の爵位などわからない。服装も高価そうだとしか判断できない。そんなアンナにもわかることがひとつだけあった。
(このひと、ラザラスさまによく似ているわ。ラザラスさまがあと10年経てば、こんな風になるのかも。けれど、ラザラスさまは平民出身とおっしゃっていたはず……)
貴族や王族にありがちな複雑な家族関係が頭をよぎったが、アンナは考えるのをやめた。
「だが、それが現実だ」
「今まで実力を出さなかった卑怯者が何を言う! 平民として第二部隊などに在籍せずとも、堂々と高貴な血をひくものとして名乗りをあげることだってできただろう!」
「興味がないと言ったはずだ」
「ならば、なぜ今さら歯向かう!」
「俺だって、粛々と生きていく気でいた。波風を立てず、異母兄の横暴にも目をつぶって。彼女に手を出さなければね」
「たかが女ひとりのために、立ち上がっただと?」
「冤罪をかけ、彼女の名誉を汚したことは、しっかり償ってもらう」
ラザラスが腰から剣をとる。光が射さないはずの部屋の中で、刃が白く清浄な輝きを放った。
「僕のことを殺す気か。恥知らずの平民あがりめ!」
「残念ながら、殺す価値もないよ」
魔法が使えることを隠し、ただの平民として騎士団でのし上がってきたラザラスが、体術で負けることなどない。魔力の使い方ひとつとっても、高慢な異母兄よりも長けている。苦手だったことは、政治的なかけひきだけ。
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