【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!

ユウ

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第二章聖女と勇者と巫女

3女神と海皇

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レグルスはこの身がどうなってもいい。


オンディーヌを助けて欲しいと強く願うと声が響く。


「それが貴方の願いですか」


「誰だ」

「女神アムピトリーテと申します」


その場に現れたのは深海を統べる女神だった。
傍には半裸の男を伴っていてやたらと偉そうだった。


「何だ?随分と破廉恥な男だ。服も着ないで…いや魚人か」

「おい、この馬鹿!相手は神だ」

「え?随分と破廉恥な神だな…しかし何処かで見た事が」

「お前の心の中に一度は言ったのだが…余は初めて貶されたぞ」

海皇ポセイドン。
全ての海を統べている大神だった。


「大儀であった。クローバー王国の王子よ…よくぞ我らを目覚めさせてくれた。特にローレライの姫は命影で妻を救い、妻の使い魔を良くぞ救ってくれた」

「使い魔…海豹アザラシを守ってくれた」

「キュー!」


つぶらな瞳を向ける愛らしさはあるが体が余りにも大きい。
可愛いとは言い難いのだが。


「このアザラシは私の側近ですの。ですが人間達のこの子達の同胞はおかしな魔道具を無理矢理つけられてしまって、理性を失っていたのです」

「その原因は余がとある人間達の呪いの所為なのだが…その前にローレライだ」

「オンディーヌを助けてくださるのですか」


二人の言い方を考えるとレグルスは助けてくれるのかと思った。

「無論だ」

「彼女は最後まで私を、海を…地上を救うために歌い続けました。どうして見捨てられましょうか」

「彼女は海底の恩人だ」


海の王は情が深い。
一度受けた恩は一生忘れない性格だった。

「何より美しい娘は大好きだ」

「…オンディーヌを見ないでください」

「貴方、後で覚えておいてくださいませ」


そして無類の女好きだった。


冷たい視線を妻から送られながらも二人はオンディーヌに魔力を注ごうとするも。


「待ってください…魔力のが強くなっていますわ」

「何?」


体から消えたかと思った魔力は膨れ上がる。
首元の貝殻のペンダントには新たな真珠が現れ周りに魔法陣が描かれる。


「これは巫女の紋章」

「まさか…」

「間違いないアムピトリーテ、オンディーヌは!」


紋章はそのままオンディーヌの体に刻まれる

「うっ…」


傷は全て再生され、オンディーヌは意識を取り戻した。


「オンディーヌ!良かった」

「レオ?」


涙を流しながらレグルスはオンディーヌに抱き着いた。
今は無事に目を覚ました事だけが喜んだのだった。



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