悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第三章雇われ国王物語

5アドバイス









「受けるべきです」

「僕も同感です」


二人の意見は即答だった。


「いやいや、早すぎないか?」

「ようするに、先方には貴方様の才を欲しているのですから共に利益があれば問題ないのです」

「へ?」


利益?
俺の才を欲している?


「フィルベルト様が祖国で王位を継承するのはもはや難しいでしょう」

「多分、暴動が起きて革命を起こすんじゃないでしょうか」

「そこまでするか?」


別に今さら王位を欲しているわけじゃないけど、国民にまで嫌われているのか。


「誤解をしないでください。都合よく利用して捨てた王家にフィルベルト様を王室に戻す事に異論を唱えてるのは当然です」

「え?」

「それに、エレンフリークは随分変わりました。辺境地で最も貧しい領地が最も裕福で幸せの領地になっています」

「そうなのか?」


領民に笑顔が戻り、子供達も外で遊ぶ姿が見えるようになった。
他の領地と異なり男女の比率から言えば女性が圧倒的に多いのだけどな。


「食料困難を乗り越え、病も無くなりました」

「いや、あれは食べる物が…」

栄養失調と、偏った食生活が原因だった。
病気に関しては不衛生だった事もあるから、そこはエグバートとナージャの活躍だ。


「この私が才を売り込みたいと思わせたのですから、もう少し大手を振れないのですか」

「でも僕は控えめでお優しいフィルベルト様が好きです!」


「うん、ありがとう」

ポッポは褒めてくれているだろうが、ナツキ!
絶対に貶しているだろう。


「フィルベルト様、こう考えてはいかがです?」

「何だ?」

「エリンデール王国側は貴方様を婿に欲しているならば婚姻を無理にとは言えません。あくまで婿養子と考えればいいのです」

「それって屁理屈じゃないか?」

「もう少し相手を利用する事も考えたらいかがです?」


ああ言えばこう言うが、口八丁に関してはナツキの上を行く男はいないだろう。
レックも腹黒だったがその上を行く。


「だが、考え方を変えるのは良いかもしれない」


祖国に迷惑をかけないで、俺の立ち位置を確立する方法は俺が他国に婿養子に行く事。
そしてリーシェ王女に相応しい伴侶が決まるまでの間だけ務めればいいだろう。


「けど、レクサス様達が納得されるでしょうか」


「ポッポ、勘違いをしてはなりません。彼等は臣下です。主の決定に逆らうなど言語道断です」


ナツキ、お前はレック達に対して恨みでもあるのか。
出会った時から好戦的で高圧的だったような気がするんだが。

何かあったのか?


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