悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第三章雇われ国王物語

閑話7臣下の心得①

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「どういう事だ!」


普段会議に使う広間にてレクサスは怒鳴り声を上げた。
その場にはフィルベルトの姿はなく、側近や、最近受け入れた使用人にギルドの姿もあった。


彼等はフィルベルトの直々の臣下だった。


「ナツキ!お前は何を申したのだ」

「臣下として当然の事を申し上げました。フィルベルト様に相談を受けまして」

「何!」

「皆様では的確な助言を得られないと思われたのでしょう。臣下が主に気を使わせるとはなんという事でしょう?側近である事を良い事に胡坐をかいでいたとは」

「ナツキさん!」


ポッポが必死に抑え込むも、言っている事は真っ当だと思っていた。


「ナツキさん、どういう事です」

「今の現状を見て貴方は危機感がないのですか?フィルベルト様は既に王家に戻せと言う声が王宮内で上がっています。並行して、クーデターを企てていると疑う馬鹿も多い」

「それは!」


王都の情報は常に入手している。
フィルベルトが評価されればされる程に貴族派の立場は悪くなる一方だ。


アルセウスを何としても立太子させたい彼等はフィルベルトが愚か者でいてくれなくてはならない。

これまでアルセウスが評価されたのは目の前に頼りない兄がいたからだ。
フィルベルトは失敗を繰り返して、成功を生み出している。


しかしアルセウスは公の場でしくじる行為はなかった。

誰でも失敗を繰り返して成功すると言うのに、アルセウスは見誤った事すら宮廷貴族は知らない。


「フィルベルト様は優秀です。天才ではなくとも素晴らしい才能を持っていらした…その才能を側近の貴方達が潰しているとはどういう事でしょう」

「そんな私達は…」

「特にステラさん、貴女はフィルベルト様にどれだけ心労を与えれば気が済むのですか?何もかも捨ててついて来た?ストーキングして気持ち悪いですね」


「なっ…」

「本当にあの方を思うのであれば王都に残り出世すべきでしょう」



厳し過ぎる言葉であるが、言っている事は正しい。

「貴方は故郷の皆さんの期待を背負い、援助もしていただた。なのにその信頼を裏切ってフィルベルト様について来た。確かに領地での功績はそこそこですが、その程度で愛人気取りですか?」


「止めなさい!言い過ぎですよ」

「エヴァ殿、貴女も傍付き侍女として何をしていたのです?」

「は?」


ステラを庇うエヴァが次の標的にされる。


「傍仕えの侍女とは秘書のようなもの。王宮でフィルベルト様が苦しんでいた時に何の対策も講じなかったのですか?」

「それは…」

「されど私が一番許せないのは貴方ですよ」


ナツメはレクサスを指さした。


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