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第49話 盗賊退治
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ハゲ頭の先導で歩くこと1時間。盗賊団のアジトが一望できる丘の上に来ていた。丘から少し回り道をするとアジトに辿り着くみたい。アジトは自然にできた洞窟らしく、奥の行き止まりにお宝を貯め込んでいるという。
「ちゃ、ちゃんと案内しただろ!? 約束通り解放してくれるんだよな?」
ハゲ頭がすがるように懇願する。しかしサルヴァンの答えは非情なものだった。
「今考えてみたんだが……。やはり犯罪者は突き出すべき、という結論になった。リーネ、石にしてやってくれ」
「だ、騙したなー!」
当然の如くハゲ頭は抗議してるけど、あんたらも似たようなもんじゃん?
「いや、俺は考えてやると言ったんだ。で、考えた結果突き出すことにしただけだ。言いがかりはやめてくれ」
サルヴァンがニヤニヤして答えると、ハゲ頭の顔色が変わる。
「石化」
「いやだぁぁぁぁぁっっっ!!!」
パキパキパキ……。
ハゲ頭は絶叫をあげながら石となった。大きい声だったから気付かれたかな?
別にいいけど。むしろ向かってきてくれた方が楽かもしんない。
「見つかったようだな。結構出てきたぞ」
うん、洞穴からわらわらと湧いて出てきたね。丘から見下ろすと手に弓や斧、剣を持った盗賊どもが姿を現しこちらを睨んでいた。
「ルウ、なるべく逃がしたくない。どう対処したらいい?」
「リーネ、石壁であいつら封鎖しちゃって。届くよね?」
「もちろん! 石壁!」
洞穴の入口付近の盗賊どもを囲うように石壁が盛り上がり、奴らを閉じ込める。さっさと動かないからそうなるんだけどねぇ。
下でなんか騒いでいるようだけどシラネ。
「水創、強化。リーネ、雷網お願い」
「お任せ! 雷網!」
奴らに大量の水をぶっかけた後、電撃を帯びた網が大量に落下。網が下に落ちると盗賊どもの絶叫が聞こえた。
「防壁。これに乗って降りよう」
「おう!」
「闇の手!」
魔法の壁に乗ってゆっくりと下に降りる。ほとんどの盗賊どもは電撃にやられてまともに動けないようだ。
「石化」
「強化」
石化魔法の範囲を拡大させ、動けなくなった盗賊どもを石に変えていく。洞穴の入口付近にも何人か残っているみたいだ。
「残りは俺とアレサでやる。必要なら援護頼む」
「わかった。僕とリーネは石になったヤツを回収しておくよ」
「やっと出番か! 昨夜は恐慌状態の相手で手応えがなかったからな」
手頃な位置に降りるとサルヴァンとアレサが前に出る。弓を引き絞ってる奴がいるな。
「闇膜」
それを察し、リーネが多重発動で全員に防護魔法をかける。アレサとサルヴァンはいらないかもだけど。
盗賊が矢を放ったのだろう。アレサの剣閃が走る。アレサに向かった矢は斬り落とされ、サルヴァンは盾で弾く。そして僕の顔の横を矢が通り過ぎた。
ちょっと肝が冷えたわ。当たっても無傷なんだろうけど怖いものは怖い。
「ちくしょう! なんなんだてめぇらは!」
バンダナを巻いた盗賊が吠えるが誰も答えない。そんな義理はないもんね。
そしてアレサが駆ける。盗賊も3人程前に出てきたが、内2人が瞬時にその腕を飛ばされた。
「所詮盗賊か。弱いな」
「くそっ! てめぇら俺たちを盗賊団殺戮の宴と知って喧嘩売ってんのか!」
アレサがつまらなさそうに剣を肩に担ぐ。腕を飛ばされた2人の盗賊は悶絶しているようだ。残りの1人もサルヴァンにあっさり返り討ち。左肩を斧で叩き斬られその場に座り込んでいる。
「殺戮の宴? 知らん。弱すぎてつまらんぞ。もっと強いやつを出せ。いるんだろ?」
「俺の出番か……」
アレサが強いやつを要求すると奥から1人の男が出てきた。大振りのバトルアクスを手にしたその男はサルヴァンが子供に見えるほど大きい。それにゴリマッチョだ。ハゲ頭が言っていたスキル持ちがこいつか。
「おお、頼むぞ!」
「任せてくださいよお頭」
ほうほう。あのバンダナを巻いたのがお頭か。バトルアクスを持った奴は斧野郎でいいか。
「さっさとかかって来い」
「俺様のスキルは痛覚無視! どんな一撃だろうとこの俺様の斧の一撃は止まることなし!」
痛みを感じないのか。病気になっても自覚症状無いなら早死にしそうだね。
斧野郎は斧を横向きに構え、アレサに向かって突進する。
「喰らえい!」
斧を横に薙ぐ。アレサはその動きを見切り、軽くバックステップでかわすと即間合いを詰める。
斧野郎は空振った斧を止めず、左足を軸にして回った。
しかし、その斧が振るわれることは無かった。
回りきる頃には両腕はなく、横の石壁にバトルアクスと両腕がぶつかる。アレサは斧野郎の横を通り過ぎ、両腕を斬り落としたみたい。
「ぬぅっ!? う、腕が無い!?」
「単純に遅い」
アレサは不満そうだ。盗賊に期待してもしょうがないと思うな。それほどの腕があるなら落ちぶれたりしないでしょ。
そんなことを思いながらアレサの斬った盗賊たちの腕を治しつつリーネが石に変えていく。あと何人いるん?
「残りの奴。武器を捨てて投降しろ」
「投降したら石にされるのか……?」
「投降しない場合は痛い思いをしてから石になるだけじゃないか?」
石になる運命は変わりません。だって持ち運び楽なんだもん
「くそっ! 石になんてされてたまるか!」
「阿呆が」
やぶれかぶれに突撃した盗賊があっさりとアレサに剣を弾き飛ばされる。弾き飛ばされて手が痺れたのか、右手がプルプルと震えていた。
見せしめにするか。
「光刃、付与、強化」
小さな光の刃を多数生み出し、痛みの強化を付与する。魔法に魔法を付与するのだ。もちろんこれも拡大解釈あっての技法だ。
光の刃はその盗賊の太腿、肩、腹と至る所に刺さっていく。刃自体は小ぶりなのでそこまで深くは刺さらないから致命傷にはならないと思う。でも感じる痛みを強化してあるから相当痛いはず。
「いだいいいぃぃぃいっっ!!」
あれ?
気絶しないな。傷が浅かったのかな?
それでも盗賊はあまりの痛みに絶叫をあげ、涙鼻水を撒き散らしながら転げ回る。それを見ていた後ろの盗賊達はお頭が武器を投げ捨てたのを皮切りに皆が武器を捨て始めた。
「と、投降する……。あれはちょっと勘弁してくれ、いやください……」
残り全員が膝を付き投降する。そしてあえなく全員が石にされ、盗賊団殺戮の宴は壊滅したのであった。
めでたしめでたし。
さー、お宝だ!
「ちゃ、ちゃんと案内しただろ!? 約束通り解放してくれるんだよな?」
ハゲ頭がすがるように懇願する。しかしサルヴァンの答えは非情なものだった。
「今考えてみたんだが……。やはり犯罪者は突き出すべき、という結論になった。リーネ、石にしてやってくれ」
「だ、騙したなー!」
当然の如くハゲ頭は抗議してるけど、あんたらも似たようなもんじゃん?
「いや、俺は考えてやると言ったんだ。で、考えた結果突き出すことにしただけだ。言いがかりはやめてくれ」
サルヴァンがニヤニヤして答えると、ハゲ頭の顔色が変わる。
「石化」
「いやだぁぁぁぁぁっっっ!!!」
パキパキパキ……。
ハゲ頭は絶叫をあげながら石となった。大きい声だったから気付かれたかな?
別にいいけど。むしろ向かってきてくれた方が楽かもしんない。
「見つかったようだな。結構出てきたぞ」
うん、洞穴からわらわらと湧いて出てきたね。丘から見下ろすと手に弓や斧、剣を持った盗賊どもが姿を現しこちらを睨んでいた。
「ルウ、なるべく逃がしたくない。どう対処したらいい?」
「リーネ、石壁であいつら封鎖しちゃって。届くよね?」
「もちろん! 石壁!」
洞穴の入口付近の盗賊どもを囲うように石壁が盛り上がり、奴らを閉じ込める。さっさと動かないからそうなるんだけどねぇ。
下でなんか騒いでいるようだけどシラネ。
「水創、強化。リーネ、雷網お願い」
「お任せ! 雷網!」
奴らに大量の水をぶっかけた後、電撃を帯びた網が大量に落下。網が下に落ちると盗賊どもの絶叫が聞こえた。
「防壁。これに乗って降りよう」
「おう!」
「闇の手!」
魔法の壁に乗ってゆっくりと下に降りる。ほとんどの盗賊どもは電撃にやられてまともに動けないようだ。
「石化」
「強化」
石化魔法の範囲を拡大させ、動けなくなった盗賊どもを石に変えていく。洞穴の入口付近にも何人か残っているみたいだ。
「残りは俺とアレサでやる。必要なら援護頼む」
「わかった。僕とリーネは石になったヤツを回収しておくよ」
「やっと出番か! 昨夜は恐慌状態の相手で手応えがなかったからな」
手頃な位置に降りるとサルヴァンとアレサが前に出る。弓を引き絞ってる奴がいるな。
「闇膜」
それを察し、リーネが多重発動で全員に防護魔法をかける。アレサとサルヴァンはいらないかもだけど。
盗賊が矢を放ったのだろう。アレサの剣閃が走る。アレサに向かった矢は斬り落とされ、サルヴァンは盾で弾く。そして僕の顔の横を矢が通り過ぎた。
ちょっと肝が冷えたわ。当たっても無傷なんだろうけど怖いものは怖い。
「ちくしょう! なんなんだてめぇらは!」
バンダナを巻いた盗賊が吠えるが誰も答えない。そんな義理はないもんね。
そしてアレサが駆ける。盗賊も3人程前に出てきたが、内2人が瞬時にその腕を飛ばされた。
「所詮盗賊か。弱いな」
「くそっ! てめぇら俺たちを盗賊団殺戮の宴と知って喧嘩売ってんのか!」
アレサがつまらなさそうに剣を肩に担ぐ。腕を飛ばされた2人の盗賊は悶絶しているようだ。残りの1人もサルヴァンにあっさり返り討ち。左肩を斧で叩き斬られその場に座り込んでいる。
「殺戮の宴? 知らん。弱すぎてつまらんぞ。もっと強いやつを出せ。いるんだろ?」
「俺の出番か……」
アレサが強いやつを要求すると奥から1人の男が出てきた。大振りのバトルアクスを手にしたその男はサルヴァンが子供に見えるほど大きい。それにゴリマッチョだ。ハゲ頭が言っていたスキル持ちがこいつか。
「おお、頼むぞ!」
「任せてくださいよお頭」
ほうほう。あのバンダナを巻いたのがお頭か。バトルアクスを持った奴は斧野郎でいいか。
「さっさとかかって来い」
「俺様のスキルは痛覚無視! どんな一撃だろうとこの俺様の斧の一撃は止まることなし!」
痛みを感じないのか。病気になっても自覚症状無いなら早死にしそうだね。
斧野郎は斧を横向きに構え、アレサに向かって突進する。
「喰らえい!」
斧を横に薙ぐ。アレサはその動きを見切り、軽くバックステップでかわすと即間合いを詰める。
斧野郎は空振った斧を止めず、左足を軸にして回った。
しかし、その斧が振るわれることは無かった。
回りきる頃には両腕はなく、横の石壁にバトルアクスと両腕がぶつかる。アレサは斧野郎の横を通り過ぎ、両腕を斬り落としたみたい。
「ぬぅっ!? う、腕が無い!?」
「単純に遅い」
アレサは不満そうだ。盗賊に期待してもしょうがないと思うな。それほどの腕があるなら落ちぶれたりしないでしょ。
そんなことを思いながらアレサの斬った盗賊たちの腕を治しつつリーネが石に変えていく。あと何人いるん?
「残りの奴。武器を捨てて投降しろ」
「投降したら石にされるのか……?」
「投降しない場合は痛い思いをしてから石になるだけじゃないか?」
石になる運命は変わりません。だって持ち運び楽なんだもん
「くそっ! 石になんてされてたまるか!」
「阿呆が」
やぶれかぶれに突撃した盗賊があっさりとアレサに剣を弾き飛ばされる。弾き飛ばされて手が痺れたのか、右手がプルプルと震えていた。
見せしめにするか。
「光刃、付与、強化」
小さな光の刃を多数生み出し、痛みの強化を付与する。魔法に魔法を付与するのだ。もちろんこれも拡大解釈あっての技法だ。
光の刃はその盗賊の太腿、肩、腹と至る所に刺さっていく。刃自体は小ぶりなのでそこまで深くは刺さらないから致命傷にはならないと思う。でも感じる痛みを強化してあるから相当痛いはず。
「いだいいいぃぃぃいっっ!!」
あれ?
気絶しないな。傷が浅かったのかな?
それでも盗賊はあまりの痛みに絶叫をあげ、涙鼻水を撒き散らしながら転げ回る。それを見ていた後ろの盗賊達はお頭が武器を投げ捨てたのを皮切りに皆が武器を捨て始めた。
「と、投降する……。あれはちょっと勘弁してくれ、いやください……」
残り全員が膝を付き投降する。そしてあえなく全員が石にされ、盗賊団殺戮の宴は壊滅したのであった。
めでたしめでたし。
さー、お宝だ!
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