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第87話 アリシアの報せ
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手紙の話を聞いた次の日、注文した装備が完成したとのことで鍛治の工房へ受け取りに行った。宝石の魔力を剣に伝えるようする必要があったため、意外と手間がかかったそうだ。工房主から是非1つ譲って欲しいと頼まれたけど今回は断った。代わりに暇が出来たら1本用意することで納得してもらった。
「おおっ、これが私の龍炎光牙剣か! 凄い力を感じるぞ!」
アレサがドラゴニウム製の剣を眺め、その出来に感激しているようだ。封じ込めた魔法はリーネの龍炎と破壊の2つ。破壊は魔力組成そのものを破壊してしまうため、魔法の障壁すら無効化してしまう凶悪な性能だ。これなら悪魔の障壁をも貫いてくれるだろう。その代わり龍炎との併用はできないんだけどね。
他にも神聖系魔法の封じられた武具をたくさん用意したんだけどね、「これ、全部国宝級なんじゃないか?」と言うほどぶっ飛んだ性能になったようだ。
そして手紙からの情報もあり、相手がドレカヴァクということで教会とギルドが共闘することになった。国の方では治安維持のため騎士団を動員し、冒険者ギルドとともに闇ギルドの殲滅にあたることになったそうだ。
そしてクラン勇士の紋章の役割は当然ドレカヴァクの討伐だ。教会やギルドは戦力調整中らしい。それで手紙の内容が真実なのか確認のため、専門のチームが派遣されているそうだ。僕達が動くのもその後になる。
後手を踏んでいる感は否めないが、もし情報が嘘で陽動だったら大変なことになるからね。仕方ないだろう。
「みんな! 大変なことになったわ!」
勢いよくクランハウスの入り口が開けられると、アリシアさんが息を切らせて入ってきた。たまたまロビーにいた僕が応対することになった。
「アリシアさん、なにがあったんです?」
「ルウ君、みんな揃ってる?」
「はい、みんな外出はせずハウス内で待機していましたから。ライミスさんなら会議室の方です」
よっぽど急いでいたようだ。とりあえず体力回復しておこう。そしてすぐに会議室へ案内した。
「ライミスさん! アリシアさんです!」
「アリシア!? 緊急事態かい?」
僕が会議室のドアを開けると、ライミスさんがアリシアさんを見つける。それでだいたい把握したようだ。アリシアさんは会議室の中に1歩だけ入ると事情を話し始めた。
「ええ、オルベスタから逃げて来た人を保護したそうなの。それで、オルベスタに骸骨の悪魔と子供の悪魔、邪悪な魔導士がやって来て街の人達を殺して回ってるって」
邪悪な魔導士……。アマラか!
しかもオルベスタの街を襲っているって?
「ライミスさん、急行します?」
「ダメよ! あなたたちだけで行くのは危険だわ! 気持ちはわかるわ。でも保護した人が街を出たのは3日前なの。今から急行しても間に合わないはずよ」
そうだ、オルベスタはここからだと徒歩3日以上かかる。そうなると状況は変わってくるはずだ。
「……非情なようだがアリシアの言う通りだルウ君。我々に何かあればドレカヴァクに対抗できるものはいなくなると言っていい。今頃向こうは奴らの巣窟となっているはずだ。教会や他の冒険者たちと協力しなければ、勝てるものも勝てなくなってしまう」
確かに向こうの戦力もわからないのに、無闇に攻め込むべきじゃあない。数で押されて疲弊したところを狙われたらお終いだ。
「……そうですね、冷静さを欠いていました。すいません」
「悔しいだろうが耐えてくれ。この戦いに敗北は許されない」
「はい」
真剣な眼差しで僕を見つめる。しっかりと返事を返すと、アリシアさんが説明を始めた。
「それで、勇猛、神撃、龍炎光牙は明日10時に北門前よ。ここからだと3時間程かかるから、近くの宿を取って貰いたいの。ポーロの宿、っていう宿屋に部屋を4つ確保してあるからそこへお願い。他のメンバーは明日10時にギルドの修練場ね。それじゃ!」
「待って、これを」
僕はアリシアさんを呼び止め、緑色の石を2つ渡す。元オーガの魔石なので手のひらサイズだ。
「これは?」
「飛翔の魔法石。20回くらい使えるから。急ぐんでしょ?」
たくさん走るのは大変なはずだ。空を飛べばかなり楽になると思う。テミスさんがこの魔法を使えるので、作らせてもらったヤツが結構あるのだ。多分売るといい値段になるんじゃなかろうか。
「ありがとう、助かるわ! じゃ!」
アリシアさんは手を振って会議室を出ていった。ギルド職員って大変だと思う。
「聞いていた通りだ。勇猛、神撃、龍炎光牙は今からポーロの宿に向かう。他は待機。スマンが留守は頼んだ」
「任せておけ」
ライミスさんが指示を出し、僕らはハウスの前に集合だ。ガーソリスさん達は待機だ。いよいよ明日は決戦か。
「おおっ、これが私の龍炎光牙剣か! 凄い力を感じるぞ!」
アレサがドラゴニウム製の剣を眺め、その出来に感激しているようだ。封じ込めた魔法はリーネの龍炎と破壊の2つ。破壊は魔力組成そのものを破壊してしまうため、魔法の障壁すら無効化してしまう凶悪な性能だ。これなら悪魔の障壁をも貫いてくれるだろう。その代わり龍炎との併用はできないんだけどね。
他にも神聖系魔法の封じられた武具をたくさん用意したんだけどね、「これ、全部国宝級なんじゃないか?」と言うほどぶっ飛んだ性能になったようだ。
そして手紙からの情報もあり、相手がドレカヴァクということで教会とギルドが共闘することになった。国の方では治安維持のため騎士団を動員し、冒険者ギルドとともに闇ギルドの殲滅にあたることになったそうだ。
そしてクラン勇士の紋章の役割は当然ドレカヴァクの討伐だ。教会やギルドは戦力調整中らしい。それで手紙の内容が真実なのか確認のため、専門のチームが派遣されているそうだ。僕達が動くのもその後になる。
後手を踏んでいる感は否めないが、もし情報が嘘で陽動だったら大変なことになるからね。仕方ないだろう。
「みんな! 大変なことになったわ!」
勢いよくクランハウスの入り口が開けられると、アリシアさんが息を切らせて入ってきた。たまたまロビーにいた僕が応対することになった。
「アリシアさん、なにがあったんです?」
「ルウ君、みんな揃ってる?」
「はい、みんな外出はせずハウス内で待機していましたから。ライミスさんなら会議室の方です」
よっぽど急いでいたようだ。とりあえず体力回復しておこう。そしてすぐに会議室へ案内した。
「ライミスさん! アリシアさんです!」
「アリシア!? 緊急事態かい?」
僕が会議室のドアを開けると、ライミスさんがアリシアさんを見つける。それでだいたい把握したようだ。アリシアさんは会議室の中に1歩だけ入ると事情を話し始めた。
「ええ、オルベスタから逃げて来た人を保護したそうなの。それで、オルベスタに骸骨の悪魔と子供の悪魔、邪悪な魔導士がやって来て街の人達を殺して回ってるって」
邪悪な魔導士……。アマラか!
しかもオルベスタの街を襲っているって?
「ライミスさん、急行します?」
「ダメよ! あなたたちだけで行くのは危険だわ! 気持ちはわかるわ。でも保護した人が街を出たのは3日前なの。今から急行しても間に合わないはずよ」
そうだ、オルベスタはここからだと徒歩3日以上かかる。そうなると状況は変わってくるはずだ。
「……非情なようだがアリシアの言う通りだルウ君。我々に何かあればドレカヴァクに対抗できるものはいなくなると言っていい。今頃向こうは奴らの巣窟となっているはずだ。教会や他の冒険者たちと協力しなければ、勝てるものも勝てなくなってしまう」
確かに向こうの戦力もわからないのに、無闇に攻め込むべきじゃあない。数で押されて疲弊したところを狙われたらお終いだ。
「……そうですね、冷静さを欠いていました。すいません」
「悔しいだろうが耐えてくれ。この戦いに敗北は許されない」
「はい」
真剣な眼差しで僕を見つめる。しっかりと返事を返すと、アリシアさんが説明を始めた。
「それで、勇猛、神撃、龍炎光牙は明日10時に北門前よ。ここからだと3時間程かかるから、近くの宿を取って貰いたいの。ポーロの宿、っていう宿屋に部屋を4つ確保してあるからそこへお願い。他のメンバーは明日10時にギルドの修練場ね。それじゃ!」
「待って、これを」
僕はアリシアさんを呼び止め、緑色の石を2つ渡す。元オーガの魔石なので手のひらサイズだ。
「これは?」
「飛翔の魔法石。20回くらい使えるから。急ぐんでしょ?」
たくさん走るのは大変なはずだ。空を飛べばかなり楽になると思う。テミスさんがこの魔法を使えるので、作らせてもらったヤツが結構あるのだ。多分売るといい値段になるんじゃなかろうか。
「ありがとう、助かるわ! じゃ!」
アリシアさんは手を振って会議室を出ていった。ギルド職員って大変だと思う。
「聞いていた通りだ。勇猛、神撃、龍炎光牙は今からポーロの宿に向かう。他は待機。スマンが留守は頼んだ」
「任せておけ」
ライミスさんが指示を出し、僕らはハウスの前に集合だ。ガーソリスさん達は待機だ。いよいよ明日は決戦か。
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