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2章3〜4歳
優れたテイマー
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-side アクシア-
「ねえ、青龍様、思ったんだけどさ」
「なんだ?」
「スライムテイムしてみたい!」」
ドッカーン事件の翌日、俺は青龍様にスライムをテイムすることを提案してみた。
というのも、人の気配がしたらすぐに逃げてしまうスライムを倒しまくってしまうのは可哀想だと思ったからだ。
「うむ?スライムをか?だがな……、お主にとって特にメリットないぞ」
「そっかー」
ぷにぷにした感覚で、抱き枕みたいで可愛いと思ったんだけど。むむむ……、ちょっとテイムしてみたかったので残念。
そんな事を思っていると、エリックが助け舟を出してくれた。
「一般的にスライムは、子どもの情操教育に良いとされています。力を封印して、無力化したスライムをペットとして飼う事はよくありますし、悪くないと思いますよ?」
「ほーう」
ほほう。情操教育。地球でいうウサギとか、鶏とか、ハムスターみたいな感じかな。 確かにそう考えると、いいかも。俺は人間の友達がまだいない。スライム相手に話しかける事で学べることは多いと思う。
「飼いたーい!!」
「あいわかった。お主がやりたいようにやれば良い。いざとなったら、我らがフォローしよう」
「やったーー!」
どうやら、青龍様はオッケーみたいだ。
「あとは、ルイス様をどう説得するかですね」
「うん!パパには自分で頼んでみる!」
「それが良いと思われます」
ふふん。優しいパッパはきっと賛成してくれるだろう。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「だーめだ」
「へ?」
--ガッシャーーーン!!!
食べるために持っていたスプーンを離してしまい大きく音が鳴る。
夕ご飯でパッパのご機嫌な時を狙って、頼んでみたのだが、却下されてしまった。
なんでー?
「そうだな……、アクシアはもしもスライムを飼ったらどうする?」
「うーーっと、餌をあげて、沢山撫で撫でする!!」
「うん、それ自体は正しいよ。可愛がってあげるんだよね」
「うん」
スライムさんたちと一緒に仲良く遊べたらなーと思う。
「だけどね、スライムは元々野生の生物なんだ。その野生のスライムの人生を君は変える。難しいかもしれないけれど、この意味わかる?」
「むむーー?命を頂戴するに近い?」
「そう、その通り。魔物だからと言ってむやみやたらと乱獲して良いわけではない。生き物は大切にするべきだよ」
「そっかー」
難しいけど、そうだよね。
スライムにはスライムの人生がある。
それを勝手にテイムした事によって、元々の運命を変えてしまうかもしれない。
簡単な話じゃないよねー、と少ししょんぼり。
「だからね、アクシア」
「ん?」
「アクシアがスライムを選ぶのではなく、スライムがアクシアを選ぶように頑張るんだ」
「ほー」
「そしたら、スライムの意思でしっかりと選んでいる事になるだろう?優れたテイマーは皆、魔物に選ばれる側の適性がある人間がなっている」
「なるほどー」
テイマーも結構シビアな世界らしい。
簡単にテイムの詠唱を覚えたら、はいテイマーですとはならないということなのかも。
「大丈夫、アクシアもできるよ。パパもママも魔物を飼っているからね」
そう言って、パパとママはそれぞれ、美しいワシの魔物と、かっこいい狼の魔物を呼び出してくれた。
「おおーーー!!」
パパとママかっこいい!!
良いな良いな!
「スライムに限らず、いずれアクシアもいい仲間ができるといいわね」
そう言われてママンに頭を撫でられた1日なのでした。
--------------------------
「ねえ、青龍様、思ったんだけどさ」
「なんだ?」
「スライムテイムしてみたい!」」
ドッカーン事件の翌日、俺は青龍様にスライムをテイムすることを提案してみた。
というのも、人の気配がしたらすぐに逃げてしまうスライムを倒しまくってしまうのは可哀想だと思ったからだ。
「うむ?スライムをか?だがな……、お主にとって特にメリットないぞ」
「そっかー」
ぷにぷにした感覚で、抱き枕みたいで可愛いと思ったんだけど。むむむ……、ちょっとテイムしてみたかったので残念。
そんな事を思っていると、エリックが助け舟を出してくれた。
「一般的にスライムは、子どもの情操教育に良いとされています。力を封印して、無力化したスライムをペットとして飼う事はよくありますし、悪くないと思いますよ?」
「ほーう」
ほほう。情操教育。地球でいうウサギとか、鶏とか、ハムスターみたいな感じかな。 確かにそう考えると、いいかも。俺は人間の友達がまだいない。スライム相手に話しかける事で学べることは多いと思う。
「飼いたーい!!」
「あいわかった。お主がやりたいようにやれば良い。いざとなったら、我らがフォローしよう」
「やったーー!」
どうやら、青龍様はオッケーみたいだ。
「あとは、ルイス様をどう説得するかですね」
「うん!パパには自分で頼んでみる!」
「それが良いと思われます」
ふふん。優しいパッパはきっと賛成してくれるだろう。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「だーめだ」
「へ?」
--ガッシャーーーン!!!
食べるために持っていたスプーンを離してしまい大きく音が鳴る。
夕ご飯でパッパのご機嫌な時を狙って、頼んでみたのだが、却下されてしまった。
なんでー?
「そうだな……、アクシアはもしもスライムを飼ったらどうする?」
「うーーっと、餌をあげて、沢山撫で撫でする!!」
「うん、それ自体は正しいよ。可愛がってあげるんだよね」
「うん」
スライムさんたちと一緒に仲良く遊べたらなーと思う。
「だけどね、スライムは元々野生の生物なんだ。その野生のスライムの人生を君は変える。難しいかもしれないけれど、この意味わかる?」
「むむーー?命を頂戴するに近い?」
「そう、その通り。魔物だからと言ってむやみやたらと乱獲して良いわけではない。生き物は大切にするべきだよ」
「そっかー」
難しいけど、そうだよね。
スライムにはスライムの人生がある。
それを勝手にテイムした事によって、元々の運命を変えてしまうかもしれない。
簡単な話じゃないよねー、と少ししょんぼり。
「だからね、アクシア」
「ん?」
「アクシアがスライムを選ぶのではなく、スライムがアクシアを選ぶように頑張るんだ」
「ほー」
「そしたら、スライムの意思でしっかりと選んでいる事になるだろう?優れたテイマーは皆、魔物に選ばれる側の適性がある人間がなっている」
「なるほどー」
テイマーも結構シビアな世界らしい。
簡単にテイムの詠唱を覚えたら、はいテイマーですとはならないということなのかも。
「大丈夫、アクシアもできるよ。パパもママも魔物を飼っているからね」
そう言って、パパとママはそれぞれ、美しいワシの魔物と、かっこいい狼の魔物を呼び出してくれた。
「おおーーー!!」
パパとママかっこいい!!
良いな良いな!
「スライムに限らず、いずれアクシアもいい仲間ができるといいわね」
そう言われてママンに頭を撫でられた1日なのでした。
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