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第四章 語られぬ約束
欧州回顧録「再開と別離」
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夜のうちに雨は止みました。
とにかく驚いたのは、トラウデルさんがこの車両に乗り合わせていたことです。
ユンゲさんに会いに行く予定らしいのですが、これは全くの偶然でした。
彼女はかなり興奮しておりましたが、何しろ話が通じないのでどうすればいいのやらです。
周囲の作業員たちが彼女に比較的乾いた毛布を渡していましたが、落ち着くまでには時間がかかりました。
途中の休憩で降りた機関士たちが壊れた車両と私たちの身なりに仰天したり、ともかくいろいろとはあったのですが、その話は私にはチンプンカンプンです。
なんとか筆談と身振り手振りで、まずはベルリンまで全員で行く、ということで話はまとまりました。
二度目に訪れたベルリンは曇りで肌寒く、人はみな厳しい面持ちでした。
事件は終わったが、これからどうしようと所在なく回りを見回します。
ところがその暗い雰囲気の中、鉄でできた椅子から一人が勢いよく立ち上がりました。
私の顔を見て駆け寄ってきます。
「塩田先生! いやー、よくご無事で!」
日本人の日本語を久々に聞きました。
よく見ると、行きの潜水艦でやたらたばこをくれた武官です。
なぜこんなところに、と聞こうとしましたが、その前に彼は私たちへ勢いよく右手を上げ、親衛隊を真似て「ハイル・ヒトラー!」と敬礼をしてきました。
私があっけにとられていると、つかつかとトラウデルさんの隣に立ち、流暢なドイツ語でペラペラと話し始めました。
「ははぁ、はぁ、はぁ、なるほど、なるほど。これは気の毒です」
「どうされたのですか」
武官さんは相槌だけ日本語で、時々私のほうへ目を向けます。
「いやどうも汽車がよくなかったようで、雨のせいで服が傷んでしまったと。上着ですし、替えもないようですしなあ」
「はあ……」
数日前まで生と死を行き来していたので、なんだかずいぶん日常に戻ったなと拍子抜けしてしまいました。
ただ、トラウデルさんはどうもハンスさんに会いに来たらしいのです。
ちらりと目を向けますと、ぼろぼろの自分が夫にどう思われるだろうと考えているようでした。
彼女はユンゲさんに会えれば満足だと言っていますが、本心ではないでしょう。
ドイツも日本と同様、買い物を楽しむなど悠長なことが許される時期ではありません。
仕方ないですよとも言えず、私たちは駅の外へ行き、ユンゲさんが迎えに来るというベンチへ移動しました。
上には比較的新しいカバンが置いてありました。
なぜかチャックが開いています。
ずいぶんうかつだなと思いましたが、武官さんはそれを持ち上げるとチャックをしめて、地べたにどっかりと置きました。
「いやー、しかし、塩田先生がまさか総統閣下の秘書様と一緒だとは! ずいぶん重責だったご様子ですなあ!」
勢いよく彼が続けます。
同じことをドイツ語でトラウデルさんにも言っているようです。
とりあえずは、はあ、はあ、とばかり繰り返しました。
なにしろ本当のことは半分も言えませんので。
あまり中身もない話でしたので、私は雨上がりの空を眺めながらこれからのことを考えました。
透明人間との勝負は、これで終わるのか。
それともまだまだ新手が来るのか。
指導の期間が短かったこともありますが、あの屈強なシュミット大尉がやられてしまったのは残念だったなと思い返しました。
あの骨の折れ方では、軍務に復帰することは難しいでしょう。
総統の護衛はできたものの、合気術を親衛隊に教えるという意味では十分ではなかったのです。
このまま帰国してしまってもよいのか。
また本営に戻って指導を続けるべきか。
もう少し、この戦いについて広く深く考えるべきかと思いました。
ちょっとよくわからなかったのが、あの例の巨人が、なぜ私を貨車に放り投げたのかです。
単純に力を見せたかっただけでもないような気がしました。
列車にたたきつけて倒そうと思ったのでしょうか?
そうではないでしょう。
だったらがっちりつかんで近くに倒すはずです。
あれは確実に、私を列車めがけて投げようという考えがあったのです。
列車のような狭い場所なら、逃げだせないだろうと思ったのでしょうか?
いや、彼なら私が逃げ出したら、彼のあの気質を考えると、その場でがっかりしてどうでもよくなるでしょう。
では、列車本来の使い方をするつもりだったのでしょうか?
つまり、私を運ぶため、ということです。
実際のところ、それが一番筋が通っているようにも思えます。
列車は本営とベルリンを結ぶためのものなので、途中の停車駅はありません。
だとすると、私を警戒の厳重な狼の巣ではなく、ベルリンへ輸送しようとしたのかもしれません。
推測ではありますが、それなら理屈が通っているように思いました。
あの巨人が乗り込んだのも、可能なら列車内で、そうでなければこのベルリンで片付けるという意図があったのかも。
攻撃を仕掛ける側からすれば、透明人間が倒された理由はなんとしても知りたいはずです。
私をとらえることができれば、その秘密を知ることができるでしょう。
あの巨人は、私を倒せるなら倒したかったが、当初の目的はベルリンに私を連れてくることだった。
それはどうも、間違っていないようです。
そこでふと、私は奇妙なことに気づきました。
先ほどの武官さんが道端に置いたカバンは、チャックが閉めてあったはず。
それがなぜか開いています。
中には男性用の衣服と包帯、そして、拳銃のホルスターが入っています。
私をベルリンに送るのがあの巨人の目的なら。
ベルリンに入ってから私の動向を観察する者がいるとすれば……
その者もまた、例の薬で姿を消して近くに忍び寄ることでしょう。
「まさか?」
跳ねるように立ち上がりました。
トラウデルさんと武官さんが、話をやめて私を見ます。
この近くにいるのかもしれない。
ただ、目立ちやすいカバンのそばではない。
反対側にいるはず。
私は大通りに視線を飛ばしました。
灰皿が一つ離れたベンチの脇に置いてあります。
その台のそば。
隠すように転がっていた拳銃が、ふわりと浮かび上がりました。
「うむっ!」
疲れきった体に叱咤して立ち上がりました。
相手はあの巨人を連れてきた英国人でしょうか。
捕まえるには距離があります。
それでも相手がこちらへ向かって来れば。
「な、なんです?」
「下がって!」
武官さんの襟首をつかんで地面に伏せさせました。
拳銃を持った透明人間は、私を撃つにはタイミングが悪いとみるや、ざっと横手に逃げだしました。
武器を持たないトラウデルさんの方へ向かいます。
「しまった……」
相手は彼女の首を腕で締め上げたようです。
トラウデルさんが無理やり立たされました。
銃口が座っている彼女のこめかみに当てられます。
「ううっ!」
ぎこちない動作です。
戦いなれてはいない。
昨晩の強敵と比べればたやすい相手です。
しかしトラウデルさんを人質に取られては別です。
彼女の生死を問わず突っ込めば確実に倒せます。
しかし、やるべきか。
「し、塩田さん、こりゃいったい何が?」
武官さんが私の背中で叫びましたが、答えていられません。
相手は何があっても全員を撃つだろう。
であれば、動くしかありません。
そう判断して、足に力を込めました。
ところが、私の手が伸びるより早く。
首を絞める透明な腕に別の腕がつかみかかり、銃口は空を向きました。
「うん?」
私の目の前に現れた男が、俊敏に見えない手を取りおさえてます。
奇しくもその姿勢は、初めてドイツで私が透明人間と立ち会った時と、同じ動作でした。
「ハンス!」
トラウデルさんが叫びました。
ほとんど同時に、石畳へ透明人間の体がたたきつけられました。
私がこのドイツでかけた、私がこのドイツで教えた、見事な四方投げです。
親衛隊員のユンゲさんです。
奥さんを迎えに来たのです。
奥さんを救うため、透明人間を投げ飛ばしたのです。
石畳に透明人間を叩きつけると、ユンゲさんは流れるように宙へ浮いた拳銃に飛びつき、着地と同時に連続して引き金を引きました。
弾丸は石畳に跳ねることなく、次々に空中で止まっていきます。
その黒い金属はやがて血の色に包まれ、さらに皮膚に覆われていきました。
「ハンス……」
「ひさしぶりだな、トラウデル」
トラウデルさんへ背を向けたまま、ユンゲさんは奪い取った拳銃から慣れた手つきで弾丸を抜き、静かにベンチの上に置きました。
彼はしずかに息を吐きながら私へ向き、親衛隊の右手を上げる敬礼ではなく、深く頭を下げる礼を向けました。
そしていつ覚えたのか、たどたどしくも間違いのない日本語でおっしゃいました。
「塩田先生。合気術のご指導、感謝いたします」
とにかく驚いたのは、トラウデルさんがこの車両に乗り合わせていたことです。
ユンゲさんに会いに行く予定らしいのですが、これは全くの偶然でした。
彼女はかなり興奮しておりましたが、何しろ話が通じないのでどうすればいいのやらです。
周囲の作業員たちが彼女に比較的乾いた毛布を渡していましたが、落ち着くまでには時間がかかりました。
途中の休憩で降りた機関士たちが壊れた車両と私たちの身なりに仰天したり、ともかくいろいろとはあったのですが、その話は私にはチンプンカンプンです。
なんとか筆談と身振り手振りで、まずはベルリンまで全員で行く、ということで話はまとまりました。
二度目に訪れたベルリンは曇りで肌寒く、人はみな厳しい面持ちでした。
事件は終わったが、これからどうしようと所在なく回りを見回します。
ところがその暗い雰囲気の中、鉄でできた椅子から一人が勢いよく立ち上がりました。
私の顔を見て駆け寄ってきます。
「塩田先生! いやー、よくご無事で!」
日本人の日本語を久々に聞きました。
よく見ると、行きの潜水艦でやたらたばこをくれた武官です。
なぜこんなところに、と聞こうとしましたが、その前に彼は私たちへ勢いよく右手を上げ、親衛隊を真似て「ハイル・ヒトラー!」と敬礼をしてきました。
私があっけにとられていると、つかつかとトラウデルさんの隣に立ち、流暢なドイツ語でペラペラと話し始めました。
「ははぁ、はぁ、はぁ、なるほど、なるほど。これは気の毒です」
「どうされたのですか」
武官さんは相槌だけ日本語で、時々私のほうへ目を向けます。
「いやどうも汽車がよくなかったようで、雨のせいで服が傷んでしまったと。上着ですし、替えもないようですしなあ」
「はあ……」
数日前まで生と死を行き来していたので、なんだかずいぶん日常に戻ったなと拍子抜けしてしまいました。
ただ、トラウデルさんはどうもハンスさんに会いに来たらしいのです。
ちらりと目を向けますと、ぼろぼろの自分が夫にどう思われるだろうと考えているようでした。
彼女はユンゲさんに会えれば満足だと言っていますが、本心ではないでしょう。
ドイツも日本と同様、買い物を楽しむなど悠長なことが許される時期ではありません。
仕方ないですよとも言えず、私たちは駅の外へ行き、ユンゲさんが迎えに来るというベンチへ移動しました。
上には比較的新しいカバンが置いてありました。
なぜかチャックが開いています。
ずいぶんうかつだなと思いましたが、武官さんはそれを持ち上げるとチャックをしめて、地べたにどっかりと置きました。
「いやー、しかし、塩田先生がまさか総統閣下の秘書様と一緒だとは! ずいぶん重責だったご様子ですなあ!」
勢いよく彼が続けます。
同じことをドイツ語でトラウデルさんにも言っているようです。
とりあえずは、はあ、はあ、とばかり繰り返しました。
なにしろ本当のことは半分も言えませんので。
あまり中身もない話でしたので、私は雨上がりの空を眺めながらこれからのことを考えました。
透明人間との勝負は、これで終わるのか。
それともまだまだ新手が来るのか。
指導の期間が短かったこともありますが、あの屈強なシュミット大尉がやられてしまったのは残念だったなと思い返しました。
あの骨の折れ方では、軍務に復帰することは難しいでしょう。
総統の護衛はできたものの、合気術を親衛隊に教えるという意味では十分ではなかったのです。
このまま帰国してしまってもよいのか。
また本営に戻って指導を続けるべきか。
もう少し、この戦いについて広く深く考えるべきかと思いました。
ちょっとよくわからなかったのが、あの例の巨人が、なぜ私を貨車に放り投げたのかです。
単純に力を見せたかっただけでもないような気がしました。
列車にたたきつけて倒そうと思ったのでしょうか?
そうではないでしょう。
だったらがっちりつかんで近くに倒すはずです。
あれは確実に、私を列車めがけて投げようという考えがあったのです。
列車のような狭い場所なら、逃げだせないだろうと思ったのでしょうか?
いや、彼なら私が逃げ出したら、彼のあの気質を考えると、その場でがっかりしてどうでもよくなるでしょう。
では、列車本来の使い方をするつもりだったのでしょうか?
つまり、私を運ぶため、ということです。
実際のところ、それが一番筋が通っているようにも思えます。
列車は本営とベルリンを結ぶためのものなので、途中の停車駅はありません。
だとすると、私を警戒の厳重な狼の巣ではなく、ベルリンへ輸送しようとしたのかもしれません。
推測ではありますが、それなら理屈が通っているように思いました。
あの巨人が乗り込んだのも、可能なら列車内で、そうでなければこのベルリンで片付けるという意図があったのかも。
攻撃を仕掛ける側からすれば、透明人間が倒された理由はなんとしても知りたいはずです。
私をとらえることができれば、その秘密を知ることができるでしょう。
あの巨人は、私を倒せるなら倒したかったが、当初の目的はベルリンに私を連れてくることだった。
それはどうも、間違っていないようです。
そこでふと、私は奇妙なことに気づきました。
先ほどの武官さんが道端に置いたカバンは、チャックが閉めてあったはず。
それがなぜか開いています。
中には男性用の衣服と包帯、そして、拳銃のホルスターが入っています。
私をベルリンに送るのがあの巨人の目的なら。
ベルリンに入ってから私の動向を観察する者がいるとすれば……
その者もまた、例の薬で姿を消して近くに忍び寄ることでしょう。
「まさか?」
跳ねるように立ち上がりました。
トラウデルさんと武官さんが、話をやめて私を見ます。
この近くにいるのかもしれない。
ただ、目立ちやすいカバンのそばではない。
反対側にいるはず。
私は大通りに視線を飛ばしました。
灰皿が一つ離れたベンチの脇に置いてあります。
その台のそば。
隠すように転がっていた拳銃が、ふわりと浮かび上がりました。
「うむっ!」
疲れきった体に叱咤して立ち上がりました。
相手はあの巨人を連れてきた英国人でしょうか。
捕まえるには距離があります。
それでも相手がこちらへ向かって来れば。
「な、なんです?」
「下がって!」
武官さんの襟首をつかんで地面に伏せさせました。
拳銃を持った透明人間は、私を撃つにはタイミングが悪いとみるや、ざっと横手に逃げだしました。
武器を持たないトラウデルさんの方へ向かいます。
「しまった……」
相手は彼女の首を腕で締め上げたようです。
トラウデルさんが無理やり立たされました。
銃口が座っている彼女のこめかみに当てられます。
「ううっ!」
ぎこちない動作です。
戦いなれてはいない。
昨晩の強敵と比べればたやすい相手です。
しかしトラウデルさんを人質に取られては別です。
彼女の生死を問わず突っ込めば確実に倒せます。
しかし、やるべきか。
「し、塩田さん、こりゃいったい何が?」
武官さんが私の背中で叫びましたが、答えていられません。
相手は何があっても全員を撃つだろう。
であれば、動くしかありません。
そう判断して、足に力を込めました。
ところが、私の手が伸びるより早く。
首を絞める透明な腕に別の腕がつかみかかり、銃口は空を向きました。
「うん?」
私の目の前に現れた男が、俊敏に見えない手を取りおさえてます。
奇しくもその姿勢は、初めてドイツで私が透明人間と立ち会った時と、同じ動作でした。
「ハンス!」
トラウデルさんが叫びました。
ほとんど同時に、石畳へ透明人間の体がたたきつけられました。
私がこのドイツでかけた、私がこのドイツで教えた、見事な四方投げです。
親衛隊員のユンゲさんです。
奥さんを迎えに来たのです。
奥さんを救うため、透明人間を投げ飛ばしたのです。
石畳に透明人間を叩きつけると、ユンゲさんは流れるように宙へ浮いた拳銃に飛びつき、着地と同時に連続して引き金を引きました。
弾丸は石畳に跳ねることなく、次々に空中で止まっていきます。
その黒い金属はやがて血の色に包まれ、さらに皮膚に覆われていきました。
「ハンス……」
「ひさしぶりだな、トラウデル」
トラウデルさんへ背を向けたまま、ユンゲさんは奪い取った拳銃から慣れた手つきで弾丸を抜き、静かにベンチの上に置きました。
彼はしずかに息を吐きながら私へ向き、親衛隊の右手を上げる敬礼ではなく、深く頭を下げる礼を向けました。
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