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第3章 二人の未来
【32】降参
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オーディンの首に抱きつき、恥ずかしい裸のグチャグチョをこすりつけてやる。
細かいことは後で考えよう、ボクを全身全霊で愛するこの男をボクも愛してる。
その事実だけでいい―――今は。
「…ボクも愛してる」
パァ―――ッ!って音が聞こえそうなほど表情を明るくして笑うオーディン。
あるはずのない尻尾をちぎれんばかりに振っている想像をしてボクも笑った。
「これ…はずしてよ」
唇を尖らせ、不満を顕にして股間を指差す。
少しシンナリしたボク自身が、未だに締め付けられ苦しいと訴えていた。
どういう仕組みかわからないがそのリング状のものは、オーディンが触ると片手で簡単にパチンとはずれた。
汗だくの体と股間のヌルヌルが気持ち悪いと訴えると、シーツでくるみ抱き上げ大浴場へと運んでくれた。
これ以上、エッチなことはされないのだと理解しホッとした。
浴場の寝湯にシーツごと寝かされ湯に下半身を沈められる。
ボクは青空を見上げながらオーディンに全身を洗ってもらう。服を着たままのオーディンはびしょ濡れだ。
泡とボクの白濁が湯に浮かび、あふれる源泉に押し流され床の溝に消えていく。
ローションのヌルヌルが手強いのかオーディンが苦労していた。
出会った瞬間から自分のものにすると宣言してたって…
その人に彼女(もしくはセフレ)を紹介してくれなんて言っちゃってたんだな。
今考えると何という恐ろしいことを。
生まれながらに人々に傅かれ、周りに何もかも世話をされていた皇子様なのに、こんなに一生懸命ボクのお世話をしてるなんて。
手早く全裸になって、洗い場で自分を洗うオーディンを見る。
自分で脱いで自分で洗ってって進歩したなぁ。
洗いながらもチラチラこっちを見るので、真面目に洗ってと口パクで注意する。
洗い終わるなり飛んでくるオーディン。
自分を洗うのはまだヘタっぴなんだな、髪に泡残ってるし。フフッ
すぐ隣に寝そべり、ボクの上半身が冷えないように湯をかけてくれるオーディンの手が視界に入る。
拳の出っ張ったところが、ガギガギにピンク色に盛り上がっていた。
その手を握ると、オーディンが不思議そうにボクを見る。
青い目が透き通るように美しい。
「手…傷 残っちゃたんだ」
キモデブ事件のせいで、オーディンの右手の拳にいくつもの裂傷が傷として残ってしまった。
傷1つ無い帝国の皇子様にとりかえしのつかない傷を残してしまうなんて、ボクはなんて罪深いんだろう。
なんとか元に戻らないかと、傷を指でたどりスリスリとなでる。
「この傷は私がシルヴィを守ったという証だ。一生消えないこの傷を私は誇りに思う」
青空を背景に煌めく金髪が美しく、誇らしげに微笑う顔が綺麗すぎる。
(もういいかげんにしろよな。
とっくに落ちてる相手に、どんだけ甘い言葉で追い詰めるんだよ。
降参だよ、降参 わかったからもう…)
止まらないオーディンの口を、ボクの唇で優しく黙らせた。
細かいことは後で考えよう、ボクを全身全霊で愛するこの男をボクも愛してる。
その事実だけでいい―――今は。
「…ボクも愛してる」
パァ―――ッ!って音が聞こえそうなほど表情を明るくして笑うオーディン。
あるはずのない尻尾をちぎれんばかりに振っている想像をしてボクも笑った。
「これ…はずしてよ」
唇を尖らせ、不満を顕にして股間を指差す。
少しシンナリしたボク自身が、未だに締め付けられ苦しいと訴えていた。
どういう仕組みかわからないがそのリング状のものは、オーディンが触ると片手で簡単にパチンとはずれた。
汗だくの体と股間のヌルヌルが気持ち悪いと訴えると、シーツでくるみ抱き上げ大浴場へと運んでくれた。
これ以上、エッチなことはされないのだと理解しホッとした。
浴場の寝湯にシーツごと寝かされ湯に下半身を沈められる。
ボクは青空を見上げながらオーディンに全身を洗ってもらう。服を着たままのオーディンはびしょ濡れだ。
泡とボクの白濁が湯に浮かび、あふれる源泉に押し流され床の溝に消えていく。
ローションのヌルヌルが手強いのかオーディンが苦労していた。
出会った瞬間から自分のものにすると宣言してたって…
その人に彼女(もしくはセフレ)を紹介してくれなんて言っちゃってたんだな。
今考えると何という恐ろしいことを。
生まれながらに人々に傅かれ、周りに何もかも世話をされていた皇子様なのに、こんなに一生懸命ボクのお世話をしてるなんて。
手早く全裸になって、洗い場で自分を洗うオーディンを見る。
自分で脱いで自分で洗ってって進歩したなぁ。
洗いながらもチラチラこっちを見るので、真面目に洗ってと口パクで注意する。
洗い終わるなり飛んでくるオーディン。
自分を洗うのはまだヘタっぴなんだな、髪に泡残ってるし。フフッ
すぐ隣に寝そべり、ボクの上半身が冷えないように湯をかけてくれるオーディンの手が視界に入る。
拳の出っ張ったところが、ガギガギにピンク色に盛り上がっていた。
その手を握ると、オーディンが不思議そうにボクを見る。
青い目が透き通るように美しい。
「手…傷 残っちゃたんだ」
キモデブ事件のせいで、オーディンの右手の拳にいくつもの裂傷が傷として残ってしまった。
傷1つ無い帝国の皇子様にとりかえしのつかない傷を残してしまうなんて、ボクはなんて罪深いんだろう。
なんとか元に戻らないかと、傷を指でたどりスリスリとなでる。
「この傷は私がシルヴィを守ったという証だ。一生消えないこの傷を私は誇りに思う」
青空を背景に煌めく金髪が美しく、誇らしげに微笑う顔が綺麗すぎる。
(もういいかげんにしろよな。
とっくに落ちてる相手に、どんだけ甘い言葉で追い詰めるんだよ。
降参だよ、降参 わかったからもう…)
止まらないオーディンの口を、ボクの唇で優しく黙らせた。
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