妖精の森の、日常のおはなし。

華衣

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本編

41.騎士団本拠地

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 日差しが暑くなってきた今日この頃。今日、僕は騎士団に遊びに来ていた。遊びに来たと言っても、ちゃんと目的はあるけどね。騎士団の本拠地は王城の直ぐ隣にある。主に、騎士たちが暮らす宿舎、訓練場、魔法部隊の研究所、と分かれている。この国では、魔法を主に使う人たち、いわゆる魔法使いは騎士の1人という位置づけらしい。騎士団という組織の中に、主に剣を使う物理主体の「騎士」、主に魔法を使う魔法部隊の一員である「魔法士」が所属している。そんな感じ。
 僕が用事があるのは、その魔法部隊の魔法士だけど、騎士のいる訓練場にも顔を出しにきた。今日も専属メイドのエフィさんといっしょに、あれはなんだこれはなんだと、いろいろ教えてもらいながら廊下を進む。実は、騎士団の宿舎と王城は廊下で繋がっているんだよね。だから訪ねるのも楽々だ。

 廊下を進んでいると、宿舎に入ったようで、ちらほらと騎士団の制服を着た人たちを見かけるようになった。鎧は着けていなくて、布の服だけ。あと一つ気になったのは、女性の騎士もいることだ。魔法士じゃなくて、ちゃんと剣を使う方の騎士。ファンタジーな中世っぽい国にしては珍しいな。
 キョロキョロと物珍しそうに見ていたからなのか、僕は結構注目を集めていた。

「え!? 妖精!?」
「わ、ちっちゃい!」
「飛んでる⋯⋯本当にいるんだな」

 すれ違うたびに二度見されている。⋯⋯まあ、悪いようには思われていないから、堂々としてるけど。そうして宿舎を進むと、だんだん金属同士が打ち付けられる、カキンッガキンッて音が聞こえてきた。そろそろ訓練場に着いたかな? 扉を開けて外へ出ると、周りをぐるっと石壁で囲まれた、いかにも訓練場って感じの場所だった。鎧を着た騎士たちがいて、今は二人の騎士が打ち合いをし、他の騎士たちは見学していた。一人の騎士が打ち合いに勝つと、審判らしき騎士が声を上げた。

「勝者、スターツ!」
「「「「「うおおおおおお!!!」」」」」

 よく見ると、審判をしている騎士はハーヴェイさんだった。騎士団長自ら訓練に参加してるんだな。打ち合いをしていた二人の騎士は、それぞれ他の見学していた騎士たちに労われていた。仲が良くていい雰囲気だな。

「ん? ⋯⋯ああ、ミントか。遊びに来てくれたのか」

 そんな中、ハーヴェイさんが気づいたようで、話しかけてくれた。名前を呼んでくれるのが、友達って感じて嬉しい。

「今日はどうしたんだ?」
「妖精様が、こちらの魔法士に用事があるようで、訪ねて参りました」

 エフィさんが代わりに話してくれて、ハーヴェイさんに用事を伝える。

「魔法士か。知り合いがいるのか?」
「いえ、魔法の研究をしている方に、とある魔法について尋ねたい、とのことです」
「とある魔法?」
「それが、妖精様は話して下さらなくて⋯⋯」

 ハーヴェイさんとエフィさんにじっと見られているけど、これは絶対話せないの! 後で驚かせたいからね!
 僕が話さないことが分かったからか、ハーヴェイさんはため息をつきつつも、魔法部隊の研究所へ案内してくれることになった。忙しいんじゃないかな? と思ったけど、本人が良いって言ってるからお言葉に甘えることにした。

「ではこれから、各自で訓練をするように!」

 そう騎士たちに言って、大きな返事が返ってきた後、ハーヴェイさんは研究所まで案内を始めた。


ーーーーーーーーーー
最近更新が遅くてすみません(汗)
これからも間が空くかもしれませんが、失踪だけはしないので、応援していただけると嬉しいです!
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