悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第二章北方四島の絆

22もう一人の友

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かつて俺には二人の戦友がいた。
一人はエセリラ皇女でもう一人がリーシェ姫だった。


聡明で美しいエセリラ皇女は聖女とも謡われ一方でリーシェ姫は戦女神と呼ばれる程凛々しく剣術に優れていた。


女性ながらに軍人になる事に憧れていたが、王女が軍人になるなる事は難しい。
国によっては稀にあるが王女ではなく貴族だった場合だ。

リーシェ姫は第一王位継承権を持っている。
だが、女性が君主になるには条件が必要になるし、周りからの誹謗中傷は酷い物だった。


ジューリア皇帝陛下もその昔は裏切りの繰り返しで苦労したそうだ。
それでも千年以上続く皇族の血筋と、夫の支えがあった。


皇配のエイドリアス様は最後までジューリア陛下を支えた。
このように女性が王位、帝位を継いだ後に一番の味方となるのは王配と皇配だった。


エセリラ皇女も、リーシェ姫も夫に恵まれればいいが、男尊女卑の世界では難しいだろうな。


エリンデール王国の現国王は辺境地貴族出身で婿養子に望まれ王位に就いた。
奥方が王女であったが、あえて夫に王位を継がせたと聞くけど、他国からの評価はそこまで高くない。


まぁ乱世ならば無能と言われるが、今は平和な世だからだ。


「本当に大丈夫かな…」

「フィルベルト様、他人の心配よりもご自分の身を案じるべきです」

「うん…」


今は他所の国の事に首を突っ込んでいる暇はないが、世界情勢のバランスが崩れる事だけは阻止したい。


「失礼します」

「エヴァ?どうしたんだ」

「ジェフが試作品の携帯食が完成しようなので」


「解った。すぐに行く」


俺達の計画が成功させるのが先決だ。
既に王族ではない俺では直接会って話せる立場ではない。


「心配ならカーマイエル公爵にお願いしてはどうです」

「エリンデール王国と強い繋がりを持つ彼なら可能だ。だがそんな真似はできない」

彼の立場もあるのだから。
それに何時までも誰かに頼るわけにはいかない。


「カーマイエル公爵はどう思っているのだろうか」


母上から俺の後見人を任されているが、王都での立場余計に悪くなるのではないかと思っている。

ずっと俺の師でいてくれた。
そして今も厳しい言葉を投げながらも温かみを感じていた。


まだ守られている。
王宮にいた時も俺は守られて来た。


一人までにはまだまだ程遠いけど。

いつか本当の意味で認めて貰える日が来るように頑張るしかない。


「フィルベルト様…」


だけど俺は知らなかった。
俺は表舞台に出ないで行動する事により、王都では予想外の出来事が起きてしまっているのだった。


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