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第二章北方四島の絆
13アフタフォロー
しおりを挟む順風満帆とは言わなかったが、山羊のミルクは大変好評だった。
乳製品アレルギー対策の為に山羊のミルクで作ったバターも好評で、ステラの町の人にも協力をお願いした。
ステラの処遇に関しては、直ぐに俺が手紙を出した。
以前からステラが学園に入る為に町の皆から援助を受けていたそうだ。
在学中もバイトをして、借りたお金を返せるように貯金をしていたそうなのだが。
「ステラ、町の人は良く許してくれたな」
「実は私がフィルベルト様に同行する前にレックが」
「お前は預言者か!」
全てお見通しだったのか。
普通に考えればステラは雁字搦めだっただろう。
学園を卒業して官僚補佐になる為に頑張っていたのを俺が潰してしまったと思ったが。
「それに三年目の恩を誰も忘れていません。手紙が届きました」
「え?」
「長老様はフィルベルト様のお力になるようにと…」
ステラの立場を考えてレックは内々に手紙をだしていたのか。
まぁ俺が前世を思い出す前から俺の立場は悪かったし、多かれ早かれ廃嫡されそうになっていたからこそステラの性格を考えたのかもしれない。
「君は領地開拓の功労者だ。今回の事にも人材を派遣してもらったのだから、相応の報酬をするつもりだ」
「ありがとうございます」
「ただ、しばらくは物資になるが」
まだ金銭でというわけにはいかない。
「いいえ、お金よりも食料の方が喜びます」
食料が不足しているのは王都だけではない。
王都が最優先される所為で、地方は後回しになっている。
「とりあえず今は防護服で寒さをしのぎ、山羊のミルクにパンを送ろう」
「凍ってますよ?」
「これなら保存ができる。一か月は大丈夫だ」
節約のコツ。
食品は冷凍保存すべし。
「これで一か月持つんですか」
「ああ、肉は一か月は保てるぞ。パンは蒸せばいいんだ」
忙しい人にも冷凍食品は必需品だ。
「食品全部を凍らせて直ぐに食べられたらいいのに」
「え?」
「辺境地の騎士様も食事は兵糧ばかりですし。温かいスープとパンはご馳走です」
「それだ!」
何で今まで気づかなかったんだ。
そうだよ。
兵糧だ。
味は最悪だが栄養はある。
「冷凍だ…冷凍弁当だ」
「えっ?フィルベルト様?」
「レック!レック!」
俺は急いで大声でレックを呼ぶと。
「何ですか。騒々しい」
「レック様、本当に何処にでもいますね」
「護衛騎士の嗜みです」
普通はそこまで神出鬼没じゃないが、今は良いか。
「今すぐ皆を集めてくれ」
「解りました」
新しい計画を実行できる。
領民をもっと楽にできるし、国の為に戦う騎士の栄養管理もできるはずだ。
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