転生して王子になったボクは、王様になるまでノラリクラリと生きるはずだった

angel

文字の大きさ
31 / 84
第3章 二人の未来

【31】葛藤

しおりを挟む
ベッドにうつ伏せに四つん這いにされ、後孔に指を入れられる。
傷つけないように丹念にゆっくりと、ローションをまとったオーディンの指が増やされる。

ボクは声が出ないように右手で口を押さえながら、左手でシーツを握りしめる。
逃げることはとうに諦めた、体格で劣るボクが暴れた所でオーディンにすぐに抑え込まれてしまうことは既に学習済みだ。
抵抗せず少しでも早く終わってくれることを願うだけなのに、オーディンはしつこく攻めてくる。

「後ろ…気持ちいいんだ?出したくないって言ってる割に、前もうすっかりビンビンだね」

からかうような言葉に羞恥心がこみ上げ涙があふれる。
背中に吸い付き痕を増やしながら、左手で乳首を刺激し後孔に入れる指が3本に増やされた。
ピリッとした痛みが走り、先日の悪夢が蘇る。

「やぁ―――!いたい…いた、ぃから…んん、っ」

「だいじょうぶだよ、切れてないから怖がらないで力を抜いて」

言葉は優しいが侵入する指は容赦ない。
乳首を弄んでいた手が股間へと滑る。
ペニスを擦り上げられ内部を大きな指でかき回されると、声を押さえる事はできなかった。

「ひぃいいいい…アっぁぁ……っ!」

両腕でペニスを上下するオーディンの腕をつかみ、逃れようと体を捩るがびくともしない。
後ろに入った指がグルリと内部をこね回し、ボクの弱い場所をなで上げた。

「ああぁあああああ―――っ!!い…っぐ…ん、ん!っ…あは…ぁぁ……」

体を極限まで反らし、過ぎる快感に悶え苦しむ。

「……やめて……ぇええ、許し…もっ、ぁ……お願…ぃぃいいい!!」

涙を流して涎を口の端から垂らし、グチャグチャな顔で後ろを振り返りイヤイヤと願う。

「私もガマンしてるんだよ、早く繋がりたいだろう?ほら…もう1本入れるよ」

もう1本?無理だ―――3本でこんなにも苦しいのに死んでしまう。
半狂乱になって暴れるボクの体を仰向けにし、体重をかけてオーディンが抑え込む。

「シルヴィ…愛してる。お前だけだ」

「う…っそ、だ!」

ボクはオーディンを睨みつけた。
(婚約者もセフレもいっぱいいるくせに何がお前だけだ、だよ!)怒りでまた涙が溢れた。


「嘘じゃない、私が愛するのは永遠にシルヴィ…お前ただ一人だ」

ギュッと抱きしめウットリと酔うように言い、グチャグチャになったボクの顔に口付けを落とす。

「こっ…婚約っ…ゥッ―――いっぱい、し、てるって」

悔しくて涙が止まらない
やりまくりのヤリチンのくせに、ボクだけだなんてヌケヌケとよくも言ったな。
暴れ、キスから逃れるボクにオーディンが告げた。

「婚約は全て破棄した、私はシルヴィ以外を抱く気はない」

婚約破棄に思いほか時間がかかってしまったと、全部の事が済むまではボクに会うのは我慢していたのだと。
ようやくきれいな身になり、あの日 再プロポーズをするはずだったのっだと。


(あきれた…皇子妃になれませんってボク断ったよね?

 なのにどういう思考回路で再プロポーズなんだ?

 ほんっと…どんだけポジティブの俺様なんだよ―――)


眠らせて勝手に後ろの開発をして、この部屋に閉じ込めて。
結婚できないっていうのを他に婚約者がいるせいだと勘違いして即破棄して、これでいいだろとばかりに再プロポーズって。


そんな自分勝手な男なのに…



ボクにだって王様になるっていう最終目標があり譲れないんだ。



現世に帰れなくってもいいのか?
一生童貞でもいいのか?

そう簡単に決心はつかない


待て と命令された犬のようにボクを見つめ続けるオーディン。

後ろを広げ再びつながるためと言いながら、ひたすらボクの弱い場所を攻め精を搾り取るこの男。
やめてと何度叫んでもやめてくれないし、快感も過ぎると苦しくて訳がわからなくなって怖いんだって言うのに。


そんなひどい男なのに









やっぱりボクはこの男を失いたくないんだ…












「…いつから?」

「…?」

「いつからボクのこと、そういう目で見てたの?」


ボクがオーディンを好きだって自覚したのはキモデブから助けてくれた瞬間だったけど、オーディンはいつからだったのか疑問だったから聞いてみたけど、愚問だとばかりにオーディンは言った。


『謁見の間で初めて会ったあの日から、私のものにすると決めていた』と


絶句した。それってマサカの一目惚れってやつですか、そうですか。



「皇帝、弟たち、大臣たちの前で、私の皇子妃にすると宣言した…

 けど、シルヴィがどうしても妃になるのはイヤだと言うなら…」


「皇子妃になんてならなくてもいい…だが一生そばにいてくれ、私だけを愛してくれ」

『愛してるんだシルヴァリオン』

捨てられた子犬のような目をしてボクを見つめるオーディン。

ベッドで裸で顔も下半身もグチャグチャグチョグチョのボクの左手を取り、しっかりと服を着込んだ金髪蒼眼の超絶イケメンが薬指に口づけた。




「私の愛は未来永劫、シルヴァリオン唯一人に捧ぐことを誓う」





もう…なんだよ、カッコよすぎだろ。



オーディンの言葉に、不覚にもキュンキュンしてしまった。
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

悪辣と花煙り――悪役令嬢の従者が大嫌いな騎士様に喰われる話――

BL
「ずっと前から、おまえが好きなんだ」 と、俺を容赦なく犯している男は、互いに互いを嫌い合っている(筈の)騎士様で――――。 「悪役令嬢」に仕えている性悪で悪辣な従者が、「没落エンド」とやらを回避しようと、裏で暗躍していたら、大嫌いな騎士様に見つかってしまった。双方の利益のために手を組んだものの、嫌いなことに変わりはないので、うっかり煽ってやったら、何故かがっつり喰われてしまった話。 ※ムーンライトノベルズでも公開しています(https://novel18.syosetu.com/n4448gl/)

催眠術をかけたら幼馴染の愛が激重すぎる⁉

モト
BL
魔法が使えない主人公リュリュ。 ある日、幼馴染で庭師の息子のセスが自分をハメようと企てていることを知る。 自分の身の危険を回避する為に、魔法が使えなくても出来る術、催眠術をセスにかけた。 異常に効果が効きすぎてしまって、おぉお!? 俺のことをキレイだと褒めて褒めて好き好き言いまくって溺愛してくる。無口で無表情はどうした!? セスはそんな人間じゃないだろう!? と人格まで催眠術にかかって変わる話だけど、本当のところは……。 2023に『幼馴染に催眠術をかけたら溺愛されまくちゃった⁉』で掲載しておりましたが、全体を改稿し、あまりに内容変更が多いのでアップし直しました。 改稿前とストーリーがやや異なっています。ムーンライトノベルズでも掲載しております。

ドジで惨殺されそうな悪役の僕、平穏と領地を守ろうとしたら暴虐だったはずの領主様に迫られている気がする……僕がいらないなら詰め寄らないでくれ!

迷路を跳ぶ狐
BL
いつもドジで、今日もお仕えする領主様に怒鳴られていた僕。自分が、ゲームの世界に悪役として転生していることに気づいた。このままだと、この領地は惨事が起こる。けれど、選択肢を間違えば、領地は助かっても王国が潰れる。そんな未来が怖くて動き出した僕だけど、すでに領地も王城も策略だらけ。その上、冷酷だったはずの領主様は、やけに僕との距離が近くて……僕は平穏が欲しいだけなのに! 僕のこと、いらないんじゃなかったの!? 惨劇が怖いので先に城を守りましょう!

ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない

Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。 かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。 後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。 群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って…… 冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。 表紙は友人絵師kouma.作です♪

待て、妊活より婚活が先だ!

檸なっつ
BL
俺の自慢のバディのシオンは実は伯爵家嫡男だったらしい。 両親を亡くしている孤独なシオンに日頃から婚活を勧めていた俺だが、いよいよシオンは伯爵家を継ぐために結婚しないといけなくなった。よし、お前のためなら俺はなんだって協力するよ! ……って、え?? どこでどうなったのかシオンは婚活をすっ飛ばして妊活をし始める。……なんで相手が俺なんだよ! **ムーンライトノベルにも掲載しております**

【完結】塩対応の同室騎士は言葉が足らない

ゆうきぼし/優輝星
BL
騎士団養成の寄宿学校に通うアルベルトは幼いころのトラウマで閉所恐怖症の発作を抱えていた。やっと広い二人部屋に移動になるが同室のサミュエルは塩対応だった。実はサミュエルは継承争いで義母から命を狙われていたのだ。サミュエルは無口で無表情だがアルベルトの優しさにふれ少しづつ二人に変化が訪れる。 元のあらすじは塩彼氏アンソロ(2022年8月)寄稿作品です。公開終了後、大幅改稿+書き下ろし。 無口俺様攻め×美形世話好き *マークがついた回には性的描写が含まれます。表紙はpome村さま 他サイトも転載してます。

役目を終えた悪役令息は、第二の人生で呪われた冷徹公爵に見初められました

綺沙きさき(きさきさき)
BL
旧題:悪役令息の役目も終わったので第二の人生、歩ませていただきます 〜一年だけの契約結婚のはずがなぜか公爵様に溺愛されています〜 【元・悪役令息の溺愛セカンドライフ物語】 *真面目で紳士的だが少し天然気味のスパダリ系公爵✕元・悪役令息 「ダリル・コッド、君との婚約はこの場をもって破棄する!」 婚約者のアルフレッドの言葉に、ダリルは俯き、震える拳を握りしめた。 (……や、やっと、これで悪役令息の役目から開放される!) 悪役令息、ダリル・コッドは知っている。 この世界が、妹の書いたBL小説の世界だと……――。 ダリルには前世の記憶があり、自分がBL小説『薔薇色の君』に登場する悪役令息だということも理解している。 最初は悪役令息の言動に抵抗があり、穏便に婚約破棄の流れに持っていけないか奮闘していたダリルだが、物語と違った行動をする度に過去に飛ばされやり直しを強いられてしまう。 そのやり直しで弟を巻き込んでしまい彼を死なせてしまったダリルは、心を鬼にして悪役令息の役目をやり通すことを決めた。 そしてついに、婚約者のアルフレッドから婚約破棄を言い渡された……――。 (もうこれからは小説の展開なんか気にしないで自由に生きれるんだ……!) 学園追放&勘当され、晴れて自由の身となったダリルは、高額な給金につられ、呪われていると噂されるハウエル公爵家の使用人として働き始める。 そこで、顔の痣のせいで心を閉ざすハウエル家令息のカイルに気に入られ、さらには父親――ハウエル公爵家現当主であるカーティスと再婚してほしいとせがまれ、一年だけの契約結婚をすることになったのだが……―― 元・悪役令息が第二の人生で公爵様に溺愛されるお話です。

処理中です...